テニス上達メモ019.テニスに運動神経は必要?
テニスに、いわゆる運動神経と呼ばれるものは必要でしょうか?
テニスの上達に、実はあまり運動神経の優劣は関係ありません。
もちろん、運動機能障害があって手足を自由に動かせないなどの場合は難易度が上がりますが、そうでない限り、テニスが下手だからといって「自分には運動神経がない…」などと悲観する必要はないのです。
実際、子どものころは結構運動のできたタイプの人でも、社会人になってからテニスを始めた場合、自分よりも明らかに足の遅そうなお爺ちゃん・お婆ちゃんプレーヤーに、「軽くあしらわれる」なんて実例は、枚挙にいとまがありません。
理由はいくつか考えられますが、特に大人になってから始めた人は、頭で考えてテニスをやろうとしてしまうところに、上手くいかない原因があります。
ブルース・リーは映画『燃えよドラゴン』の冒頭で、「Don't think. Feel!(考えるな、感じろ!)」と言っています。
感じるとは、頭で思考するのではなく、五感を駆使した身体的なパフォーマンス。
「えっ、大人になったら、頭で理解しないと身体が動かないのでは?」ですって!?
その思い込みが、ますます上手くいかなくなる原因です。
くだんの足が遅いのに、テニスが上手かったり強かったりするお爺ちゃん・お婆ちゃんは、なぜデキるのかというと、目で見たり耳で聞いたりして得た情報に対するイメージのズレがないから。
そしてそれは繰り返しになりますが、運動神経とはあまり関係がないのです。
逆に言えば、テニスというのは、初心者同士だったら3往復すらラリーが続かないくらい、見た目以上に難しいスポーツです。
ですができるようになってしまえば、運動神経のハンデを跳ね返す逆転が可能。
100m走や、体操競技、重量挙げ、バレーボール、ラグビーなどでは、そうはいきません。
加齢などによる運動神経の劣化にあらがえず、どうしてもその差は覆せないハンデとなるのです。
ですがテニスでは、特にアマチュアプレーヤーに限っていえば、シニアが若者を倒したり、女性が大男をコテンパンにもしたりする!
運動神経よりも、イメージ作りと集中力いかんによって、いくらでもアップセットが可能なのです。
だけど逆に言うと、要注意。
ちょっとやそっと運動神経がいいからといって、イメージの構築や集中力の鍛錬を怠ると、スクールに10年以上通っても上達しない「万年初中級者」を続けるハメになるのが、テニスというスポーツです。
運動神経のよいあなたが、テニスに限って上達しない理由と、テニスの悩みをすべて解決する「完全版の3冊セット」がこちら。
テニスができることは、単にテニスができる価値だけに留ません。
あなたはテニスができる人を、「すごい人」だと思いませんか?
だとしたらテニスができるようになったら、あなたも「すごい人」だと思われます。
テニスは「インテリジェンスなスポーツ」です。
テニスができるようになると、「インテリジェンスなあなた」になります。
テニスができる人をあなたが「好き」だったら、あなたもテニスができるようになると、「人から好かれるプレーヤー」になるということです。
テニスができることは、単にテニスができる価値だけに留らないとは、そういう意味です。
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