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『あざやかなクリスマスツリー』~信仰と祝福の樹~リテラ探求学習研究レポート

新中3Nくんは、昨年のクリスマスに、はじめて2歳の弟と一緒に飾りつけをしたツリーの飾りつけをしました。

キラキラと輝くオーナメントにはしゃぐ弟の姿と、あざやかなクリスマスツリーの姿が心に残ったそうです。

なぜクリスマスツリーが誕生したのか、歴史を紐解く発表です。

この研究をしたのは新中学3年生のM・Nくんです。



■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

私たちが毎年見ているクリスマスツリーにも、長い長い歴史があったことを教えてくれました。
時代や国を越えても、人々がクリスマスに感じるワクワクした気持ちは、同じだったのかもしれません。
未来のクリスマスツリーは、どんな姿をしているのか、考えてみたいと思いました。


■テキスト資料

クリスマスと言えば、何でしょうか。
サンタクロースやプレゼントだと考える人は、少なからずいると思います。
僕は、クリスマスツリーを思いうかべました。
去年、僕の家でもクリスマスツリーを飾りました。
2歳の弟にとっては、初めてのクリスマスツリーの飾りつけでした。
リボンがついた鐘や、キャンディーの杖、メリークリスマスの金色の文字、金銀の星など、色鮮やかで印象的でした。
弟は、「うひゃー、クリスマスツリーだ、クリスマスツリーだ」とはしゃいでいました。
そうしたことが記憶にあり、今回の研究では、そのクリスマスツリーについて調べてみることにしました。
12月の大イベントであるクリスマス。そのシンボルであるクリスマスツリーは、世界各地に存在しており、その形や使い方は様々です。
世界のクリスマスツリーは、次のようなものがあります。


頂点から地面に電飾を垂らすノルウェー伝統のクリスマスツリー。


公共空間でクリスマスのイルミネーションとして飾られたカナダのクリスマスツリー。


季節が夏でも飾られるオーストラリアのクリスマスツリー。


少人数で戦争に挑む兵隊であるゲリラたちに、平和のメッセージを伝えるために、2000個の電飾をつけて立てられたクリスマスツリーなどです。


世界各国で様々な形で飾られているクリスマスツリー。
では、クリスマスツリーは、どんな歴史を歩んできたのでしょうか。


古代ヨーロッパの人々は、祝祭に樹木を用いる習慣がありました。
たとえば、オークの木を飾って冬至を祝い、神々をたたえました。


ドイツのキリスト教の使徒である、聖ボニファティウスが、異教のシンボルであるオークの木を切り倒し、異教徒が行おうとしていた、子どもを生贄にささげる儀式を止めさせたという伝説も残っています。


そうした樹木信仰が、ヨーロッパでのキリスト教の広がりを目標としていた当時のキリスト教徒に取り入れられ、クリスマスツリーにつながりました。
クリスマスツリーを飾る習慣は、18世紀にドイツで大流行し、1755年には、あたりの森の常緑樹の伐採を禁じるほどでした。


300年前のクリスマスツリーは、多層式のろうそくがともされた、クリスマスピラミッドという飾りでした。
しかし、当時、クリスマスに上演される劇の舞台に飾られていたもみの木としだいに合体していき、クリスマスツリーへと変化していきました。
イギリスでは、1841年、ヴィクトリア女王の夫のアルバート公が、ウィンザー城のテーブルにかざったことがきっかけで普及し始めました。


アメリカとイギリスでは、1840年代から1860年代にかけて、クリスマスが大勢で祝うものから家庭で祝うものに変わりました。
アメリカの家庭では、その中心に常緑樹を据えるようになりました。
1815年、木こりの夫婦が、切り落とした常緑樹を売り物として販売したところ、驚くほどの売り上げになった記録があります。
19世紀の終わりには、アメリカの20~25%の家庭がクリスマスツリーを購入したそうです。


80年前の1920年ごろには、クリスマスツリーを立てる文化は、さまざまな国に伝わっていき、盛んになったそうです。
現在では、幹が本物の木ではなく、レプリカの販売が増加し、色とりどりのイルミネーションで華やかに飾られるようになりました。
本物の木を切り倒して伝統的なクリスマスツリーとして飾ることが少なくなるなど、変化もありますが、現在でもクリスマスツリーは世界中に飾られています。


今回の研究を進め、クリスマスツリーの歴史や起源がかなり古いこと、また、その根本に、樹木信仰があるとわかり、驚きました。
個人的に気に入ったのは、斜めの電飾が綺麗な、ノルウェーのクリスマスツリーです。
皆さんのお気に入りのクリスマスツリーはどのようなものですか?
世界のクリスマスツリーは、いろんな形をしていてとても興味深いので、ぜひ皆さんも調べてみて下さい。
これで発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。


■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
クリスマスの象徴であるクリスマスツリーの起源と歴史についてまとめた作品。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
初めてクリスマスツリーを見た時の弟の反応が面白かったのを思い出したから。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
資料をかりるために地域の図書館の図書カードを作れたこと。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
資料の詳細が細かく、スライドに情報を落としにくかったこと。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
クリスマスツリーに樹木信仰が絡んでいたこと。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
本から情報を探すこと。

◇来年、研究したいことはありますか?
現在はまだ何も考えていないが、これから新学年の中3というステップを踏むことで様々なアイデアが思い浮かぶかも…?

この作品を読んでくれた人に一言
オススメの世界のクリスマスツリーを、是非教えてください!!!

この記事を書いた生徒さん

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