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テンポスに育てられた母と子 あるシングルマザーのものがたり

テンポスバスターズで働く市毛雅子さん(仮名)はシングルマザーです。
子どもが1歳の時になんとか就職できたものの、子どもが熱を出したら病院に連れていかなければならないし、代わりに看病をしてくれる人もいない。
「そんなにしょっちゅう休まれたら困るんだよね」
会社は男女に関係なく、長時間勤務を課してくる。
結局、その職場は3ヶ月でクビになってしまった。

市毛さんはその後、3~4社の面接を受けたものの、新たな働き口が見つからないまま、職安で紹介されたのがテンポスバスターズだった。

家から近いので面接に臨んだものの、いきなり入社テストを受けさせられた。
“ああ、ここもダメだわ”そう諦めかけていたら、「明日からこれますか?」と言われたので、“は、はい。大丈夫です。よろしくお願いします。”と返事した。

驚いたことにテンポスは働ける時間が限られているシングルマザーにとって理想の職場だった。家庭の事情で勤務時間を変える事ができたので保育園に子どもを預けてテンポスで働き、そして保育園にお迎えに行くことができた。子どもがおたふくかぜを2回!(右と左)罹って2週間休んでも、「いいよ、いいよ、こっちは大丈夫だからしっかり看病してあげて。」申し訳ないと同時に、みんなの温かい気持ちが嬉しかった。

テンポスではたまに、仕事が終わってみんなで飲み会をやる。市毛さんは子どもを迎えに行かなければならないのでいつも断っていた。するとある時、

「子どもさんも連れてくればいいんだよ」
その優しいひとことで、飲み会に一人娘も参加するようになった。

「おじいちゃんがいっぱいいるね」
子どもにだけは不自由な思いをさせたくない、必死の思いで子育てをしているとシングルマザーの家庭は母と子だけの狭い世界に閉じ込もってしまいがち。でも市毛さん親子はテンポスとともに育っていった。保育園から小学校、中学、高校と子どもの成長に応じて市毛さんの勤務時間も徐々に増えていった。
機械は苦手だったけど、みんなに教えてもらって、飲食店の開業をお手伝い出来るようになると仕事にやりがいを感じようにもなった。テンポスを自分の家のように通うようになった一人娘も、今ではテンポスのことなら何でも知っているようだ。
たとえば、「今日はちょっと遅くなると思うんよ。」と母が言えば、「わかってるよ。今日は棚卸しなんでしょう」と娘さんが答える。

ある日、市毛さんは娘さんに言ってみた。
「ねえ、こんどお母さんがオープンを手伝ったお店があるんよ。いっしょに食べに行ってみようか?」
「うん、行く。行く。」

二人でお店に入って、席に着くなり娘さんがこう言いだした。
「へえ~。このお店お母さんがお手伝いしたの?」
「まあね、大したことやってないけど。」
「お母さんってすごいね。」
かけがえのない娘に褒められて、こんなにうれしい気持ちになれたのもテンポスのおかげだと思った。

少子高齢化社会で、労働力を確保するためには女性を受け入れる職場が必要です。テンポスでは女性が働きやすい職場づくりにはチーム力が不可欠だと考えています。チームで戦うから突然子どもが病気になっても休みが取れて、チームで仕事をするからノウハウも共有できる。市毛さんに話を聞いて、テンポスはシングルマザーが働きやすい職場であるとともに、未来の労働力の子どもも育ててしまう、希望が持てる明るい会社だと思った。

(写真はイメージです)

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