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20代後半にして人生迷子になった話

自己紹介に続き、noteを始めようと思った経緯を書いていこうと思います。
タイトルの通り、社会人になって初めて「人生とは?幸せとは??」状態になってしまったお話になります。


これまで何をしてたかというと

学生時代は地元である福岡県でのんびりと過ごし、就職を機に地元を離れました。
働き始めて数年後、徐々に自分の生活に違和感を感じ始めました。

とりあえず目の前の仕事をして、なんとなくお金と時間を使って、でもなんだか今の生活に不安や焦りを感じる日々。
かといって、自分がやりたいことも出来ることもわからず、ただ漠然と生活していました。
そのうち仕事やプライベートで失敗が続き、自信をすっかり失ってしまい、どうしましょう・・・という迷走状態が長らく続いていました。

そんな中、何とか自分と向き合いながら、自分はいったい何をしたいのかを少しずつ確かめていきました。
やりたいことを模索する中で「書く楽しさ」を知り、ライターという仕事に興味を持ち、ようやく1歩(半歩?)を踏み出したところです。
今は、まずは「書く」という作業と、情報発信することに慣れるために、noteを活用していこうと思っています。

要は真剣みが足りなかったという事で

なぜそんな迷走をすることになったかというと、社会人になってからごく最近まで、自分が本当にやりたいことや、もっと言えば「自分の人生」「自分の幸せ」について真剣に向き合ってこなかったことが本質的な原因でした。

以下長文で重めな内容になってしまいましたが、人生迷子状態を簡単にまとめると以下の年表のような感じです。

◆年表◆
~24歳:学生時代。勉強・バイト・部活とかしつつ、なんだかんだ能天気。
24~26歳:1社目入社。あれ?社会人、なんか思ってたのと違うぞ。あと、体調が…
26~27歳:2社目に転職。あれ??こっちも思ってたのと違うぞ。そもそも何がしたいんだっけ?
27~28歳:人生を見失ってしまった、どうしよう…
28歳~  :ひたすら自分と向き合って、何とか動き出す ←今ココ

①学生時代:何も疑問を持たず進学

小学生くらいの頃から読書が好きで、よく図書室や本屋に入り浸っていました。
文系科目の方が得意だったのですが、「将来手堅い仕事に就けそう」という安直な理由で高校・大学共に理系に進学しました。

大学入学から大学院卒業まで、学業・バイト・部活とあれこれしているうちに早6年。
就職活動の時期を迎え、履歴書作成に向けて初めて自己分析してみました。
ここで早速課題に直面しました。
「え、私の強み?自己PR??・・・。(絶句)」
自分の内面をのぞき込み、客観的に分析することの何と難しいことか。

これまでに自分自身について特別意識を向けてこなかった人間が、いきなり「自分とはこういう人間です」という説明書を作ろうとするわけなので、それはそれは難航しました。(就活なんてもう2度とごめんだと思う程に)
しかしエントリーの提出は待ってくれないので、部活やバイトの経験、卒業研究の成果を総動員して、何とか体裁を整えていました。

なので、当時やっていた自己分析というのは、今思えば「就活向け」のその場しのぎでしかなく、非常に表層的な分析結果から「得意な事」やら「自己PR」やらを作っていたように思います。

②社会人1~2年目:徐々に人生迷路に入り始める

大学卒業後は、機能性材料や部品等を扱うメーカーに入社しました。
新入社員研修等を終えて、本配属となった部署は、(配属当時はよくわかっていませんでしたが)社内でもかなり過酷なところでした。

与えられた業務内容は、非常にタイトな年間計画で、達成難易度激高の目標値が設定されており、誰も彼もが日々体力と神経を擦り減らして仕事をしていました。
周りの同期達の環境を聞いて、自分がいる環境が普通ではないと知った頃には、既に体調に異変が出始めていました(食欲がない、眠れない、生理が止まる 等)。

入社して約2年で会社を辞め、今の会社に転職しました。
転職活動の時は、「今の環境が変われば、気持ちを一新して仕事にも意欲的に取り組めるだろう」程度の考えで、ただ新しい環境に移りたいという思いから行動していました。

この時点でも、「今からやろうとしていることは、本当にやりたいことか?」「これからどういう人生にしたいのか?」という本質的なことは深く考えていませんでした。
ただ「理系大卒」「製造業勤務経験あり」といった肩書が通りやすそうなところにエントリーしていました。
(要は、最初の環境が運悪くヤバかっただけだと思っていました)

③社会人3~4年目:本格的に人生を見失う

2社目に入った会社の配属先は、体感的には前の職場より働きやすいところでした。しかし、転職から1年ほど経って仕事や環境に慣れた頃から、違和感を感じ始めました。

「なんか、仕事って全然楽しくないな」
「なんでこんなに苦しいんだろう」
「一生この会社で仕事を続けられる気がしない」

こんな思いを、常に頭の片隅に感じるようになっていました。

他人から見れば、何を贅沢言っているんだと思われるかもしれません。
仕事があって、住む場所があって、食うに困っている訳でもなく、そこそこの生活水準で暮らせているのに一体何が不満なんだ?と。

自分自身でも何が嫌なのか、何を変えたいのか、はっきりとわかりませんでした
改善すべきは、仕事への取り組み方なのか、コミュニケーションなどのスキルなのか、考えたり紙に書きだしてみたりしましたが、いまいち明確な答えにたどり着けませんでした。

モチベーションを上げようと、ビジネススキルの書籍や記事を読み漁ったり、仕事関連の勉強をして資格を取ってみたりもしました。
他にも、業務内容に新しい分野が加わったり、後輩を育成する立場になったりという変化もありました。

しかし、この思いは日が経つにつれて強まり、仕事への意欲はどんどん薄れていきました。
当然仕事の成果にもつながらず、自信も失っていきました。

④社会人4年目終わり頃:答え出ない思考の沼に沈没する

仕事での意欲と自信を失っていても、すぐに何か行動に移すことは出来ませんでした。
「じゃあ何がやりたいの?」という自分への問いに、全く回答が浮かばなかったからです。

結局、この状況の原因は、自分自身と真剣に向き合ってこなかったことにありました。

過酷な部署に配属されたり、イメージと実際の仕事にギャップがあったりしましたが、それは問題の本質ではありませんでした。

これまでに「これって自分に合わないかも」「このまま進んで大丈夫?」という違和感があっても、「慣れてないだけだ」とか「こうした方が将来安定する」みたいな建前でごまかしていました。

私は、自分が何が好きで、何が得意で、何がやりたいのかを、全く理解せずにここまで歩いて来てしまったのです。

たぶん、転職する前から薄々気づいていましたが、直視しがたいことでした。
それに向き合ってしまえば、自分の人生を生きるうえで、ごく当たり前でとても大切なことについて、全く考えてこなかった(というか発想すらなかった)ということになるからです。

その事実を認めた瞬間から、これまでにやってきたことが全て崩壊してしまった上に、先の見えない「将来」がずっしりとのしかかってきたような気がしました。
形の無い不安と焦りが、一気に湧き上がってくるようでした。

さらなる追撃として、当時付き合っていた人とも関係が上手くいかなくなっていました。
相手に過度な期待をしたり、自分の気持ちを押し付けてしまったり、気づかないうちに依存気味になっていた為です。
(精神的にこれだけ不安定であれば、ある意味自然なことだったのかもしれません)

周りを見れば、皆結婚して家庭を築いて上手くいっているように見えて、
仕事でもプライベートでも完全に自信を失ってしまいました。
何をしていても、時折どうしようもない孤独感や焦燥感に襲われました。

この時点で気持ちはどん底状態。
毎日答えの出ない思考の沼で、どんどん自己嫌悪が膨らんでいきました。

⑤社会人5年目~:なんとか活路を見つけ始める

そんな精神どん底沼状態で、いくつかの本と出会いました。

休みの日に無気力に家に引きこもっていると余計気が滅入ってしまうので、書店に行ったり、併設されたカフェで本を読んだり、書評動画を見たりしていました。
こんな状態でも本を読むこと自体は好きでした。

ある日、書店の「自己啓発書」の棚に、ふと立ち寄ってみました。
これまでに自分で買って読んだ本は小説かエッセイだけで、自己啓発書と聞くと「抽象的な精神論を並べた、ちょっと胡散臭い本」みたいなイメージを持っていました

その時に目にとまった本が、次の3冊です。
(ラインナップにその時のメンタル状態が如実に出ているなと思います)

・世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(著者/八木仁平)
・20代にしておきたい17のこと(著者/本田健)
・夢をかなえるゾウ(著者/水野敬也)

タイトルは何度か目にしていたことと、内容が分かりやすそうという理由で選んだ本でした。
しかし、この3冊を読んだ時、これまで全く知らなかった価値観を知りました。
自己啓発書というジャンルの本に対する印象が、ガラリと変わった瞬間でもありました。
※書籍の内容やそこから学んだことは、改めて別の記事で書きたいと思います。

もちろん、本を読み終わった次の瞬間に全ての悩みが消し飛び、180度違う人生になった、というようなことはありません。
しかし、負の思考沼から這い上がるきっかけを確実に与えてくれました。

まずは、「わからないなら、知るしかない」と、自分自身について徹底的に自己分析を始めました。
そして、分析結果をもとに「やりたいこと(仮)」をリストアップして、とにかく片っ端からやってみることにしました。

そうするうちに、徐々に気持ちが好転していくのを感じました。
まだわかりやすい実績が出来たわけではないのに、以前とは物の見え方・とらえ方が変わっていくのを実感しました。
意欲も自信も失っていた仕事に、以前とは違う学びが得られるようになりました。

そうしてあれこれとやってみる中で、「文章を書くのって楽しい」という事に気づき、ライティング関係の仕事を受けてみたり、noteを始めてみたりしてます。
少しずつですが、「人生とは、幸せとは・・・!?」の問いかけに、今の自分なりの答えを持て始めたように思います。

これからは何をしたいかというと

長くなりましたが、上記のような経緯でnoteを始めるに至りました。
上で長々と語った(人生史的にはそれほど長くもない)社会人経験ではありますが、悩み苦しんだからこそ、学べたことはたくさんあります。

これからは、少し前までの私と同じように、人生迷子のどん底沼に陥ってしまった人たちに向けて、少しでも手助けになるようなことを、自分の言葉で書いて伝えたいと思っています。

とはいえ私も、ようやく前を向いて進み始めたばかり。
私を助けてくれた素晴らしい本の著者の方々のように、誰かを力強く引っ張り上げて導くには、まだ到底至りません。
でも、いつかそうなれたらいいなと思っています。

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