下記，愛媛大学(2018年)で出題された入試問題文です。

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　化学結合のうち，カルボニル基と窒素原子の結合(－CO－NR1R2(R1，R2は置換基，Hでも可))のことをアミド結合と呼ぶ。この結合はα-アミノ酸同士が脱水縮合する時にも形成され，その時は「　ア　」結合と呼ばれる。
　なお，多数のα-アミノ酸が縮合してできた高分子物質は「　イ　」と呼ばれる。また，環状のアミド結合をもつ化合物はラクタムと呼ばれ，医薬品や合成繊維など生活の中で多く利用されている。

　医薬品のうち，ある種の微生物によって生産され，ほかの微生物の成長や機能を阻害する物質は「　ウ　」と呼ばれており，イギリスの細菌学者フレミングがアオカビから見出した「　エ　」が代表的なものとして挙げられる。フレミングが発見したこの物質は，実際には混合物であることが判明し，いくつかの成分に単離精製された後，構造が解明された。β-ラクタムであるこの物質は細菌の細胞壁の合成を阻害することにより，細菌の増殖を抑える。

　合成繊維とは，石油などから得られる低分子化合物を重合させてポリマーとし，紡糸して繊維状にしたものである。例えば，ナイロン6は原料であるε-カプロラクタムに少量の水を加えて加熱することにより，開環重合してできたポリマーであり，ナイロン66は酸である「　オ　」とアミンである「　カ　」が縮合重合してできたポリマーである。また，付加重合で得られる合成繊維には，モノマーである「　キ　」から合成されるポリマーを主成分とするアクリル繊維がある。

■問題
「　ア　」～「　キ　」に適切な語句(化学式を使った解答は不可)を入れなさい。


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