記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

キングダム考察768話 信のプロポーズのタイミングと2人に関する2つのフラグの関係

【考察その4】

本誌ネタ、プロポーズネタで引っ張りすぎてごめんなさい。
ネタバレ入ってます。

信が羌瘣に「中華統一後の結婚」の申し込みを
今のうちに伝えたかった」と言ったその深層心理についての考察です。


それに絡めて、私が結婚前に回収が必要だと勝手にフラグと思っている
2つのこととの関連を、順を追って書いていきます。
相変わらずな解釈の強引っぷりですが何とぞご了承ください。


あと、この考察は「考察その2」の話を前提としているため、
出来れば先にそちらをお読みいただければ幸いです。




考察:2人の進展に必要なフラグの内容


私が2人の結婚までに回収すべきと思っている2つのフラグとは、

・羌瘣が忘れたことになっている、禁術による2つのいいことのもう1つ
・信が覚えていないことになっている、間の世界での記憶

と上記の考察で述べていました。


どのような内容でどのように回収されるか、
本音は原作で書かれるまで待ちたいところを、
あえて今回の記事のため2つのフラグの内容を
想定してみました。


フラグその1:羌瘣の「2つ目のいいこと」


まずは前者フラグについて。

これは色んな方が色んな予想を立てており、
(それこそ読者全員が色んな予想をされていることでしょう)
私も色々考え、意見が二転三転しまくっていました。


そもそも羌象が「おまけでいいこと二つ」(58巻155ページ)
と言っており、私はずっと2つ目もきっとおまけ的なもので、
個人的には実は今もそっちじゃないか
と言う気持ちが強いです。

実は私の本音の「2つ目いいこと」希望は、
今回の考察とは全然違ったりします。
(ちなみにその内容は今回関係ないしややこしくなるので書きません。)

そんな心理の中、無理矢理考えてみたと言う背景がありましたと
ご承知おき頂ければと思います。


前置きが長くなりました。


いいこと一つ目は本当に拾い物的でラッキーな「おまけ」
(読者にとってはめちゃくちゃ安心したこと笑)であった一方で、

残りの一つは、羌瘣が使った禁術の呪文後半のくだりに述べられた
禁術そのものの必然的な効果?が「2つ目のいいこと」に
なるのではないかと予測しました。

今回のこの2つ目いいこと内容候補とした理由は、
そもそもこの禁術の呪文の後半については
密かに心に引っかかってたのも確かでしたし、
これを機に掘り下げてみたことにより、
私自身の欲望の考察よりも今回のこの考察全体にわたり
より理論的に説明がまとめられたからです。


原作では、羌瘣が次第に術に入っていく様子を表現していると見せかけて、
呪文唱えるだけででまるまる1ページ以上割いているわけですよ。
重要なことは間違いないですやん。

なお、呪文の解釈や説明については、
私では知識不足で説明ができなかったので
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
勝手にすみません。ですが本当にありがとうございました。


呪文前半についてはまさに羌瘣が行った手順そのままを表している文言。
後半、術が発動し始めたあたりからが今回のポイントです。
呪文本来の意味、および前半の解釈は、
参考サイトさんを参考にしてください。

なお、参考サイトさんの解釈と、以下記載する私の解釈とは、
解釈の前提時期が全く違うことや、私側がそもそもここで強引に
関連させたい気持ちで書いているため(笑)、結構異なっています。
と言うわけで、ここからは私の解釈です。


(58巻117ページ)
白き橋へ それ即ち 盤古の橋」

呪文の前半では「第一の門」の後の間の世界で、
信の心の「第二の門」を「心の手で解かし」(現世を思い出させる)、
その後信が通った光の穴をここで「白き橋」と表現しています。

これまで通ったポイントを「門」と表現する一方で、
初めてここで「橋」が現れているのは、

「橋がかかる」ことが『目的地に到達している』意味を現すことから、
「橋」とは『到達』の隠語であり、すなわち、

光の穴は「通過ポイント」ではなく『最終目的地』であり、
信と羌瘣二人ともが光の穴を潜ったということは、
禁術を達成したことを意味すると言うことなのでしょう。


その後、禁術達成できたと言うことは、
天地創造(=盤古)の達成条件も達成しましたよ、と続いており、
呪文ではここまで前半で禁術の具体的な手順の説明を終え、
後半からその新たに始まる「天地創造」(作品上における中華統一)の
具体的な達成条件が述べられていきます。


「蚩尤、枉矢、旬始、天峰 来天の王 光の雨に地は興る」

前提条件です。
あらゆる混沌の中で光を纏う王が現れる、すなわち、
まさに500年の戦乱が続くキングダムの世界のことで、
王とは嬴政を指しているのでしょう。


「天は地へ、地は天へ、陰陽の奥義 羽仙と地仙はうねり歌う」

王が世界を納めるために必要な壮大な力(=陰陽の奥義)は、
禁術をくぐった男女が結ばれた結果として生み出される、と続きます。

男女の結ばれた結果に生み出されるものは「子孫」と考えるのが、
一般的にも陰陽の本来の意味的にも自然なのですが、
キングダムの物語の流れ的に、陰陽を「男女の力の相互作用」
そのものと解釈する方がしっくり来ます。


「人の身は土くれ、人の血も土くれ
 人の命は連華の光、人の命は唯唯光。」

男女の命が生み出した奇跡は、その男女の死んだ後の世の中でも
(=身体が土くれになっても)、蓮華(ハス)が光を地中奥深く
届けるように、戦乱が治まった後世に渡りずっと届く光となるものである。


すなわち、この禁術で呼び戻せる命の条件は、片方が男、片方が女であり、
その男女が結ばれる際に生まれる力の相乗効果によって興される、
彼らの名を後世に長く響き渡らせるくらいの偉業が、
戦乱の中華を治め新しい世界を創造する偉大な王の助けとなっていく。
禁術を達成させる男女はそのような資質を持った者たちである必要がある。


・・・と言う解釈をしてみました。
どうでしょうか?


この禁術の最後、「人の命は唯々光」が、嬴政が語った

「人の持つ本質は、光だ」(39巻212ページ)

と似ていることは読んだ当初も心に刺さってはいましたが、
その後の物語の進行が全く関係ない方向だったので、正直、
記憶からすっかりなくなっておりました。
あらためてこの「政の言葉」と繋がったことは大変な感動でした!。

だいぶ都合よく解釈しちゃってるのもありますが、
この禁術は信と羌瘣二人だけの行く末だけじゃなくて、
キングダムの話の流れそのものも予言するものだったんですね!。


ただやっぱり、先に書いた「男女の力の相互作用」ではなく、
感覚的にも史実的にも「子孫」的な解釈の方が腹落ちしますよね。
李信よりもむしろその子孫の方がより史実に大きく貢献してますもんね。
あと何よりも「男女の力の相互作用」ってそもそも具体的に何よってやつ。
フュージョン(@●ラゴンボール)でもすんのかよ(笑)。


とにかく。以上を踏まえ、象姉が羌瘣に対し、きっと
「あんたたちはこの禁術の後で結ばれたら、二人で大将軍になれるよ」
とでも言ったと思うのですが、すなわち、
「信と羌瘣二人とも大将軍になれる資質がある」ことが
「2つ目のいいこと」
と予想します。


上記の言葉、正確に伝えるなら、

「あんたたちがこの禁術の後で結ばれたなら、
夫婦になることで生まれる力の相乗効果が
歴史に二人の名を残すくらいの大きな力を作れる資質を持っている、
ってことだから、きっとあんた達は二人で大将軍になれるよ」

と言うべきですね。
ちょっと先に書いた言葉は端折りすぎたかな笑。


それと、前述で危惧していた、羌象が「おまけでいいこと二つ」
と正式?な禁術効果をおまけ扱いしたことについても、
あくまでも資質を持っているだけ(本当になれるかどうかはまた別)
ですし、そもそも2人が結ばれることが前提だけどね
・・・ってのを考慮してのことだったら筋が通りますね。

本人と話をしてみても、羌瘣の反応はこの時まだ全然恋を
自覚していなかったですからね。


で。
もちろんこれは羌瘣が飛信隊に復活後、自身が宣言した

「戦いの道に身を置くべきならそこの頂上を目指すべき」
「だから私も大将軍になる」(34巻73ページ)

もあるんでしょうが、
私はどちらかというと、自分自身の大将軍そのものへの欲と言うよりは
「(自分と一緒に)信が大将軍になる」
ことが、羌瘣にとって重要なんだろうなぁと思っています。

羌象も羌瘣にとって直接の「いいこと」ではないから
「おまけ」扱いしたと言うほうが、腹落ちしますしね。


この辺を含めた羌瘣の武将としての価値観について
以下記事で深堀してみました。
そこそこ重い記事ですが、余力あれば読んでみてください。


フラグその2:信の「間の世界で起こったこと」


前者フラグの解釈を踏まえて、後者フラグの内容を考察します。


信が死んでた間の時間、信は、
内容はよく覚えていないけど、なんかよく分からない夢は見ていたようだ
と言う自覚がある考察は「考察その2」記事最後で書きました。

で、羌瘣に関しては光の穴に入った後、
天地の間の門戸で彷徨い、羌象と話すシーンがあったのですが、
信については白い穴に落ちた後、いきなりひょこっと
現世で起き上がっており(58巻146ページ)、
白い穴の中で何があったかは原作で描かれませんでした。


もちろん、術者でない信は何もなく
そのまま戻ってきたと考えるのが自然だと思うのですが
(私もずっとそう思って読んでました)、
もしかすると羌瘣のように何かイベントがあったかもと言う
余白がある
状態でもあると思います。


そこで、信にもイベントが実は発生しており
それは天地の間の門戸で(羌瘣の術の中の案内人だからと言う意味で)
羌象かあるいは再び漂に出会い
(王騎の方が胸熱かな?、でもそれならば感激すぎて覚えているよね笑)、

羌瘣の2つ目のいいことと同じこと、すなわち
「禁術をくぐった後で結ばれた男女は二人とも大将軍になれるはず」
ということを聞かされた
んじゃないかなぁ、と大胆にも想像してます。

もっと言うと、信にとってのいいことなので、
この禁術の解釈をストレートに、信には
「羌瘣と結婚して生まれる力の相乗効果で大将軍になれて、
しかも中華統一を果たせる」
と説明された方が刺さりそうですね。


あ、実際これだと、羌瘣のいいことも3つになっちゃう(苦笑)。
ま、羌象は羌瘣にとって中華統一はあまり重要じゃないと思って省略して、大将軍だけをピックアップしたのかもね。


考察:信のプロポーズのタイミングとのリンク


この2つのフラグの内容を前提として、本題の、
信が「このタイミングでプロポーズをした」話に言及します。


信の「今言っておきたかった」プロポーズの表向きの真意はやはり
「今を最大限生きる証」の一環の行動だったんだと思います。


以前羌瘣の気持ちを聞いた際から、
羌瘣の男女としての進展拒否にうやむやに従ってきましたが、
これ以降、羌瘣への心の距離が縮まったことを意識せざるを得ず、
肥下の戦いの敗走時についに
「男女の想い合い」としてそれが顕在化してしまいました。

顕在化してしまった以上、結果を伴う形にしたい。
だから今回、「想いを成就させる」まではなくても、
その導入の「気持ちを伝える」ことはマストだったのでしょう。


このプロポーズは

「俺達は強いだろ、ずっと」(62巻106ページ)

これは羌瘣が「強くあらないといけない(から男女の進展はしたくない)」
と言ったことを否定する目的で口からついて出たと思わしき言葉でしたが、
この後信が言いかけたことのフラグ回収になっています。

二人の進展に際して、ずっと「弱くなる」ことを理由に足踏みする羌瘣へ
「そうは思わない」と反論したのは、この頃から信は一貫して
二人の関係がより強まることが信と羌瘣二人ともが
戦争の中での更なる大きな力を持つようになる
と信じているのでしょう。

この信の深層心理を別の考察で少し深堀しましたので
よろしければ読んでみてください。


この信の考え方は、深層心理側から見てみると、
禁術の白い穴の中で以上のようなイベント発生により、頭の中に
「羌瘣と結ばれることが大将軍への道でもある」ことが潜在意識として
焼き付いている
から、サブリミナル効果的に意識や行動に働いた
と言う説明が成り立ってます。


屈辱的な大敗をし、六将の桓騎を失い、中華統一に大きく後退した今、
自分や王賁、蒙恬がその穴を埋めなくてはならないと
とても責任を感じている信ですが

「結局まだ足りねぇ」(69巻196ページ)

と言う実感を持っています。


信にとってはもはや「大将軍になりたい」ではなく
「ならなきゃダメだ」と思うところまで来ており、
そのために出来ることはなんでもすべき、今すぐすべき
な感覚なんでしょう。

だから、もはや信の潜在意識の中で、
大将軍になるための手段?の一つとなっている羌瘣との仲発展についても、
李信に「今」しなくてはいけない自覚を生んだのではないでしょうか。


この仮定だと羌瘣も潜在意識としては持っているはずなのですが
あまりにも前に抱えている不安が大きすぎで
(そりゃ前に既に、失った時の怖さを体験しちゃってるしね)、
まだとても見えない状態なのかな、と思います。


また、「今」を「なるべく早め」と言う意味に捉えた場合、
信が、隊内での羌瘣と自分の立ち位置をはっきりしておきたかった
(具体的には、「羌瘣がモテる状況」であることを、
「すでに売却済み笑のアピール」で取っ払いたい)のも、
主要な理由ではないにしろあったかもな、とも思いました。

つーのはだいぶ前ですが、信は他の隊員に羌瘣がモテていることについて
「コンチクショー」(51巻50ページ)と思っており、
これが自分の人気を取られているのが嫌なのか(笑)、
羌瘣へのヤキモチなのか、原因ははっきりしませんが、
少なからず面白くないとは思っていました。

羌瘣が色目に晒される状況を「なるべく早め」にどうにかしたいことを、
実際どうにか出来るかはともかく、少なくとも
本人に分かってもらえることを望んだのではないでしょうか。


考察まとめ:今後の進展に関する妄想


今回の考察が的を得ていた場合、信と羌瘣が結ばれるのは
現在進行状態である番吾の戦の後が一番自然かなぁと想像しています。

これでもかと李牧に叩かれた後、もう絶対二人で大将軍に
ならなくちゃならねぇ、約束なんて生ぬるい、即結婚だ、
潜在意識の感情が止まらなくなったぞ、的に(ニヤリ)。


史実としても、番吾の戦いの後、秦はその2年後に韓を滅亡させ、
その後破竹の勢いで9年で6カ国(途中で代という国ができるため)
を一気(途中楚で大敗はするけど汗)に滅亡させていきます。

この破竹の勢いは、信と羌瘣が二人で力を合わせて戦った結晶である、
とすれば、キングダム的に最も都合がよい理由となるでしょう笑。

もっと深読みすると、信が楚に敗れるのは、羌瘣が産休のため
参戦できなかったから、とかまで妄想していたりします(爆)。

羌瘣が今のフラグを外すのも並大抵では行きそうにないですし、
原作でのフラグ外しイベントでは、せいぜい、
これでもかと思うくらいラブラブなドラマを期待しております笑。


今回は正直、強い羌瘣推しの立場として、
かなり焦った進行度合いが後押しした考察でもありまして。
ぶっちゃけ、番吾の戦の後でも中華統一後でも、
嫁になる時期そのものはどっちでもいいんですけど(爆)
こっちの方がめちゃくちゃ心配しまくりなんです。。。


・・・それは「いつ羌瘣が将軍になるんよ」ってやつ。


期限が迫ってるじゃないですか(涙)、番吾の戦の3年後だよ、
羌瘣が王翦と楊端和に名前を連ねて史実に出てくるのは。
結婚でもなんでもすることで将軍になることに繋がるなら
とっとと結婚してくれや(笑)。

本音の話、番吾の戦で羌瘣は戦果をあげてここで将軍になって欲しいっす。
と言うか最新769話で羌瘣五千人将のはずなのに羌瘣隊が1万人になったぞ、
これってもう、羌瘣が将軍になるフラグだよね、ね?、ね??


・・・と、話が脱線しそうなので、この考察はここまでにします(笑)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?