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公立と私立の違い(勤務体系編)

公立と私立、具体的にどこがどれだけ違うの?

新卒で私学を検討している方、既に公立で勤務されている方で私学に興味をお持ちの方など、ぜひ公立と私立の違いについての記事をもっと書いて欲しいというお話をいただいたので、少しずつ記事にしていきたいと思います。

今回は勤務体系について、主に休日の設定について述べていきたいと思います。

様々な休日設定のしかたをしている学校で勤務してきたからこその、リアルな現状をお伝えしていきます。

なお、身分とか待遇という話については、以前ブログで記事にしてありますので、そちらもご参照ください。

1.土曜授業は当たり前?週休二日制の学校

私学で土曜授業を行う学校はありますが、そういう学校はどのように休日を設定しているのでしょうか。

週休二日制と聞いて、ホッとしてしまう方と、震えてしまう方と、両方いそうな気がします。

そう、完全週休二日制ではないのです。

私が過去に勤務していたある学校では、土曜日は隔週勤務で日曜日は休み、だいたい月6日程度を休暇として設定している学校がありました。

土日休みは月に2回しかありません。

もちろん、部活動などをしたり、大会引率や練習試合を入れてしまったりすると、更に休みはとれなくなってしまいます。

なお、賃金は中の上でした。

悪くはない、むしろ公立よりはそこそこよかったです。

ただ、身体が資本であることに変わりはありません。

このあたり、どのように感じるかは人によってかなり違ってきそうです。

2.土曜授業は当たり前!平日半日休み×2の学校

次にご紹介するのは、日曜日と平日の半日休みが2回設定されている学校。

合算すれば実質1週間の休みが2日ということになりますね。

人によっては、午前中にゆっくり寝られる日が増えるからよいという方もいらっしゃいます。

また、持病を抱えていたり、介護の都合などとの兼ね合いで、通院の機会が確保できるからこういう働き方がよい、という方もいらっしゃいます。

その一方で、やはり出勤してしまうと休んだ気がしないという意見もあります。

また、午後に半日の休暇が設定されている場合は、なんだかんだと居残ってしまって、自主的に休暇を無いものとしている方もいらっしゃいました。

やはり1日まるまる完全にOFFというのと、半日OFFというのでは、気持ち的にも身体的にも変わってきます。

教員間できちんと連携がとれていて、うまく休暇を取ることができればいいのですが、そうでない場合は帰宅しにくいとか、結局生徒対応で残業するなど弊害は少なくないようにも思います。

最近の求人票を見ていると、都内女子校の一部でこの休暇設定を明記している学校がいくつかありますね。

3.土曜授業は当たり前!(原則)完全週休二日制の学校

日曜日以外の平日を1日休みに設定している学校は多数あると思います。

生徒は週6日登校する一方で、教員は交代で週2日の休みを確保する。

学校によってやり方は様々で、学校全体の会議が設定されている曜日(例えば水曜日とか土曜日とか)以外の平日を上手に割り振って休暇を設定しようというもの。

学校によっては、○曜日は△科(例:火曜日は社会科)が休みというふうに決めている学校もあります。

毎年、休みの曜日を1つずつずらしていくことで、公平性を確保しています。

また、学校によっては、時間割係の先生を中心に、所属学年や担当学科をうまく分散させて休暇を設定している学校もあります。

学校全体の行事と重なるときには、泣く泣く出勤するということはありました。

そういう意味もあって(原則)完全週休二日制という表記にさせていただきました。

おわりに

公立であれば土曜日と日曜日はほぼ無条件に休み(最近は土曜授業なども定期的にある自治体も一定数あるようですが)。

今から思えば、2連休が毎週あるというのは1つの魅力ではありました。

土曜日に身体を休めつつ、日曜日にはでかけたりして気持ちをリフレッシュする。

かつて自分が公立で働いていたときにはそんなリズムで生活していたようにも思います。

最近は、日曜日とそれ以外の平日休みであることが多く、連休のありがたみがよくわかります。

合う合わないはありますが、1つの指標として、私立学校の勤務体系(主に休暇設定)についての記事でした。

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