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幸せな人生を過ごすための絶対条件は"素晴らしい人間関係"

大きく分けるとこんな感じ。

  1. 人間関係がなぜ重要?

  2. 良い人間関係を築いて継続するには?

  3. 人生をどう豊かにするか

まず、人間関係がなぜ重要なのか。

ヒトは遥か昔から1人で生きることなど出来ず、常に社会性を帯びた集団の中で暮らしていたと考えられます。

孤独になった者は敵に襲われたり過酷な環境下に耐えられず、精神的にも苦しいでしょう。

繋がりは安心感を与え、助け合うことで身を守れます。
あとは、他者から大切にされているという感覚が1番大きな影響を与えると思います。

だから早い話、人間関係が豊かな人は幸せな人生を送っているということです。
ここで言う「豊かな」とは、量ではなく"質"

質を豊かにするには人間関係をより良くするためにじっくり時間をかけてあげないといけないけど、今の世の中では意識的に生活しないとそこに時間を割くことは出来ません。

その昔、哲学者のアリストテレスが説いた概念に『ユーダイモニア』というものがあります。
意味は、人生に何か目的や意味を見出すこと、またはあると考えること。
この考え方の対になっているのが、ヘドニズム(快楽主義)。
マズローの5段階欲求でイメージすると分かりやすいですが、快楽が3〜4までの段階だとしたらユーダイモニアは5、あるいはさらにその上の段階(ウェルビーイング)を指していると思います。

ウェルビーイング(奥深さ)ってお金とか地位とか名誉とか、そういうものだけでは体験出来ないと思います。それらも重要なパーツですが、それが目的になると「ちょっと道外れてない?」ってなりますよね。

人間関係によってその奥深さは体験出来ると思うんです。

最近、『自己の拡張』って言葉が気に入っています。
自分と他人の境界線が薄い感じですね。
だから、自分のためって言うよりも皆んなが喜んでくれたり、気持ちよくなってくれると自分もめちゃくちゃ嬉しいみたいな。

我が我が、ってならずみんなの喜び・幸せが自分の喜び・幸せの状態です。

コレって人間が求めてる"繋がり"に似てませんか?
物理的な繋がりというか、心とか魂みたいなところが繋がってる感じです。

この本はハーバード大学の研究チームが書いたんですけど、彼らはなんと約90年もの間、2,000人以上の被験者をその子や孫に至るまで観察した結果、「幸せな人生の絶対条件は人間関係だ」という答えに辿り着きました。

研究方法は、"前向きの縦断研究"と呼ばれるもの。後ろ向き横断研究がその人の人生のある一部分を切り取り過去を振り返ってもらいながら観察するものであるのに対し、本研究はその逆。
現在の状況について伺って、継続して観察する。

健康状態が良く、精神的にも安定して質問票への回答も明るくて前向きな人に共通していたのは、豊かな人間関係を持っていたことだと言います。

このようなことを研究しているチームは世界に沢山あって、どの研究結果も幸せな人生を過ごしていた人に共通しているのは人間関係が豊かなことだと明らかにしています。
また、死亡リスクも孤独な人に比べて格段に低いみたいですね。


本書では『ソーシャル・フィットネス』という心の健全度が大切だと言ってました。
人間関係は筋肉と同じで"鍛え続けなければ"筋力は維持出来ません。一度、築き上げた関係性は定期的に見直してみて、マンネリ化を打破したり行き詰まりを感じないようにしないといけません。
これは恋愛パートナーに限らず、家族、友人すべての人間関係に言えることです。


じゃあ、より良い人間関係を築いていく方法ですが、とてもシンプルで、
「注意力」「好奇心を持つこと」「共感する努力」です。

【追記箇所】
--普段わたしたちが使っている📱は注意を散漫にします。人間の脳は🦉のように出来ているらしく、フクロウは餌を食べられるようじっーと一点を集中していて見ています。
わたしたちはマルチタスクが出来ていると感じますが、実は、同時に物事をこなしているのではなく、その都度瞬時に頭を切り替えて対処しているだけです。
この「切り替え」が脳にはかなりの負担みたいで、この状態が長く続くと注意力が低下し1つの物事に対して"質のいい"注意力を発揮できません。
ということは、人間関係において大切な、相手の表情や仕草などから感情を読み取る力、相手は私にいまどうして欲しいのか、相手はいま何を考えているのかなどについて考える力が低下してしまうということです。
⚠️1つの物事に対して集中力が低下するのは、人間関係に限らず多方面に影響を及ぼすことは言うまでもありません。

集中力を高める方法はまず、自分が今まで気付かなかった身体の感触に意識を向けてみることから始めるといいと思います。
いま持っているスマホの重さ、感触、歩いている時の足全体の感覚、座っている時のお尻の感覚などです。
自分の注意というフィルターにコレまで引っかかることのなかったことに意識を向けてみると、それが沢山あることに気づくと思います。

その先のステップとして、今まで相手に払えなかった注意を払えるようになるので、結果的にその人との関係性が改善されて人生を生き生きと感じられることもあるということです--
→これ、めちゃくちゃ大事だと思います🙆‍♂️

中には人間関係が及ぼす悪い影響を避けるために、最初から人間関係を親密に築かないようにしている人も居ますが、それではいけません。
人間関係は全世界共通の"悩みの種"でもありますが、その先にあるものに目を向けてみて、他者と親密に関係を築こうとする努力がどれほどその人の人生に良い影響を及ぼすのか考えてみる必要があります。

心の孤独は身体にとって1番の毒ですからね。

最初に言ったウェルビーイングは、人間関係なしでは感じられません。絶対に。また、どんな人でも全ての人間関係を断ち切って生きていくことは無理です。
どんな人でも、評価されたり頼られたり頼ったり、自分の夢や目標に向かって努力する過程では必ず、他者が関わっていますから。

だから、自己中心的に考えないこと。常に心にちょっとした他人のことを思い、考えられる余裕を持っていたいですね。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました♪

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