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試合中の集中力を少しでも良い状態にする方法(テニス)

皆さんこんにちは。加藤です。

いつも、パッションとかエモーション系とか言われる僕ですが、たまにはロジカルなこともお話しします。

長いですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

急ですが皆さん、下の写真のようにボールを2つ積むことができますか?

風の日で大変でした…笑

これは、乗った一瞬をうまく写真に撮ったものではありません。
この状態で数秒停止しています。

テニス界だと有名な集中トレーニング。

指先の神経に集中し、上のボールの傾きを指先で感じながら、うまく二つのボールの重心を合わせると乗ります。

最終的に乗るかどうかはさておき、「一つの事に没頭する」
終わるころには、頭の中がすっきりしていると思います。

ポイント中いかにこういう状態を作り上げるかがパフォーマンスの発揮に影響してくると思います。

では、常にこの状態でいれば良いかと言うと少し違います。
高い集中力というのは、長い時間維持するのが非常に大変です。

テニスは、ポイントが終了した後、次のサーブまで最長25秒で始めなければならないと、ルールにあります。
エンド交代の際は90秒、セット間の休憩は120秒。
(大会によって違う場合あり)
逆に言うとポイント間は25秒休めるということです。

インプレ―では高い集中力を発揮し、ポイント間では休める。
集中力の抑揚を使い分けるということになります。

ちなみにATPツアーでは、1ポイントは平均5~10秒ほどの時間だそうです。

つまり「試合中はボールを打っていない時間の方が長い」ということですね。

このボールを打っていない時間を、いかにインプレ―の質を高めるか、そして次のポイントの集中スイッチをオンにするかの時間として使います。

以前、スポーツメンタルトレーナーの研修を受けた際の参考になるテクニックを紹介します。

①サーブまたはリターンに入る前のルーティンワークを決める
 プロの選手がサーブを打つ前に、ボールを地面についているのをよく見ませんか?あれを真似しましょう。

 毎回同じ”リズム”で、同じ”場所”に、同じ”回数”、ボールをつきます。
 1stサーブも2ndも同じにします。
 やりやすい形をみつけ、それを自身の集中モードに入る「儀式」にします。
 焦っていたり、冷静でなかったりすると、リズムや場所がバラバラだったりしますので、自身の精神状態をチェックする機会にもなります。
 リターンなら、ラケットをくるくる回すとか、足でリズムを取るとかでいいと思います。
 ※あんまり長いと嫌われます。笑 ボールは2,3回つくくらいにしましょう。

「儀式」に入る前に、次のポイントでやるべきことを整理する
 あんまり複雑なものではく、シンプルに、大事なファーストタッチをどうするか決めます。
 短いポイント間でイメージしやすいようにしましょう。
 サーブなら、ワイドに打って次のボールをオープンスペースに打つ、とか
 リターンなら、センターに来たらこう返すとか、ワイドに来たらこう返す
 など、まずは目の前の一球に専念します。

頭のなかにゴミ箱を用意する
 ダブルフォールトをしたらどうしよう、相手チームの応援が力強い、ミスをするのが怖い、などなどいくら考えても自身の集中力を乱すだけの言葉は、頭の中に用意したゴミ箱にまとめてポイっとします。
 そして、そのゴミ箱を頭の中から消し去ります。

まだまだありますが、長くなりそう(すでに長い…)なので今回はこの辺にしておきます。
まとめると、「目の前の一つの出来事に集中する」

少しでも役に立てば幸いです。
ではでは。


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