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テニス上達メモ039.「どうなるのか、やってみてくれ!」と、潜在意識にドーンとあずけてしまおう

「今日の試合はどうなるんだろう?」
 
「自分のストロークは安定するだろうか?」
 
「サービスはちゃんと入るだろうか?」
 
こうした「未来」について考え始めると、どんどんプレッシャーが強くなり、ビビリが止まらなくなります。
 
未来はどうなるのか、だれにも絶対に分からないのだから、基本的には考えれば考えるほど、不安が強まりやすくなる傾向
 
テニスに限った話ではありません。
 
就職とか転職とか試験とか、これから迎える未来について考えると、不安になりやすいはずです。
 
考えれば「安心できるはずだッ!」と錯覚するから考えるのだけれど、うーん、そうじゃない!
 
また考えれば考えるほど、「今」を楽しめなくなります。
 
なぜか?
 
そもそも考えるにはエネルギーが必要であり、疲れます。
 
身体をさほど動かさないデスクワークなのに、ヘタをすると肉体労働よりもヘトヘトに疲れるのは、そのせいですね。
 
また一般に人間の思考内容の7~8割はネガティブだそうです。
 
ポジティブよりも、ずいぶん高い脳内シェア。
 
なぜそうなるかというと、楽観的よりも悲観的な内容のほうが遥かに「刺激的」であり、心が病みつきになりやすいからです。
 
「怒り」などは超刺激的ですから、その内容を何度も反芻して、ずっととらわれ続けてしまいがちです。
 
ですから流れてくる思考に、流されるままでいると、つい悲観的になり、出せる実力も出せなくなってしまいます(※1)。
 
そもそも勝負はやってみるまで分からないのだし、実際、対戦競技型のテニスは相手あっての試合だから、勝敗がどうなるかや、自分の実力を出し切れるかどうかは、自分のコントロール外のところにあるといえるでしょう。
 
プロの試合だって、激戦もあれば、凡戦もある。
 
その結果はプレーヤーにとって、あずかり知らないところなのです。
 
いくら考えたって未来は分からない。
 
だったら考えたって仕方がない。
 
この原理原則に立ち返りましょう!
 
安心したくて考えるけど、考えればむしろ不安になる。
 
ですから考えれば考えるほど、かえって過度なプレッシャーを感じやすくなり、パフォーマンスが下がってしまうのです。
 
だけど「考えずにはいられない」のが、我々人間の悩ましい性(さが)。
 
では考えてしまう不安に起因するプレッシャーには、どう対処すればよいでしょうか? 

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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero