「桃太郎の鬼退治は本当に正義なのか?」という議論

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コンプライアンスの波がどんぶらこっこと押し寄せて、桃太郎や猿かに合戦の内容が改変されていることが話題になっている。

ちょうど俺が桃太郎に関する記事を書こうと思っていたときに。

「桃太郎の鬼退治は本当に正義なのか?」という議論をされるとき、桃太郎はもれなく何もしていない鬼の棲家に乗り込んでいって宝物を奪い取ったという解釈をされる。

だが待ってほしい。

鬼がなぜ退治されたのかを無視して、結果的に勝利した桃太郎を悪者にするのか?

特撮ヒーローにも似たようなことを言う人がいる。

「暴力で解決する番組だ」
「ヒーローは相手を一方的に悪と決めつけて惨殺している」
「現実の世界では正義の形は色々あるのに特撮ヒーローではただ敵を倒すことだけが正義だ」

いやいやいや、

暴力で解決する敵から必死に人々を守るため戦うのがヒーローなんだが。

大量殺人とか平気でやる奴らに立ち向かうことが「相手を一方的に悪と決めつける」ことなのか?

正義の形は色々あるって、特撮ヒーローでは昔から描かれてきたことで、平成以降の作品では作品全体でそれを表現しているものもあるんだが。

桃太郎や特撮ヒーロー等、ごく一般的に正しいと思われているものを否定することで自分は他と違う物事の見方が出来るのだと思い込みたがる、そんな心理が一部の人達の中に働いているのだろう。


「常識が常に正しいわけではない」を、「常識は常に間違っている」と読み間違えている人達を実際に見たことがある。

少数派を無視しない程度により多くの人の幸福に繋がることを考えるのが健全な社会のあり方だ。

少数派だけを重視して多数派を軽視することが人権で多様性で平等でトイプードルかわいいと思っている人達が、間違ったコンプライアンスを振りかざしているのではないか。

「正義の反対は悪ではなく別の正義」

しかしその「別の正義」の中には、悪と呼べる物もある。

テロリストだって、自分達なりの正義で爆破とか銃撃とかやってる。

それを、「正義だから許そう!」と思える人は少ないだろう。

そんな「許せない正義」のことを、「悪」と言うんだ。

正義も悪もどこにも無いんじゃない。

正義はどこにあるのか知りたい人は、土日に早起きしてテレビを点けよう。

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