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弁護士を立てて反撃する(1)一般市民の民事裁判初体験記【16】自転車は空を飛ばない

ここまでのお話

自分の宅地に停めていた車に、隣家の車の空けていたドアがぶつかっつて、傷が付いた。当方は事を荒立てる意思はなく、賠償してくれればそれで丸く収めるつもりだったのです。保険か実費で支払うかの返事を待っていた当方に寄せられた相手方の答えは、なんと弁護士の送り込み。難癖付けて、自分は悪くないと言い始めました。
理不尽にもほどがある。いい加減にしろ。私たち夫婦は戦うことを決めました。

前回のつづき・・・

2017年11月22日
当方代理人S弁護士より相手方代理人K弁護士に通知書を送付。
受任通知である。反撃開始である。通知書には次の内容が書かれていた。

1 S弁護士が私たち夫婦の代理人に就任したこと

2 K弁護士が、Y氏が塀の建設を希望していることを申し述べたこと。ついては、塀の建設に関する覚書を作成して当方に提示する旨を述べていること。

K弁護士が覚書の案を作成したらS弁護士宛てに提示することを要望した。

さらに、
3 平成25(2013)年2月11日付け覚書により、塀は建設しないことなっていることを記述。
Y氏が覚書の反する行動を取っていることを示して、塀の建設は新たな覚書の締結が必要と釘を刺していた。

そして 
4 今後の連絡はS弁護士を通して行い、私たちへ直接の連絡を取らないようにとしていた。

 Y氏が言っていた「今後は弁護士通してやぁ」の意趣返しである。自分がやったことが跳ね返ってきていることを11月22日の時点では、彼女は知らない。

 さて、「私が来たら、こういうのは二週間で解決する」と豪語していたK弁護士はどう思ったであろうか。まさか、私たち夫婦が弁護士を立てて応戦してくるとは思っていなかったのではないだろうか。

 読者の皆さん、弁護士立てての争いに舵を切るとこのような展開になります。隣同士、このあとは、弁護士を通して話をしていくという異様な世界に突入していきます。

 この通知が送られた2,3日後だろうか。Y氏のもとにK弁護士から連絡が入ったのであろう。庭で出くわした時のY氏の我々を見る視線が変わった。それは、完全に敵を見るが如くの険しいものであった。

 Y氏はこうなることまでを覚悟して、弁護士を送り込んだのだろうか。いや、とてもそうは思えなかった。K弁護士も驚いたかもしれない。ちょろいと思っていた私たち夫婦が応戦して来たのだから。

 はたして、K弁護士から回答文書が送られて来た。私たち夫婦はまたまた驚くことになる。

つづく


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