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給食が大好きだ

私には、ずっと大好きな料理好きさん(その域はゆうに超えてはいるのだが)「1人前食堂」主宰、松本舞さんという方がいる。
彼女への愛は語りきれないので、また今度。

ともかく、いつものようにまいさんの動画を見返す夜、今日の動画は「給食再現レシピ」。
動画の中で彼女は「卒業が近づくにつれ、給食の時間がより愛おしくなる」といった。
その時、「ああ、私って給食本当にだいすきだったよなあ」、となって、
同時に、「最後の給食の日」を思い出したのだった。


「最後の給食って、リクエストメニューから選んだビュッフェなんだって、!」
小学校6年間で、これほど心の躍る噂話はなかった。

毎朝給食カレンダーで今日のメニューを確認し、暇さえあれば1週間、いや1ヶ月先までの給食を隈なくチェックしていた「給食っ子」の私。

いよいよ卒業を目前にした1ヶ月前、ついに「好きな給食アンケート」が手元にやってきた。

私の給食トップ3は、「揚げパン-きなこ」「揚げポテトサラダ」「ジャンボ揚げ餃子」だった。あ、「シュガートースト」を忘れちゃいけない。
その中で苦難の果てに選ばれたのは「揚げポテトサラダ」で、小さなアンケート用紙に当選を祈るようにその名前を書いたのを、恥ずかしながら、覚えている。


当日、いつもは教室がお昼の部屋なのだが、その日は特別に小さな食堂が用意されていた。
みんなで列をずらずらとさせながら階段を登り浮き足立って教室に向かうと、扉の小窓から見えるのだ、あの「ビュッフェ」が。

残念ながらそこから先の記憶はないのだが(どれほど興奮していたことやら)、給食の時間中、夢見心地で、それと同時に胸の奥がきゅうんと締め付けられるような、大きな寂しさを感じていたのを覚えている。


「給食」という思い出を、今日数年ぶりに思い出すことができて、私はすごく嬉しかった。
大人になるにつれて、どうしても「鮮やかに」は思い出せないし、思い出さないような子供の頃の淡く愛おしい記憶は、私たちの中にきっとたくさんあるはず。
ふと、はっきり思い出せた日には、これから先薄まってしまう前に残しておきたいなあと、想うのです。

あなたの思い出の給食は、どんな日でしたか?
よかったら、教えてください。
なにしろ給食がだいすきなもので。

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