【高校生Teeの映画館】No.6 ペイ・フォワード可能の王国
皆さんこんにちは、愛知県で高校生をやっているTeeです。
昨日の投稿にスキしてくれた方、ありがとうございました。
個人的な報告になりますが、昨日、僕の部活人生が終了しました。高校最後の部活は試合ではなく、毎日新聞の「インターハイ中止」のニュースという無惨な形で幕を閉じました。
僕は小・中と野球をやっていたんですが、高校では野球部ではなくハンドボール部に入りました。親は、僕が野球を続けるものだと思っていたので「ハンドをやる」と伝えた時は、ものすごくガッカリされました。ですが、練習する為の道具を買ってくれたり、電車賃を出してくれたりと、なんだかんだ両親はこの2年間僕のことを応援し続けてくれました。
そんな、普段は仕事が忙しくて試合を観に来れない二人を試合に呼んで、最後くらいは自分のプレーしている姿を見せたいと思っていたんですが、それも叶いませんでした。本当に悔しいの一言です。
でも、僕を応援してくれた両親への感謝は尽きません。
そんな両親に引退した事を報告しました。返事は、
父:「お疲れさまでしたぁ〜」
母:「かわいそうだからライブのネタにするわ」
ですって、、、感動を返してくれ!!!笑笑
それではいきましょう!
今日紹介するのは、2000年公開の映画『ペイ・フォワード 可能の王国』です。
これは、父に勧められて昨日観たばかりの映画なんですが、すごく良くて、すぐに紹介したかったので今回、大分割り込ませてもらいます。それほどに観て欲しい一作になります。
【監督】ミミ・レダー 【時間】123分
《あらすじ》
新聞記者のクリスは立てこもり事件の現場で犯人に愛車を壊されてしまいます。落ち込むクリスの前に1人の男性が現れクリスに新車差し出し、「3人につなぐよう」と言い残し去って行きます。全く状況が理解出来ないクリスはこの奇妙な出来事を取材することにします。時を遡ること4ヶ月、中学生になったトレバーはアルコール依存症の母親アーリーンと共に暮らしていました。アーリーンはトレバーと断酒を約束しますが、やめられず、夜通し働いているためなかなか家に帰ることが出来ず、トレバーは寂しい思いをしていました。
ある日、担任であるシモネット先生は社会の授業で「世界をよりよくするには自分は何をしたらよいか?」という課題を生徒たちに出します。周りの生徒がいかにも子供らしいアイディアを出していく中、トレバーは「3人に親切をし、その3人は別の3人に親切をする」という「ペイ・フォワード」(恩送り)を提案します。シモネット先生はその考えを賞賛し、トレバーは早速『シモネット先生』『ホームレスのジュリー』『クラスのいじめられっ子』の3人にペイ・フォワードを実行します。
まず、トレバーは、ホームレスのジュリーにはお金を渡し、ジュリーはそのお金で服と靴を買って新しい仕事を手に入れます。
いじめられっ子は何度も助けようとしますがギリギリまでいくものの、助けることはできませんでした。
シモネット先生にはをアーリーンのパートナーにさせたいトレバーは、アーリーンの名前で家に招待するという内容の手紙を書いて渡し、シモネット先生はトレバーの家に行きます。しかし、これが原因でトレバーとアーリーンは言い争いになり、アーリーンはトレバーに暴力を振るってしまい、トレバーは家を飛び出します。困ったアーリーンはシモネット先生に連絡し、一緒に探してもらうよう頼みました。「家出をする子供の多くはヒッチハイクをするかバスに乗る」というシモネット先生の推理によって、アーリーンはバスターミナルにいたトレバーを見つけ、結果的にシモネット先生とアーリーンの距離が少し縮まります。しかし、シモネット先生は自分の顔にある火傷を気にしてアーリーンと男女の仲になることを拒絶してしまいます。そんな彼にアーリーンはそれでも全て受け入れると話し、2人は結ばれます。
こうして、11歳の少年が考えた『ペイ・フォワード』は彼の知らないうちに世界中に広がっていきます。
世界の人々を救う感動的な物語は、思いもよらぬラストを迎えるのでした。
※これより先は、ネタバレ要素を含みます。
《見どころ》
⚫︎ペイ・フォワード(恩送り)
トレバーが考えついたペイ・フォワードとは、ひとりの人が3人に何か善いことをし、善いことをされた3人が、またひとりひとり他の3人に善いことをします。3人が9人に、9人が27人に、27人が81人に、81人が243人に…どんどん増えていって「善意の連鎖」が起きてきます。その結果、世界がよりよく変わるという考え方です。物語前半では、トレバーが良い行いをした『先生』『ホームレス』『いじめられっ子』の3人は次の3人に恩を送る事をせず、トレバーは「ペイ・フォワードは失敗してしまった。」と思い諦めてしまうのです。
しかし、物語が進むにつれ登場人物たちの気持ちが徐々に変化していき、トレバーが諦めている裏でペイ・フォワードは世界中に広がっていきます。一度諦めた登場人物が改心する様子に注目して観て下さい!
⚫︎インタビュー
「困難だから本物なんだ。勇気を出しさえすれば出来るんだ。一生懸命努力したけど僕は出来なかった。ママはできたよ。おばあちゃんとの仲直りは大変だったはずだ。次へ渡せが広まったのはママのお陰だよ。ママは勇気があった、でも中にはとても臆病な人たちもいる。変化が怖いんだ。本当は世界は思ったほどクソじゃない。だけど日々の暮らしに慣れきった人たちは良くない事をなかなか変えられない。だからあきらめる。でもあきらめたらそれは負けなんだ。すごく難しいことなんだ。もっと周りの人が、どういう状況か、よく見る努力をしなきゃ。守ってあげるために心の声を聞くんだ。直してあげるチャンスだ。自転車とかじゃなく・・・人を立ち直らせる。」
11歳の少年の考えとは思えないインタビューの内容が、グサグサ刺さります!
⚫︎感動のラスト
衝撃中の衝撃です。この映画の中で僕が一番泣いたシーンです。とりあえず、涙を拭くためのバスタオルを準備しましょう!!!
《高校生なりのまとめ》
1人が3人に善い行いをし、受けた3人が各々3人に善い行いをする。本当に素晴らしい連鎖です。しかし、結局人はなかなか変わらないし、人を変えることは難しいし、善いと思って行ったことが必ずしも正解とは限りません。それでもそれを行う勇気に意味があると思わせてくれた作品です。
この映画から、『人の手助けがしたい』『世界を明るくしたい』『人として変わりたい』など人生の課題を与えられた気がします。
コロナが流行っている今だからこそ、自分から3人に送るのは“ウイルス”ではなくて“ハピネス”です。
最後に・・・
“世界は思ったほどくそじゃない”
ぜひ観て下さい!!!!
親切に最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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