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前期入試に落ちた息子。大切なものこそ目には見えない。

私の息子は不登校だった。
小4からちょっとしたきっかけで学校に行けなくなった。

そんな息子だったが高校受験の時期になり、本当に行きたい高校と出会うことができた。
志望校に受かる!という目標ができたから、不登校を卒業して学校へ行くようになった。

面接や作文の練習を必死にやって迎えた前期入試。
「ベストを尽くせた!」と自信満々で帰ってきた。

1週間後に出た結果は、見事に不合格。
それはそうだ。なんせ、ずっと不登校だったのだから内申書が悪い。

「俺なんて死んだほうがいいんだ!頭が悪い!勉強がわからない。何からやればいいかわからない。」と泣き叫ぶ。

自分の顔を爪で引っ掻き、傷付ける自傷を繰り返す。

「頑張ってたもんね。残念だったね。」と声をかけたが、ただ自分を否定し、泣き叫ぶばかり。

こんな時はどうするもんかな…と考えたが、答えはすぐには見つからず。

ここまで落ち込むとは想定外だった。

前期入試の出来栄えに自信があったわけではなく、もともと自信がなかった上に不合格になったため更に自信をなくしたようだ。

雨雲をしょって死にそうな顔をしていたが、家でふさぎ込むわけにはにかない。
ネガティブオーラ満載だが行動を起こすことで気持ちにも変化がでるはず!と思い、学校に行かせた。

学校へ行くと、「友達から日曜日勉強しよう!と声をかけてもらった。学校行って良かった。」と話していた。

今回、前期で受かっていたならば、そんな友人の言葉などなく感謝の気持ちなど起きなかったと思う。

全ての事柄が学びである。
大切なものこそ目には見えない。
それを感じれるよう息子の心を育てていきたい。

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