或る会社員の妄想

普通の会社に勤める少しだけ妄想しがちな普通の会社員です。 日常で思ったことや、感想を普…

或る会社員の妄想

普通の会社に勤める少しだけ妄想しがちな普通の会社員です。 日常で思ったことや、感想を普通の会社員の目線から書き下したいと思っています。

最近の記事

【エッセイ】これって自販機ですか?

モノの見え方はひとそれぞれだ。 よく言われる言葉である。 夕方日が暮れだしたころ、駅のホームを歩いていた時の話だ。 私は喉が渇いており、自販機を探していた。 やっと自販機を見つけて麦茶を買いにいくと、女子高生たちが自販機のまわりに集まっていた。 早く麦茶を買いたい気持ちをおさえて、女子高生が飲み物を買うのをまっていた。 しかし彼女らは、少し時間をかけて自販機の写真をとっただけで、何も買わずに乗車待ちの列に合流していった。 頭の中に「なぜ?」が浮かんだが、それを押し込めて

    • 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 2/3

      前回は情報通信技術の進歩がもたらした「フォロワー」という概念が、現代の社会的価値の可視化ツールになっていること、フォロワーによっていかに拡散されるかという現代の価値である「SNS的価値」が存在することを述べた。 今回は「SNS的価値」に左右される我々の生活が今後どのように変化していくのかを妄想していく。 妄想にあたって社会的進化という概念の導入からはじめる。 社会的進化はどこから来たのか?「選択圧」という言葉がある。 これは生物の進化において、環境に適する能力を持つ種が生

      • 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 1/3

        このタイトルはゴーギャンの代表作のタイトルである。なかなか哲学的なタイトルだ。 ついつい頭をひねらせ知恵熱でもだしそうである。 ただ、その知恵熱に耐えながらこの問いを「現代人類の進化」という視点に基づいて考えてみようと思う。 なぜそんなことを考えるのか。 それは今、人類が初めて「人類以上の知能」と出会ったかもしれないからだ。 絵空事に思えた2045年のシンギュラリティ宣言は、2022年にサービスを開始したChatGPTによって世間一般の認識として現実味を帯びてきた。 そう、

        • バビルサは牙を伸ばすし、人は金を稼ぐ

          生物の進化は面白い。 犬の鼻は些細な臭いを感じ取るし、コウモリは音だけで周囲を把握する。 ただ、さすがに意味がわからない進化をしている動物がいる。 バビルサだ。 バビルサはインドネシアに生息する動物で、バビは豚を、ルサは鹿を意味する。ヘッダー画像がそのバビルサなのだが、私には鹿要素がよくわからない。分類学上はイノシシの仲間である。 バビルサの不思議進化のエピソードは聞いたことがある人もいるだろう。 それは、牙が伸びすぎて頭に突き刺さってしまうことがあり、最悪の場合死ぬという

        【エッセイ】これって自販機ですか?

          【映画の感想】「君たちはどう生きるか」を見てした妄想

          正直言って君たちはどう生きるかの感想を書く時期としては、かなり外れている。 本編は1度しか見ていないし、記憶違いもあるかもしれない。 それでも、見た直後の心動かされる感覚や宮崎駿のドキュメンタリー(NHKのプロフェッショナル)、高畑勲展で感じたことを文章にしたくなった。 (近くの映画館ではまだ公開が続けられているようなので良しとしよう) 映画の内容に関する妄想は「つまるところ「君たちはどう生きるか」」以降の章に書いているので、内容に関連した部分を読みたい方はそこだけご覧くだ

          【映画の感想】「君たちはどう生きるか」を見てした妄想