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1ヶ月に26本ウェブセミナーを実施した男の語るウェブセミナー術

コロナの影響で学生向け、新入社員向け、公募型の各種セミナーが軒並みオフラインでは実施不可。そこで4月は計26本のウェブセミナーを実施しました。(実は1本だけ5月1日)

そこで得たウェブセミナーをうまく進めるポイントをまとめます。「研修をオンライン化するポイント」と併せて読んで頂けるとウェブセミナーの達人になれます!

①ウェブセミナーとオフラインのセミナーは違う

いきなり当たり前のことを書きましたが、これまでやってきたオフラインのセミナーと同じことをやろうとするとうまくいきません。ウェブセミナーの特長を活かしたプログラムを作りましょう。

【ここに注意!】講師が巡回しながら指摘することで学習を促進する方法は成立しません。機能的には可能ですが、あまりに時間が掛かるのと、オフラインほど細かく見れません。

つまり巡回不要で成り立つ構成にする=オフラインよりスモールステップを踏む。または難易度別(習熟度別)にクラスを分けて実施しましょう。先端教育を実践している学校が、学年ではなく習熟度でクラスを分けているような形が理想です。

【ウェブセミナーだから活かしたいポイント!】
・資料のデータ共有が容易。講師⇔受講者の双方向で共有できる。
・聞きながら調べものをできる。例えばあるグループの発表中に、聞いてる他の受講生がその発表に補足する情報を調べる。さらに発表を邪魔せず情報をチャットに書き込む。 といった形で情報共有やアイデアの創出がすごいスピードで進められます

②グループワークを主体にする

これはオフラインのセミナーでも同様ですが、講師がずっと喋っているようなセミナーはすぐに飽きます。寝ます。だからグループワークを主体にしましょう。

ではグループワークはどんなテーマでやるか?実際に行ったテーマを一部だけ載せておきます。
・チームの目標設定
・新入社員歓迎会の企画
・自社の類似製品の調査
・理想のエンジニア像の定義
・自社らしい新製品のアイデア出し

③グループワーク活性化のポイント(機能編)

ビデオは必ずONにする。ビデオオフの状態と比べましたが、明らかにビデオがONで顔の見える状態の方が議論が活発になります。当然ですが、グループワークの成果物も良いものが出来上がります。

ただ、注意しないと会社によってはすぐビデオをOFFにする人たちが出てきます。その時はビデオをONにするように指示しましょう。(巡回ですることは、これと残り時間の伝達ぐらい)

もう1つのポイントはチャット慣れです。ウェブコミュニケーションは、オフラインのコミュニケーションより意見が言いにくいです。とくに会話に割って入りにくい。だから言いたいことがあったらチャットに書く!という習慣をつけると良いです。

これは慣れないと書けないので、グループワークに入る前に質問や気づきをチャットに書く!気軽に書く!という場を作って、慣れてもらいましょう。

④グループワーク活性化のポイント(スキル編)

グループワークでよく起きる問題はこのようなものがあります。
・意見が出ない。出すひとが偏る。
・出した意見がぐちゃぐちゃ。まとまらない。
・グループワークの成果をうまく発表できない。
(自信がなくなる→グループワークに消極的に)

【意見が出ない問題】→ブレストのスキルを教える
【意見を整理できない問題】→ロジカルシンキングを教える
【うまく発表できない問題】→プレゼンテーションを教える

この3つを教え、実践・上達させる場を用意すると、どんどんグループワークが活性化していきます。(ウェブミーティングでの活躍にも繋がりますね!)

⑤グループワーク活性化のポイント(内省編)

グループワークに取組んでいると、受講者は様々な葛藤にぶち当たります。時間管理ができていない、役割分担ができていない、リーダー不在、、、など貴重な気づきが盛りだくさん!

ということで、振返りの時間を都度いれます。これをくり返すことで、チームの中で貢献する力が上がり、グループワークもどんどん活性化します。(この力が高まると職場で重宝されますね!)

ここではウェブでのグループワークならではの気づきも出てきます。例えば情報共有や共同編集のポイント、ツールなど。なので、振返りはグループで行った内容をクラス全体で共有することで、クラス全体の学び・活性化に繋げることができます。

さいごに

1日1本以上のウェブセミナーをやってみて気づいたことは、ウェブセミナーの特長を活かせば、オフラインより高い成果を出すことも可能だということです。

もはや「直接会わないとできない」なんて言い訳でしかない。そう確信しました。でも、まだまだ特長を活かしきれていないので、色々試してレベルアップしていきたいと思います。

と書きながら、オフラインのセミナーが恋しくなってきました(笑)みなさんに直接お会いできる日も楽しみにしています。

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