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【お客様インタビュー】自分を深く理解し、認める。経営者として、心の弾力を取り戻す

こんばんは!大塚万紀子です。今回は、てにをはのサービスをご利用いただいているお客様に、インタビューにご協力いただきました。

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仙台で一般社団法人ワカツクの代表理事・経営者として活躍されている渡辺一馬さんは、2020年12月から定期的に、代表岡本によるリーダーズ・ダイアログ(経営層に対する個別セッション)を利用されています。
経営者としてのご自身の悩みや葛藤、そこからリーダーズ・ダイアログを利用したきっかけや、ご自身の変化についてお話を伺いました。

インタビューにお答えいただいた方


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渡辺一馬(わたなべかずま)さん
一般社団法人ワカツク 代表理事

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Q.利用のきっかけを教えてください

実は2~3年くらい前から、自分のマネジメントや仕事のスタイルに悩んでいました。でも、「最悪の状況までは至っていないし…」と自分に言い聞かせて、だましだまし経営をしていたんです。それが、2020年秋ごろに「このままではまずい」と気づきました。

きっかけは、新型コロナウイルスによる、働き方の大きな変化です。コロナ禍によって人と直接会って話すことができなくなり、そのことについて心理的に「楽になった」と気づいた反面、そう感じている自分への嫌悪感もあって。
この嫌悪感はどこからくるのか。このモヤモヤした感覚をそのままにしてしまうと、またこれまでと同じように自分をだましながら過ごすことになるぞ、と思ったんです。

そんな折、友人が行うMBTI®(ユング心理学をベースにした心の機能を理解する性格検査を使ったワークショップ)を受けました。
そのワークショップで、自分の物事の見え方・捉え方に自覚的になり、自分を理解することの面白さを知りました
もっと別のアプローチでも自分の抱えるモヤモヤを見つめてみたい。もっと誰かと話したい、話すことで理解が深まったり、楽になったりするのでは、とその友人に相談したところ、岡本さんを紹介してもらいました。

Q.どのような対話をされたのですか?

最初は、モヤモヤの背景にある、自分はこれでいいのだろうか?という不安を率直に話すところから始めました。

これまで経営者として、経営やマネジメントについて話すことばかりでしたし、アジェンダ(議題)のある会議が常でした。だからこそ、自分自身の内面の話、どう感じているのか、何に迷っているのか、といった感情面について触れることはとても新鮮でした。

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開始当初は、カウンセリング的アプローチで、短期的かつ小さなアクション設定を。継続的に実施している最近では、中長期の目標を立ててマイルストーンを置く、コーチング的な対話をしています。

岡本さんは、カウンセリングもセラピーもコーチングも、経営者としてのアドバイスもできる人。幅広い経験と知識量は、私の心理的安全性を高めている、と思います。
また、私は、自分の思考や認知の特性を活かして仕事をするために、自分をもっと「理解したい」と考えていたので、その方法や裏付けとなる知識・情報を教えてもらえることもありがたく、気持ちが楽になっています。

Q.対話の中で印象に残ったことを教えてください

適切な問いを立ててくださることですね。

岡本さんと話をしていて気づいたことに、「普段、自分は脊髄反射のように喋っている」ということがあります。
もちろん、自分で何らかの判断をして言葉として発しているわけですが、その言葉にした意味や理由は自覚できていないことが多かったわけです。
そのことによって、周囲の人とのコミュニケーションでうまくいかないこともたくさんありました。

岡本さんは、私がふと口に出した言葉、それとなく使った言葉に、注意を向ける質問をしてくれます。
反射的に出てきた言葉ほど、自分の伝えたい真意だったり、いつも気にかかっていることであったりしますが、自分では忘れてしまうこと・なかったことにしてしまうことが多い。
それを拾って、目の前にそっと置いてくれるので、立ち止まって深く考えること=自分に対する認知を深めることができます。

自分自身が認知している部分がどこか、まだ言語化できていないところは何か、が深まり、掘り下げられていく感覚を持ちましたし、自分のことをひとつずつ理解できたように思います。

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また、正直にいうと、それまでは「対話を楽しむ」というマインドで人と話をすることがほとんどなかったことにも、岡本さんとの対話ではじめて気づきました。

経営者として自分が決めたことを話すか、相手の考えていることを聞き出すことばかりで、伝え方を変える”小手先の工夫”しかしてこなかった。そして、私の場合は、人数が多い会議ほどその傾向が強くなることも、岡本さんとの対話で気づけました。

そこから、「対話とは相手に興味関心を持ち、楽しく話すことだ」と腹落ちしたとともに、自分の認知の特徴をふまえて対応できるようになりました。

Q.対話を通じて実感されている変化は?

以前よりも朗らかになったというか、機嫌よくいる時間が長くなったように感じています。

3回目あたりまでは、私が見ている世界を一緒に旅をしてくれた感覚でした。「私には世界はこう見えている」ということを、初めて人に話した気がしますね。

その旅の合間に、「あなたにとって、それが日常・普通で、間違っているわけではない」ということを繰り返し、いろんな角度から教えてくれました。
たとえば、心理学的アプローチであったり、大脳生理学的な観点であったり。
その結果、私のこの世界の見え方は私の「個性」として認めていいのだ、と思えるようになったのが大きかったです。

自分に対する理解が深まったので、たとえば焦っているときには、「今、焦っているな」と自分を受け止め、自分の特性をふまえた対応ができるようになりました。

以前は、誰かに批判的なことを言われると、感情的になって対応を後回しにしてしまい、自分で勝手に相手を悪者にしてしまって、余計に事を荒立てていたのですが、今はそうした思い込みをすることなく、さっと対応できるようになりました。

Q.周囲の人はご自身の変化をどう受け止めていらっしゃいますか?

私はつい、ゼロか100かで物事を見てしまう、判断してしまうことが多いんです。「あいだ」だとか「3割」だとかがない。ですから、他者の感情に共感できなかったり、相手の発言を認められなかったりしていました。
それで誤解が生じることもしばしばで、そんな自分を変えないといけないのでは、と思っていたんです。

でも、岡本さんとの対話を経て、そういう認知をしている自分自身を認めることができました

そこにその人が存在していること、アクションを取ってくれたという事実がある、それを認めるだけでよいのだ、と思えるようになりました。

具体的な変化としてはまず、メンバーに、「今日も出社してくれてありがとう!」とか、会議開始時に「今日は集まってくれてありがとう」と伝えるようになりました。

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周りからは最初「気持ち悪い」と言われたんです(笑)。今までそんなこと、言ったことも行動に表したこともなかったですから。
でも、メンバーは、私が変わろうとしている事実は認めてくれ、「一馬さんが頑張っているのはわかるから、私も応援します」と言ってくれるようになりました。
ここは直してほしいです、と伝えてくれるようになりましたし、私もそのリクエストを受け入れやすくなったと感じています。
今はもう、「認められるもの」が世界にあふれている感じですね。「今日も朝が来た!」というか(笑)。

今思うと、職場の心理的安全性を、自分が壊していたように思います。私が、自分自身を出すのが不安だったから。

でも私が自分を出せるようになってきて、開き直るのではなく、「こうありたいから頑張ろう」とポジティブになったことで、今は以前よりも安心して働いてくださっている人が増えているのではないかな、と思っています。

Q.利用を検討されている経営者の方へのメッセージをお願いします!

私にとって岡本さんは「阿修羅」のような存在です(笑)。

阿修羅は3つの表情を、6本の腕は様々な道具を持っています。ダイアログ中の岡本さんは、私の感情に呼応するように様々な表情で私の話を聴いてくれています。また、適切なタイミングで適切な情報・スキルを出してくれる。まさに表情豊かで多様なスキルを持つ「阿修羅」だな、と。

慈愛に満ちる菩薩ではなく、菩薩を目指して日々研鑽に励む阿修羅のように、岡本さんご自身が完璧な人ではないこと、もっともっと変わっていく/変わろうとしているからこそ、むしろ安心して心のうちを開示することができました。

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経営者には、私と同じように、外側は元気に見えるけれども、内側の心は疲れている人が多いんです。

そんな皆さんに私からのメッセージは、「心の弾力性を取り戻さないと消耗して、途中で糸が切れてしまうよ」ということ。
弾力性を取り戻すためには、心を解きほぐすことが必要だけれども、解きほぐし方が下手な人に任せると余計に硬く縮こまってしまう。
岡本さんは、解きほぐすのが上手ですよ!と伝えたいですね。

よく「経営者って孤独でしょ」と言われます。
「そうなんだよね」で終わってしまうと、一緒に取り組んでいる仲間との断絶を生んでしまうだけでなく、ただの愚痴みたいになってしまいます。

私は、「経営者は『個人』ではあるけれど、孤独ではない」ということを岡本さんとの対話で学んでいると思っています。

売上が上がるなど、目に見える成果は、即効で出てくるわけではないけれども、経営者を長く続けるつもりがあるのなら、体を鍛えるのと同じように、自分の心の使い方を覚えておいたほうがいい
経営的フレームワークを駆使して仕事できる人もいるけれど、自己実現として仕事をしている人は、合理的・理論的な枠組みだけだとつらいだろうな、と思うんです。SWOT分析だとかで、もうおなかがいっぱい!という人には是非岡本さんと話をしてもらいたいですね。

経営者だからこそ、プロのビジネスパーソンだからこそ、「『自分らしく生きる』を知る」ことを、岡本さんと一緒に探求してみることをお勧めします。

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渡辺さん、ご協力ありがとうございました!ぜひこれからも、渡辺さんらしく生きる方法を探求され、ご機嫌な経営者として活躍していってくださいね。てにをは一同、応援しております!

◎一般社団法人ワカツク HP

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