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登山ってきついだけじゃん。そう思ってた僕が感じる登山の魅力。

登山のなにが楽しいねん。ただただ、きついだけで、良さがまったくわからん。しんどいわ。そうですね、わかります。僕も元はそっちタイプです。

でも、やっぱり、実際に登山をするとなんだかんだで魅力に感じることが沢山あるんですよ。何が魅力か理解できん!という方は、読んでみてください。

スピリチュアルな体験ができる

日本は、八百万の神が宿るといいます。アミニズムといって、全ての物質や自然現象全てに神さまは宿っている、という考え方です。

登山していると、アミニズムの考え方に対して、「こういうことかー」と思える場面がよくあります。

・霧がかった山々

昔の人が農耕での凶作を神が怒っているからだ、と言って怒りを鎮めるために、神を祀っていましたね。登山していると、その理由がわかる気がします。

霧がかった山々を見ていると、神が宿っているようなスピリチュアル的なものを感じるからです。まるで、そこに存在しているような偉大さを感じます。

そして、霧が周りの気温を一気に下げ、その場の雰囲気が「神様がきたぞー」といった感じで、ガラッと変わります。ちょっとゾクッとしちゃいます。

余談ですが、テレビでよくあるスモーク演出なんかは、演者にスペシャル感を演出することができてますが、これはこうした「神々しさ」がプラス要素としてあるんだなー、と思ったりしますね。

・登山道に散らばる色々

視覚が必然的に自然に向かうため、ひとつひとつをよく観察します。

そこには、真緑の草木や火山灰が堆積してできた赤土。歪な形をした岩石。上流から流れる超透き通った一筋の川。そして、あるあるなんですが、悪魔の実みたいな植物?が必ずあるんですね。

その神々しい山の中に存在するとりどりの物からもスピリチュアル的な何かを感じられる、そんな気がするんですね。

登山すると悩みが吹き飛ぶ。と良く聞くのも、こうした偉大な雰囲気を感じ取って、悩みなんてちっぽけだ、なんて思ってしまうのかもしれません。

こうした非日常、スピリチュアルな体験が味わえるのです。

価値を最大化できる

山頂で食うカップラーメンが旨すぎる!のです。

これは、良く聞く話ですかね。それにしても、山頂で食べるご飯というのは、本当にうまい!

単純に、その理由は「食欲」を満たす上で、全条件が整いすぎているに他なりません。例えば、

・腹すかしたお昼時に
・肌寒い山頂(見晴らし最高)で
・お互い疲弊しまくった親友と
・湯沸かし機で湯(その山の水ならなお良し)を沸かし、カップラーメンを作って、食べた

といった具合です。
なぜ、シャトーブリアンじゃなくて、カップラーメン(おにぎりでもいいよ)なのか。それは、100円の価値を最大化できるからです。シャトーブリアンは当たり前に旨いからだめです。

日常でのポテンシャルとして、シャトーブリアンが美味しさMAX10のうち9とする。カップラーメンが2。これを山頂で食べた場合、シャトーブリアンは10になる。カップラーメンは8になる。というイメージです。

【振れ幅】をみると、これだけ違うんですね。
シャトーブリアン:9−2=【1】
カップラーメン:8−2【6】

ここに価値を感じるわけです。だから、カップラーメンじゃないとだめなんです。「こんなに食べ慣れたものが、ここまで美味しくなるんだ」といった感動が大事です。

物の価値は、条件を操作することによって、いくらでも「最大化」できるんじゃないか?といった学びを得ることができるんですね。

人間社会との類推ができる

人間社会でも活用できるような教訓が得られます。

長期的なヴィジョンを見据える

登山中に山頂を見上げた時、霧の中にうっすら山頂らしきものを目撃します。そこに向かって、進むも、着いたら全然山頂じゃなかった。こんなことがざらに起こります。

この場合、山頂だと思っていた場所からの本当の山頂までの距離が、余計にしんどく感じたりします。ここに教訓があります。

言い換えると、見えているゴールに合わせて体力をちょうど無くなるように消費している、ということ。

これを会社に当てはめると、短期的な目標だけを部下に共有するのではなく、長期的なヴィジョンも共有しておくべき、と言えます。その上で、短期的な目標を達成していくということですね。

そうすると、部下は、長期的な目標を見据えて、計画的に行動するようになります。

仲間の重要性を再確認

これは、普段から、一人で登山される方には当てはまりませんが、仲間と登山するからこそ、登頂できる。ということがあります。

正直、僕の場合、一人だったら登頂厳しいです。体力的にはいけます。が、精神的にはしんどいものがあります。

つまり、仲間がメンターの役割だということ。それほどまでに、仲間に普段から支えられている部分は大きいんだ、ということが身をもって知らされます。

当たり前ですが、自分一人ではどうにもできない。仲間がいて、初めて達成できるということを忘れてはいけない。ということです。

仮説立てから、最短ルートで解決

標高をリサーチして、どんな性質の山かを確認する。その上で、必要なものを逆算して準備していく。

当然ながら、身軽が一番。不必要な物を持っていくなど、愚の骨頂。そして、休憩タイミングを適切なタイミングでエネルギーを補給して、効率よく進めていく。そして、登頂する。

このプロセスは、会社でももちろん当てはまる。何が問題の原因なのかを探る際に、「原因はこれだ!」と仮決めする。その上で、その仮説を証明するための材料を集めて、立証していく。

つまり、最低限の準備物で、効率よく、登頂を目指しているのと同じことなんですね。

まとめ

総じて、登山から学べる物は多くあり、魅力的であるということです。

別に僕は何者でもありませんが、ぜひ、色々なものに思いを馳せながら、登山をされてみてはいかがでしょうか。

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↓は昨日(8/23)登った阿蘇高岳の画像です^^

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