テニス上達メモ031.テニス最大の敵--その2(および確実な攻略法)
テニスの最大の敵、その2です。
ちなみにその1として取り上げたのは、「違和感」でした。
違和感は、上手くいっていない現状に気づかせてくれる「先生」だけど、放置しておいてはとっても気持ち悪いという話でしたね。
ほかに、あなたの最大の敵をあげるとすれば、何でしょう?
対戦相手がものすごく強いと評判のナンバー1シードであったとしても、あなたの最大の敵に比べれば、そんなのはまったく怖くはありません。
むしろ、そのような対戦相手に胸を借りることのできる経験は、敵どころか味方とのかけがえのない出会い、とさえ言えます。
ではその正体、あなたの最大の敵は、誰でしょうか?
実は「あなた」です。
自分の敵は、自分。
これほど手ごわい敵は、この世のどこを探しても、ほかに見当たりません。
上手く打てないかもしれないという不安、負けるかもしれないという恐れ、リードされてもう追いつけないと決めつけるあきらめ、そもそも実力が違いすぎて勝てる気がしないという過大or過小評価、自分にはセンスや才能なんてもともとないなんていう(親などからの)刷り込みは、すべて現実として実在しているのではなくて、「自分」が勝手に採用している妄想。
そんな非現実の妄想にとらわれたら最後、自分のテニスがまったくできず、自分らしさが失われ、もがきながら、自滅していきます。
身につまされる人は、かつての私を筆頭に、多いに違いありません。
これほどジャマくさい敵はいません。
そしてその敵とは、まさか自分自身だったとは……。
勝手に不安になったり、怖がったり、ひがんだり、罪悪感を覚えたりしている自分にさえ勝つことができれば、圧倒的な強さを身につけることができます。
攻略すべき相手は「外側」にいるのではなく、自分の「内側」にいた。
ところが今までは勝つために、外の誰か、何かを、攻略しようとしてきたのではないでしょうか?
日常生活でも、隠したい自分、ごまかしたい自分、言い訳したい自分、賢く見せたい自分は、いなかったでしょうか?
その視座をくるっと180度逆向きにして、自分攻略という方向で戦略を練り直す。
付き合うために、彼氏、彼女を、攻略するのではありません。
嫌いな上司、部下、同僚を、陥れようとするのではありません。
貧乏から抜け出すために、頑張って働くのではありません。
将来が不安だからといって、嫌な仕事をし続けるのではありません。
それで生まれ持った才能が、開花するはずがないじゃないですか……。
幸せな人生のはずが、ないじゃないですか……。
上手くいかないと思っていた外側の原因は、何もかもが、「思い込み」だったのです。
今からでも、遅くありません。
むしろ今からが、最速です。
自分のなかに巣食う「怖れ」「疑い」「不安」「迷い」「価値観」「先入観」「罪悪感」を直視(あるいは客観視)し、ありのままの自分の存在を、他人ではなく、自分がただ認める(だけ)。
今は「我慢するしかない」などと、思っているかもしれません。
だけど「我慢」ばかりしていたら、どうなりますか?
「不満」が募るに、決まっているじゃないですか。
それで、ベストパフォーマンスを発揮できるはずがないじゃないですか。
自分の弱さに絶望すると、もう二度と立ち直れない気もするでしょう。
それが、「思い込み」だと申し上げています。
立ち直れないほどの病を患ったときこそ、健康のありがたみが腑に落ちる。
逆境こそ、飛躍のチャンスです。
無理に無理を重ねて、人に好かれようと頑張ってきた、偽りの自分を攻略する。
認められたくて、人の期待に応えようとして、「いい人」ぶってきた、偽りの自分を攻略する。
「もうダメだ」「やっぱり無理だ」と決めつけるのは、自分が勝手に採用してきた思い込みによる妄想だったのです。
では今後、どうすればいいでしょうか?
繰り返します。
ありのままの自分の存在を、自分がただ認める(だけ)。
自分さえ認めればいいのです。
だからその気になれば、誰にだってできる。
他人に認めてもらう必要なんて、なかったのです。
ありのままの自分の存在を、自分がただ認めるだけでいい。
これが、確実な自分攻略法。
まったく違った世界が開けます。
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(テニスゼロ)
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