息子が産まれたとき
お疲れさまです、荒井です。
前回の投稿で自縄自縛の予告をしてしまったため、日常に起きた書きたいことを書けずに悶々としておりました。ので、そろそろ出産のこと育休のことやらを書いていきたいと思います。
入院が見えたその時に
うちは予定日に向けてすくすくお腹の中で育ってくれたものの、いざ予定日になっても兆候がなかったため、散歩の達人さながらに毎日歩き回っておりました。
さすがに歩き疲れてきた予定日10日後の検診にて、「明後日までに何もなければ、入院して促進剤ですね~」というジャッジが下され、いよいよその時が来たかと。
その日は入院用の買い物もしようということでそのまま会社をお休みし、再び散歩へ。
夕方になって家路についたころ、
「あれ、なんかお腹痛くなってきた気がする」
妻の発言を受け、一応痛みの周期をアプリに記録し始める。
とはいえ、まだ周期にばらつきがあり痛みもそこそこだったので、家に帰って様子を見ることに。21時ごろからいよいよ痛みの感覚がせばまってきて、
「これ間もなく病院だね」
となり、入院用の荷物をもう一度チェック。事前に読んでおいた「夫にできること」にあった、
・(陣痛時でも飲める)ゼリー飲料を買っておく
・(口の中がパサつくので)ガムを買っておく
もクリアし、冷蔵庫の中にスタンバイしておく。
門前払い
23時ごろには痛みもかなり頻繁かつ強くなっていたので、外出着に着替えていざ病院にTEL。
妻「陣痛がだいぶきつくなってきまして」
看「あ、まだそれだけ話せるなら大丈夫。話せないくらいツラくなったらまた電話くださいね~」
・・・なかなか手厳しいですね。
話せないくらいツラくなったら電話出来なくない?という思いは飲みこみ、すごすごと寝間着に着替え直し、ベッドへ。少しでも寝ておかないと、と言いながら妻はどんどんツラそうに。
いよいよ呼吸も荒くなった深夜3時ごろに、祈りを込めて病院にTEL。
妻「もう、かなり痛いです・・・。(周期や痛みを説明)」
看「もうよさそうですね。ではお越しください」
・・・まずは受け入れてもらい、一安心。
夕方ですと・・・?
事前に予約しておいた陣痛タクシーに飛び乗り、病院へ。
めちゃくちゃ痛そうな妻を見ていたので、そんなに時間がかからずに産まれるものと勝手に思っていたのですが、診察してくれた医師から衝撃の一言。
「あんまり子宮口開いてないから、この調子だと夕方くらいかな」
???
ここから12時間以上も!?
もっと時間がかかったという話も先輩ママさんたちから聞いておりましたが、いざ痛みを訴えている妻を前にその時間を聞いた時は本当に絶望的な気持ちになりました。
病院のご飯、テニスボール、のどの渇き
今回お世話になった産婦人科はご飯の評判がとてもよく、それも選んだ一因でした。陣痛室で苦しんでいた朝8時ごろにもちゃんとした朝ごはんが出て、いよいよしんどくなってきた12時ごろにもちゃんとお昼ごはんが。
メニューは何とトンカツ。
いや、受験生のお母さんじゃないんだからさ。
当然妻は一口もつけられる状態ではないので、代食することに。
しかしこのころにはいきみも始まってしまっていたので、絶賛テニスボール中だったわたし。妻のいきみを逃がすために、周期に合わせておしりのあたりを必死に押し込むことを繰り返しておりました。
もう、腕パンパンです。
妻は痛みで眠気など感じる暇もないのですが、こちらは申し訳ないくらい生身なので周期的に眠気が襲ってきます。ボールを押し込んでいるときにそれが来ると、もれなく力が弱くなり、妻がそれに気づき「ちゃんと押してー!!」と叱責。
これくらいしかできないから頑張らねば、と思うのですが、サポートする側の立場で何よりツラかったのはいま何合目なのかが全く分からないこと。
もちろん妻も初産のため、いつになったら出てきてくれるのかという不安と闘っていたと思いますが、こちらも標識が全くない高速道路を走っているようでなかなかしんどかったです。
そんなこんなでトンカツもお行儀よく食べられるわけもなく、ベッド上で立膝になった上で右ひざの先にテニスボールをセットし、妻にもアプローチしながら必死にかきこむという人生一度きりのフォームで食させていただきました。(たぶん、おいしかったです)
そして、いよいよ
いざ分娩台に上がるのって、本当に直前なんですね。
そしてそこからは本当にあっという間(約20分)でした。本番のいきみ方を教えてもらい、その5いきみ目でするっと出てきてくれました。
陣痛室でも分娩台でも動画を撮っていたのですが、いま聞いてみると陣痛室で悶えている声のほうが壮絶です。
もちろん比べるまでもなくどちらも辛かったと思いますが、いまではこの動画を妻と笑いながら見られるから不思議ですね。(実際に見返しながら書いてます)
出産までは結構はっきりと覚えているのですが、その後は疲れが出たのか正直そんなに覚えていません。妻の部屋で少し一緒に過ごさせてもらい、各所に無事出産の連絡をして、面会時間が終わって、ひとりで錦糸町の寿司屋で祝杯を上げて、ビール1杯でしたたか酔ってふらふらと帰ったような気がします。
これから出産に立ち会うプレパパへ
序盤に書いた「ゼリー飲料」「ガム」は帰宅後の冷蔵庫にしっかり残っておりました。はい、忘れました。やはりいざその時になるとテンパります。
もちろん忘れものをしないことも大事ですが、とにかくがんばっているパートナーが何を必要としているかを聞き、できることを必死にやるしかないと思います。
ちなみに私は「これだけ声を出すからのど渇いてるよね」という思いで何度もストローを口元にもっていっていたのですが、妻的には「それどころじゃないよ!」という感じだったようで。。
ニーズの的確な把握、大事です。
・・・できるだけささっと振り返るつもりでしたが、気づけば2,000文字超えておりました。次は日常を少しはさむかもしれませんが、育休をとるまでの道のりもちゃんと書きます。
それでは今後とも、何卒よろしくお願いします。
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