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4年間モチベーションを保つ事が難しい、大学生アスリート。

今回、体育会の部活動で活躍する大学生アスリートが、4年間競技に対するモチベーションを保つことの難しさについて書く。

私は体育会テニス部に所属していたので、大学生テニス選手に着目し話を進めていく。

前回の記事(note)に、国内の大学生テニス選手が、プロテニス選手に匹敵するくらい強い事。大学生テニス選手が、卒業後テニス選手にならない確率が99.9%以上である事を書いた。

今回、私自身が大学時代に感じた事も含め書いていく。

【プロテニス選手にならないのに、体育会で、必死に頑張り続ける意味があるのか?】

大学生は学年が進むにつれて、自分の将来について考える機会が増える。

自分のレベルでプロになって食べていけるか、食べていけないかなんて何年かテニスをしていればある程度予測できるだろう。

確かに、テニスで食べていけるか、いけないかではなく、テニスで生きていく覚悟を決めて卒業後も選手活動を行う芯のある大学生テニス選手もいる。自分の意思を持って活動している人をリスペクトしているし批判するつもりはない。

しかし、一般企業に就職する人が大多数である事が事実だ。そんな中、競技に対するモチベーションを4年間保ち続ける事がいかに難しいか、私なりの視点で考察していきたいと思う。今回は大きく2つの理由に絞った。

まず1つ目に、就職活動がある。3年目あたりから就職活動が始まり、体育会で競技を頑張る事にモチベーション、意味を見出せなくなる選手を実際何人も見てきた。やはり、大学生からすれば、就職活動は大切で、4年間の集大成、一大イベントだ。
どの企業に就職するか、自分のやりたい仕事は何なのか。考えだすとキリがないのでこれくらいに抑えるが、就職活動で競技に接する時間が減り、同時にモチベーションを落とす選手は多い。これは大学生ならば仕方のない事、当たり前だと言う方もいるかもしれないが、モチベーションを落とす理由の1つとしてある。

2つ目は、自分の限界に気づいてしまった選手。プロを目指してやってきたが、自分の選手としての限界、先が見えてしまった選手。頭が良い選手や、自分の能力を理解している選手こそ感じるものなのかもしれない。『どうせ頑張ってもプロになれない。プロになっても勝てない』『それならこんなに頑張る意味があるのか?』と考えたことがある選手もいるのではないだろうか。少しバーンアウト(燃え尽き症候群)に近い。
そんな選手に精神論で何とか突破しろというのも酷な話だろう。だが、それでも勇気を出してプロとして活動している選手もいる。また、現実として、テニスという競技はお金がかかるので、『テニスが好きだから』の一点張りでプロになれるなら苦労しない。

以上が今回私が考えた大学生アスリートが4年間モチベーションを保ちにくい理由である。今回はかなり大まかに考えたが、これら以外にもより複雑な理由があると思う。また思いついた時に書きたいと思う。

かなり現実的な話をしたが、今頑張っている大学生アスリートには是非4年間テニスも、勉強も、就職活動も頑張ってほしい。
こんな記事を見た後で、簡単ではないと思うけれども。

坂井勇仁


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