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14歳でイギリスに単身留学したら色々あったよ☆というお話 第5話


第4話はこちら)

起床、そして朝食

起床時間は詳細には覚えていませんが、多分午前8時くらい。

Matron(寮母)、もしくは係の生徒がハンドベルをガランガラン鳴らして寮中の生徒を起こしにきます。これはどうやら伝統みたいです。

うるせえと思いながらも、日本の寮では毎朝校歌が目覚ましだったのでそれに比べるとだいぶマシです。

寮生活でももちろん制服があり、ブレザーです。

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こんな感じ。朝食食べに行くときもこの格好です。当時は生活の一部だったんで特になにも思いませんでしたが、今見るとシャレオツですね。

朝食は、学校内にあるでかい食堂でした。いわゆるお盆と食器もって列になって、順番にサーブされるいわゆるアレです。で内容はというと、やはり

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とてもTypicalなイングリッシュブレックファースト。

イギリスいってたって話をするとほぼ必ず聞かれるのが、(イギリスってご飯まずいんでしょ?)というやつで、特にこの朝食にでてくるベイクドビーンズに抵抗ある人が多いのですが、

約5年間、ほとんどを寮で過ごした経験からいうと。。。



毎日食ってれば慣れます。



慣れるどころか、だんだんおいしくなってきます。

今でもこのベイクドビーンズを揚げ食パンにかけたやつは、たまにムショーに食べたくなる思い出の味です。確かにいくつか、結局最後まで好きになれなかったイギリス伝統の料理、食品もあるのですが、それに関してはまた今度。

朝食終わったら授業となるのですが、授業&英語に関してもちょっと後ほど書きます。



何時の時代も。。。。。


入学して寮に入った当初は、記憶もだいぶおぼろげなのですが、みんなが様子を伺う感じで。

まあ、ここらへんは誰もが入学当初に経験のある雰囲気ですね。まだまだ英語は超低レベルでしたが、留学半年を過ぎ、ほんーのすこしだけ余裕ができた頃だったのでナメられたらあかんの精神で新生活をスタートしました。

最初静かだった部屋の同居人達も、時間が経つにつれワイワイキャッキャとうるさくなってきました。当たり前ですが、齢13~15才の現地イギリス人からしたら、アジア人が生活範囲にいる事自体珍しい訳で。もちろん名前を見ても日本人、韓国人、中国人の見分けなんてつきません。

(どこからきたの?)(何人?)(これからよろしく!)なんてフレンドリーな感じの奴もいれば、異国からの生命体を訝しげに見るような奴もいました。

一人、とんでもなく手癖も性格も悪い奴がいて、授業の大事なプリントをそいつが忘れたかなんかで目の前で私の持参したプリントをサッと。

(ちょ、お前なにしてんだ!)というと、(え?これ元々俺のだけど)とほんっとうに100%ふざけた感じも無くまじめに。言い争ってたら先生が、本当はどっちのプリント!?と聞いても言う事は同じ。なんだこいつは。。。。。!



それ以外もちょこちょこと私の私物のCDやら、お菓子やらがなくなり、周りに聞いてもどうやら周りもやられていたらしく。そのヤバい奴は入学後わりと数日でいなくなり、盗みの報告も聞かなくなったのでまあそいつだったんでしょうw


そんな入寮からちょっとたったある日、イギリス人が私の部屋に数名で来てて(なんの用事だったか忘れましたが)ちょっとトイレに席を外し、帰ってきた時、彼らの手にあったのは

ベッド下に隠しておいた、はるばる日本から輸入した(持参した)エロ写真集!!


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トイレ中に部屋をゴソゴソされ、発見されたようです。うひょーい!なにこれー!ひょー!いいながらみんなで見てました。

ちが、ちがうんよ、友達からもらったんよ(ウソ)と、もちゃもちゃ言い訳言ってたような気がしますが、

しょっぱなからエロ本隠してるなんてこいつはやべぇ奴だ!と認定されたらしく、他の寮からそれを見に全然知らないやつが来たりして、

なんだかんだいってエロ本外交が功を奏した様で。。。。w何時の時代も、エロは偉大です。



とまあ、そんな感じで寮生活はスタートしたのですが周りは親元離れて初の団体生活なので、ホームシックで泣いているやつもいたりしましたがこの時点でもう数年寮生活経験していたので、割とすんなりなじめました。


が。



ここからこの先様々な経験談を書いていく上で、どうしても出てきてしまうので、ここで前もって書いておきますが、もちろん嫌な経験の中には、日本人であるから、またはアジア人であるから、という理由が発端になっている事も多く、

そして特定の国籍の人間がどうだった、こうだったという事も出てきます。イギリス留学中と現在までの仕事キャリアも含め、もう長い事海外と絡んでおりますが何人がどういう傾向にあり、どこの国と仲が悪いというのは実際あります。


が、結局の所



国籍関係なく、いい奴はいい奴。クズはクズ。



これに尽きます。

ケースバイケースで登場人物に何人という注釈を入れると思いますが、あくまで自分の体験談ですので。特定の国自体をやんや言うつもりは全くないです。

とはいえ、ネットでもTVでもなくFace to faceで多国籍が集まる、しかも倫理もあまり伴っていない学校生活の中で、いわゆるレイシズムというのを目の当たりにしたのは海外で生活した中で大きな経験の一つです。

とはいえ、ポリティカルな事を書くつもりは全くなく、そんな事すら、面白体験談としてぽっけらかーんと書ければと、思います。


話戻りまして、次回は

学校での授業、そして


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軍隊訓練に関して。




次回(コンパスと地図とレーションと)に続く

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