超初心者向け!履歴書と職務経歴書の書き方

リアルです。

新卒で就活をした人は作成した経験があると思うが、転職活動となるとまた少し異なる点があるのが履歴書と職務経歴書の書き方だ。新卒の場合、当然仕事をした事がない状態で書くため、多くは学生時代に頑張ったこと、それを「粘り強くやれます」や「逆算して物事を考える事ができます」など、その人の特徴に落とし込む。寧ろそれしか書く事がない、、、というのが本音だっただろう。

実績の羅列になっていないか?

私は毎年約500人の転職検討者に会い、多くの履歴書と職務経歴書を見てきた。まず、職務経歴書について書く。私は転職の支援だけでなく、自社の採用面接も出ているため、私が転職検討者に人材紹介会社として会うこともあるし、人材紹介会社から推薦を受けることもある。しかし多くの場合、結局読んだ後にあまり印象に残らない。それはなぜかというと、ただただやってきたことをつらつらと記載しているだけだからである。例えばこんな感じだ。

営業として新規開拓をしてきました。毎日100件近くの電話をかけ、アポイントをいただき、多くの顧客開拓に成功。リピートも多く、後半は新規と既存、それぞれ6:4くらいの比率でした。

これは実際の記載を抜粋したものだが、こういった記載が延々と続く職務経歴書が多い。

基本はターゲティングとコンセプト設定。

マーケティングの基本的な考え方であるこの発想は多くの事に使えるフレームワークである。上の文章は、誰に対して、どう思ってもらいたいか、という視点がごっそり抜けている。例えば、次のキャリアでは新規をひたすらやるより、顧客深耕型の営業として経験を積みたいとする。その場合、企業側に対して「こいつはうちの大事なお客さんを任せても大丈夫だ」と分かってもらわなければならない。であれば現職で、

リピーターを獲得できているのはなぜか? 具体的にどういう取引先からの評価があるか? どういう戦略やスタンスで既存顧客に貢献してきたか? どんな状態の既存顧客に特に強いか?(炎上?更なる深耕?大手?中小?)前職か現職の社内での評価や位置付けは?

などが分かる内容が必要である。そしてそれを企業が見たときに「あ、この人はこの部署で◯◯さんの下で、こういう動きやってもらったらいいかも」とイメージを浮かべてもらえれば最高である。職務経歴書も相手をイメージして書くのが鉄則である。同様によくあるのが、

MVPを獲得 売上2位を獲得

などだが、「みんなMVPとかって書いてるけど、、、」と懐疑的な企業に、例えば、年間で全社員200人の中で唯一1人だけ選出される最も社内で栄誉ある賞であるMVPを獲得した、という書き方のほうが具体的だ。また、何が評価されたかも軽く書くと良い。

履歴書は普通でいい。

今はどちらかというと、各企業に合わせた志望理由を履歴書などに記載している人のほうが少ない。そしてこの辺は一部の企業を除けば全く気にしない。一部の企業というのは比較的歴史ある古めの企業である。それ以外は特に企業に合わせたコメント欄は無記入でも構わないと思う。基本的なことだが、卒業、入社、退職の年度を間違えている人が結構多い。必ずミスのないようにしてほしい。

基本は相手の視点で欲しい情報、分かりやすい内容を心がけること。せっかくの自分の人生をまとめたものだ。いろいろ書いてるけど何だかよく分からないな、、、と思われないようにしたい。当たり前かもしれないが、一度完成した履歴書や職務経歴書を、もう一度、読み手の視点で見直してみてほしい。

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