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本来でしたら
前回の投稿で完結するつもりでしたが
思った以上に、自分の中での作品分析が盛り上がってしまったので
今回の後編では、やっと交流会の感想を書かせて頂ければと思います

改めて
大阪府 オポンパン想像社 「幸演会」
宮崎県 劇団こふく劇場 「ロマンス」を
観劇させて頂きそれぞれの代表者の方々とお話しをさせて頂く機会を頂きました
2団体の皆様、及び
企画頂いたラボチ、SEEKの皆様には
貴重な時間を頂きました事改めて感謝申し上げます

2回の交流会を経て、学んだ事を
あくまで自分のために言語化し、皆さんに共有をさせて頂ければと思います

さてさて、本題ですが
この交流会で得たものを端的にまとめると
“現在地"と“人間の普遍性"(地域性とは真逆やないかい)です

~現在地~
●オポンパン想像社 「幸演会」
代表の野村有志さんの自叙伝フィクション。
創作者として生き様を描いた作品だった事もあり
自分の創作との向き合い方について深く考える機会を頂きました

自分がやりたい事の先駆者が目の前にいる
札幌を拠点に活動をする 井の中の私にとって
大きな海と空で繋がっている実感し安心を頂く事が出来ました
この井戸をどう大きくして海に繋げてやろうか
そんな志を頂いたように思います

●劇団こふく劇場 「ロマンス」 
人生にフォーカスを当てた物語
そもそも、”演劇”の捉え方が違いがありました

私は、
「”今”面白いものを作りたい」
「”今”これを誰かに伝えたい」と考え
 毎回新しいアイデアを盛り込んだ作品を創ろうとしていました
”個性”を武器としてお客さんにメッセージを届ける
無意識ですがそんな作り方をしていたのだと思います

これはきっと、世間の風潮もあると思います
テレビやSNSなどでの
面白ければ生き残り、面白くなければ淘汰される風潮

”演劇もエンターテイメントの一部”

一応デジタルネイティブで生きてた(デジタルにめちゃめちゃ疎いですが)
私に刷り込まれてきた概念

でも、劇団こふく劇場さんから
交流会を通して受け取ったのは

”演劇は生活の一部”

そう思えたのはこふく劇場さんの
結成(1990)からこれまでに行ってきた活動
・毎週子供たちとお芝居をする教室
・ハンディキャップを持つ方々との作品作り などの
地域と一緒に創作をしてきた歴史
代表の永山さんから「昔、教室に通っていた子供が親になって自分の子供を
教室に連れて来てくれる」というお話を聞きました
自分たちの作品を通して 見に来てくれた”観客の話を聞く”
そんな世界線での演劇が存在する
とても、衝撃的なお話でした

学生時代に東区区民劇団オニオン座さんに所属をさせて頂いた時期がありました
当時の自分は、恥ずかしい事に「舞台に立つこと」しか考えられていませんでしたが、今思うととても素敵な経験をさせて頂いていたんだと
自分の無鉄砲さに嫌気がさしています(now進行形です)

「演劇は人の生活を切り取るアートジャンル」などと唱っておいて
(now進行形)恥ずかしくなりますが
その神髄に触れられる貴重な体験でした

「人の人生に寄り添う」言葉にするのは簡単
そこに至るまでの歴史をこれから刻んでいかなければいけない

創作者として、2つの視点からの”自分の現在地”を浮き彫りにして頂きました
私はここからどこに向かうのでしょうね

~人間の普遍性~
今回、拝見しました2作品は
自分の歴史を語る自叙伝作品 と
観客の生活に語り掛ける作品
とても真逆な作品のように思えました

そんな両作品の共通点
『人の生き方』
”生々しい人間”の在り方のように受け取りました
普通に生きていては経験できない創作に踠き苦しんできた人間の苦悩
淡々と描かれる どこにでも在りそうな美しい人生
どちらにも映し出されていた
”何かを願う人間の姿” と ”人間同士の些細な接触”
袖振り合うのも多少の縁。その小さな摩擦から物語は動き出し
良くも悪くも終わりを迎える
その願いと摩擦から生まれた物語を切り取るのが
創作と呼ばれる物なのではないかと、じわじわと今の私の頭を染めています

そして何より
札幌、大阪、宮崎の三つの地域を通して
変わらない 人間の本質・創作の本質・人生の本質 を
学べた貴重な経験だったと
改めて『演劇の地域性を考える交流会』の感想を締めくくらせて頂きます

はぁ、、、(疲れました笑)
長くて拙い文章で申し訳ありません!
少しでも、皆さんに共有ができ何かのお役にてればと思います

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