この感情に名前をつけるなら

ふと思い出す

夏の暑い日、
射的とストラックアウトでとった
その日限りのはしゃぎと楽しみをくれるくだらないおもちゃとか

台風のあの日に
お兄ちゃんと毛布を使って秘密基地ごっこした時に、温い洞窟をつくって、

「ここにライトを置いて、入り口はこっちにしよ
　う。」
「あとさあとさ、このライトの下でDSしようよ！
　ママにバレないように。」
「そうだな！お前、静かに持ってこいよ？」
「わかってるよ」

こんな会話、あの頃にしかできない。

久しぶりに全力で友達とスポーツ勝負してみたりとか

こんなことを、ふと思い出す時に
幸せを感じる。

その時に聞いていた音楽やファッションも
今じゃ古いって言われていたり、なんでこれ着てるの？ダサいって思ったり　
けどそんなことを思い出すたびに
なんだかいいなと思う

この感情に名前をつけるなら
何にしよう？きっとステキで寂しい名前

この寂しさが少し良かったりして
懐かしくって、寂しくなっちゃって。
久しぶりに同級生に連絡してみちゃったりして

やだ、可愛いとこあんじゃん、自分
少し照れ臭くなるけど

いつまで経っても、少年少女の頃の記憶を
鮮明に覚えていたいものですね

あの時感じたクリアな感情を
天真爛漫な私の中の私
いくつになっても変わらない。変えてはいけない。
そこだけは人一倍大切にして守らなくてはならない。

私の中の私にはどこぞの馬の骨には渡さないわよって
過保護なくらい愛でておくの

簡単にはいなくならないよって
忘れさせないでって
これから何十年先だって何回も出てくるから

それまでまた
思い出す時までずっと守ってねって

そんな約束を夢の中で私とした