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ぬいぐるみとわたし〜やる気はやらないと出てこない〜

人形の詩
わたしのぬいぐるみの詩


新卒で入社した会社に丸3年いた。

だが休みが少なく、自分の時間が取れないことなどが不満であっけなく退社した。
これまで趣味はドラマを見るくらいで他には特になかった。

仕事を思い切って辞めたら今まで我慢していた反動から色んなことに手をつけた。

カラオケ、ウクレレ、イラスト、音ゲー、映画鑑賞、詩、読書だ。



今では当たり前になっている裁縫も最初はこんなに続くと思っていなかった。

広く浅く進んでいたら突然深いところに落ちたような感覚だ。

ぬいぐるみが完成した時の達成感を例えるならお風呂上がりにアイスを食べたような爽快感だ。


では、なぜぬいぐるみ作りにこんなに夢中になったのか。今回はそれについて話したい。



総勢19体いるが、ほんとうは2体くらいで切り上げようと思っていた。


1体目。想像していたのとだいぶ違った。
型紙の手足は消えて、サイズも思っていたより一回り二回りと縮み、100均のストラップよりチープで脆いが何よりも「私の子だ」という感動が大きかった。


2体目は少し大きめの子をつくった。ひょろひょろのただのネコだ。頭がガクンガクンと揺れる。


2体目辺りでぬいぐるみ作りの難しさが分かってきて「へーこんな感じなんだ。なら既製品のほうがいいや」とやめようとした。


自分が理想とするぬいぐるみとは程遠く、最初から真面目にやるつもりもなかった。

だが暇だったので気分でもう1体だけ作ることにした。今度は特定の動物ではなく、オリジナルのキャラクターだ。


まさに、その子の誕生が転機となった。ぬい作りの信念が炎のように灯ったのだ。


それがこの子だ。

思いのほか満足のいく仕上がりになった。


鍵垢でお披露目していたが、この子はオープンにしたらバズるのではないか?という自信すら湧いていた。


ひまわりの造花を使ってぬい撮りしたり、チェキを撮ったり漫画やイラストを描いていっぱい愛でた。

自分でも出来るかもという自信は確信につながってもう少し続けてみようという気持ちになった。

それからは身近な人たちにどんなぬいぐるみが良いか聞いてプレゼントしたり、新しい製法にチャレンジした。



クリエイティブな趣味は苦悩があるが達成感もある。
消費的な趣味が多かったこんな私にも熱く語れるものができて良かった。

ぬいぐるみ作りはこれからも続けていくつもりだ。

ここまで読んでくれてありがとう。



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