誓いの口づけを
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彼女は小さな店の小さなテーブルの隅で少しだけ乾燥する肌をこすりあわせて天井を見つめた。きっともうすぐ運命の人が現れて私をもらっていってくれる。最初に体を裂いたその人が運命の人なのだ。やがて一人の少年が現れて彼女にふれた。さあ、早く私に誓いの口づけを!しかし少年は彼女に手をかけた後、残念そうに「ああ、失敗だ」とだけつぶやいて、他の娘にまた手をかけた。彼女は知らなかったのだ。自分が使い捨ての割り箸であることを。
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