2024年3月の記事一覧
【翻訳】ICMはブラインドからのリスティールにどのような影響を与えるか【ICM、MTT】GTOWブログ.56
私がプリフロップの解析に取り組み始めた頃、最も印象的だった特徴の一つは、比較的小さなポットへの大きなプリフロップオールインベットであった。ソルバーが登場する前の時代には前代未聞のことではなかったが、こうした巨大なオールインは、ポストフロップのスキル不足を補うための粗雑な手段であり、フィッシュが行うようなプレイだと広く考えられていた。しかし、基本的な原則は正しい。適切なスポットで、適切な種類のハンド
もっとみる【翻訳】ポーカートーナメントでレイトレジストする事によるICM上のメリット【ICM、MTT、セオリー】GTOWブログ.55
なぜ多くのプロポーカープレイヤーは、スタックが深い方が明らかにエッジを活かしやすいのに、トーナメントにレイトレジストするのだろうか?それは、タフなトーナメントでウィンレートに直結するICMエクイティブーストを享受できるからである。この記事では、ポーカートーナメントのほとんどのフォーマットでレイトレジストが利益を生む理由を説明していく。
これはポーカー界ではかなり以前から議論されてきたことである。
【翻訳】フロップヒューリスティクス④MTTにおけるOOPからのCbet戦略【ICM】GTOWブログ.54
インポジションのコールドコーラーに対するプレイは、ブラインドからのコーラーに対するプレイとは劇的に異なり、劇的に難しい。ブラインドからのコーラーに対するようなレンジのアドバンテージは期待しない方がいい。自分のポジションとコーラーのポジションによっては、エクイティのアドバンテージが全くないこともあるし、ポジションが無いところからプレイすることはかなり不利になる。
オープン時、ほとんどのハンドはブラ
【翻訳】直感に反するコール【セオリー】GTOWブログ.53
GTOウィザードが提供するようなソルバーの計算結果は、ノーリミットホールデムのモデルであり、実際のポーカーの状況であなたが実際に何をすべきかの完璧な青写真ではない。ゲームを研究し、その根本的な戦略原理をよりよく理解するための道具として考えるのが一番である。
ソルバーを使って勉強する場合、彼らが特定のハンドでどんなアクションをすることを勧めるかだけでなく、なぜその行動を勧めるのかを把握することが不
【翻訳】ファイナルテーブルディールの方法【ICM、MTT】GTOWブログ.52
ほとんどの人がインディペンデントチップモデル(ICM)に初めて触れる機会は、バブルプレイや終盤のレンジを研究する時ではなく、大きなトーナメントのファイナルテーブルを初めてプレイする時である。ディールが提案され、ICMについて初めて知るのはこの時である。ICMを理解することは、ファイナルテーブルのディールを行う際に特に重要であり、ここでミスを犯すと非常に大きな代償を払うことになる。
なぜファイナル
【翻訳】ICMはPKOトーナメントの戦略にどれほど衝撃をもたらすのか【ICM、MTT】GTOWブログ.51
プログレッシブノックアウトトーナメントのセオリーの記事を読んだ方は、なぜPKOでは通常のMTTよりも広いレンジでプレーできるのか、すでにわかっているだろう。特にこの効果は、バブルファクターが1を下回るPKOの開始時に最も顕著に現れる(通常のMTTでは見られないことだ)。これは、チップを失うデメリットよりもバウンティ獲得のメリットの方が大きいため、ヘッズアップポットよりもルーズにマルチウェイをプレイ
もっとみる【翻訳】ブロッカーを理解する【セオリー】GTOWブログ.50
ソルバーが綿密に作り上げた問題のグリッドに目を通すと、しばしば次のような疑問が浮かぶ:
なぜソルバーはトップペアをフォールドすることもあれば、サードペアをコールすることもあるのか?常にトップペアをコールし、常にサードペアをフォールドする方が良いのでは?
一見似たような別のハンドをブラフするのは間違いなのに、なぜこの手札をブラフするのはいいのか?
なぜソルバーはブラフとしてリバーでペアをレイズ
【翻訳】フロップヒューリスティクス③MTTにおけるIPcoldcallerの戦略【MTT】GTOWブログ.49
コールドコールとは、プリフロップのレイズに対して、プリフロップのアクションを閉じる事のないプレイヤーが、ポットに資金を投入していない時にコールする行為を指す。この記事では、MTTでエフェクティブスタック40bbのEPのオープンをコールした後の、ポストフロップでのBTNのプレイに焦点を当てる。コールドコーラーのレンジは一般的にコンデンスドされており、トラッシュやナッツクラスのハンドは少ない。コールを
もっとみる【翻訳】フロップヒューリスティクス②MTTにおけるIPCbet戦略について【MTT】GTOWブログ.48
ポーカーの世界では、フロップはその後のハンドの流れを決める重要な局面である。アグレッサーとしてCbetすることは、最も利益を上げやすい場面であり、成功するプレイヤーにとって習得すべき必須のスキルである。この記事では、フロップのヒューリスティクスの世界を掘り下げ、フロップの集合分析から得られる戦略的傾向を探る。具体的には、マルチテーブルトーナメントにおけるIP(インポジション)のコンティニュエーショ
もっとみる【翻訳】フロップヒューリスティクス①MTTにおけるBBディフェンス【MTT】GTOWブログ.47
GTOポーカーの分野は広範であるため、戦略を単純化するために、私達はしばしばヒューリスティクスやおおまかな経験則に頼る。この記事では、GTOウィザードの集合分析を利用して、トーナメントにおけるブラインドディフェンスの手助けとなるヒューリスティクスを作成していく。
ドンクベットドンクベッティングとは、前のストリートでアグレッサーでなかったOOPのプレイヤーからのベットを指す。例えば、BBのプレイヤ
【翻訳】PKOトーナメントでのマルチウェイポットの戦略【PKO】GTOWブログ.46
プログレッシブノックアウト(PKO)トーナメントは、従来のMTTよりもはるかに複雑である。プレイヤーはバウンティの為に高分散なプレイをするインセンティブがあるため、PKOトーナメントがいかに複雑であるかは、しばしば隠蔽される。この点でプレイヤーが苦労する分野の一つがマルチウェイポットである。複数のバウンティがかかっている場合、一見乱暴に見えるギャンブルをしたり、通常のトーナメント形式では採算が合わ
もっとみる【翻訳】ポーカーにおけるレイズの計算方法【セオリー】GTOWブログ.45
ポーカーでよく聞かれる質問の一つが、レイズの大きさをポットのパーセンテージで計算する方法である。幸いなことに、これは比較的簡単な計算で、簡単な公式を使って行うことが出来る。以下がその方法だ。
直近のベットまたはレイズをコールした場合のポットの大きさを求める。
その数字にレイズしたいパーセンテージを掛ける。
前のベットまたはレイズの額を加える。
例えば、スモールブラインドが6bbのポットに2
凡人のためのゾーン inポーカー
お久しぶりです。最近はライブポーカーに夢中で、更新が全然できていませんでした。さて、今回のnote記事では、「テーブル外の技術」について取り上げていきたいと思います。新しいジャンルに挑戦していきます。
※この記事では、GTOチャートが一つも出てきません。
はじめに「プレイの調子がいい!」「勝てる!」
このようにすこぶる調子のいい時はありませんか。その時は、大抵どんなプレイをしても勝てるもので、全
ドローはブラフに向いている?
本記事はシンプルなAKQゲームが自力で解ける程度の初~中級者向けです。
いわゆる(自然な)ドローハンド、即ちstraight draw (SD)やflush draw (FD)が、他の「悪い」ドローよりブラフとして「好まれる」というのは感覚的に理解してる人も少なくないと思います。また、solutionを見てこのようなドローで多くbetされてるのを目にしたとしてもあまり疑問を抱かないかもしれません