見出し画像

過干渉と子供の不登校

不登校のお子さんを持つ親御さんを何組かカウンセリングさせていただいた。そのとき必ず起こるやりとりは……
私「〇〇ちゃんは、どう思ってるのかな?」
すると、お子さんがゆっくり口を開きだし、話そうとした瞬間!
親御さん「うちの子は、お腹が痛い頭が痛いだのと言って、それで…!!」
もう話が止まらない。
お子さんに聞いてるので、お子さんに話させてあげてくださいね、と3回くらい繰り返し説明して、ようやく子供が話せるターンが来る。

子供の話すターンを奪う。
なんでも先読みしてやってしまおうとする。
その上、自分が不幸なのは(あるいは夢を諦めたのは)子供のせいだと言い始める。
ある程度までは愛情だったものが、過剰になると過干渉になる。
しまいには、宿題まで全部やろうとする。
最近では過干渉も虐待の一種にされ、あるカウンセラーは「毒親」ともよんでいる状態だ。

過干渉になる親は、暇すぎるのも一つの要因。
親や保護者が普段から机に向かって勉強したり本を読んでいる姿を見せている場合、子供も影響を受けて机に向かいやすくなる。

勉強しろ!というよりも、はるかに効果的だ。
そんなこと言ってたら、いつまでたっても机にすら向かわないし、宿題もやらない!というなら、リビングのテーブルに勉強道具をならべて、まず一緒に座るところからスタートする。

そして、やることを数字で区切る。
この1ページだけ、まず自力でやってみようね、とか。
10分だけ集中してまずはやってみようね!とか。

で、この時に「なんでこんな簡単な問題も解けないのよ!」と、怒ってしまうと【勉強すると怒られる→勉強しても良いことがない→勉強は苦痛で無意味】という回路が脳に定着してしまう…!

だから、勉強に関しては怒ったりしないほうが得策。

自分から勉強したいな、と思える「自立心を育てるのが主軸」になければ、保護者のただの自己満足になってしまう。

そして、保護者が「自分は勉強ができる、優秀だ」という承認欲求に駆られている場合もある。
発展途上中の子供に知識を見せつけて、優越感に浸ることができると、心理的ストロークという見えないエネルギーを子供から吸い取ることができるのだ。

人は他人と接することでエネルギーを分けたり、貰えたりするが、

過干渉の親は暇なので、友人が少ないうえ、他者との接点が圧倒的に少ない。

まとめると、
子供を健康に、勉強熱心に育てたいなら、

1. 親が自分のことに集中している姿を見せること。

2. 親の夢が叶わないことや、我慢してきたことを子供のせいにしない(親が【心理的被害者】にならないこと)

3. 親自身が所属先を増やすこと(他者との関わりを増やす/所属先が家と仕事だけというと、関わりが固定化されるので、所属先は3から5つはもつと良い。たとえば、勉強会や町の会合などでも良いし、直接会わずとも、オンラインでよい。)

4. 子供からサポートを求められた時や、困っていて立ち止まってしまった時に声をかけ、必要な分だけサポートすること。

5. 子供の長所を探す癖をつけること。そして、ユーメッセージ「あんたは、また勉強しなくて!」などをしないようにする。
言葉はできる限り、アイメッセージ「私は、こうおもう」という形にすること。


つまりー、
のび太のママではなく、しずかちゃんのママのほうがややアイメッセージに近いかなーと思います。

じゃあ、アイメッセージすれば不登校も無くなったり、宿題もちゃんとするんですか!?みたいな極論をいいたがる親御さんもいると思いますが…。

今までユーメッセージで散々家で失敗してきたのなら、まだ失敗してない方法を試せばいいだけではないでしょうか。

失敗は成功の母と言います。

アイメッセージを心がけることで、過干渉傾向からまず自分が脱却することで、子供も勉強する様に導きやすくなるし、不登校もしだいになくなっていく(あるいは、不登校でも気にならなくなっていく)ようになります。

大事なのは、その子が将来何をして生きていくのかです。

自分を満たすために子供がいるわけではありません。

子供の未来と長所を見て、それを見守れるようになるといいですね。

そして、心に知らず知らずに掲げている(アドラー心理学的には)【かわいそうな私】【悪いのはあの人】のプラカード。それを堂々とぶらさげている自分自身に親が気づいた時、奇跡的なブレイクスルーも起こりやすくなります。

量子力学的に言うと、世界は相似構造です。
あなたが変われば、子供も変化が起きます。
あなたが、自分で自分をごきげんにすることができれば、周りの人たちも幸せになるのです。

子宮腺筋症という激痛難病と不妊治療をしながら女性のための占いやメンタルトレーニングを教える活動をしてます。「自分の軸」を整えると、パートナーともうまく行きやすくなり、子育てや人間関係もうまく行きやすくなり、やがて世界平和に繋がるとおもうのです。サポート費は今後の活動に役立てます!