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小さな私はお母さんが大好きだった。

母親がいなかった私はやっとさみしかったんだと認める事が出来た。

あれから、毎日自分を褒めてお母さんから言ってもらいたかった言葉を自分に伝えている。

私はお母さんから頭をなでてもらった記憶も抱っこされた記憶もなかった。
母は父が立ち上げた事業を安定させるのに朝から晩まで働いていたから無理もなかった。

「頑張ったね。大変だったよね。偉かったね。」と言われながら頭をなでてもらうイメージをしていると小さな私がでてきた。

「お母さん、大好きだよ。愛してるよ。」
「お母さん、大好き。」心の奥から湧き上がって来た。

私は、私達を置いて出て行った人をずっと許せなかった。

娘を産んだ時、小さな娘は私の宝物だった。

こんなに娘が可愛いのに置いていくなんて許せない!そんな風に思っていた。

でも、嫌いなんじゃない。大好きだったんだ。

「お母さん、ゴメンね。許してね。愛してるよ。大好きだよ。」
心の中でお母さんにそう伝えていた。

小さな私は大人になった私に大切なことを教えてくれる。

「お母さん、私を産んでくれてありがとう。」

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