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キングダム考察773話 李牧とカイネに関する「死亡」や「結ばれる」各種フラグは今回立ってない

【考察その13】

本誌ネタバレです。


いやーあっさり出ちゃいましたね、番吾戦の盤面(笑)。
我ながら見事な予言をしてしまいました。
↓記事消す詐欺を発動し、前の記事も文面も一応残しております(笑)。

ま、本命だった「王翦の本陣盤面」ではなかったのはホッとしてます。
ここは以降もぼやかして「本来の王翦の戦局」が裏で動いているような
匂わせをしてくれることを密かに期待します。


ま、今回はとにかく、これ↓に尽きるでしょう。


倉央「お前を抱くときはヘトヘトかもな」
糸凌「クタクタのほうが私は燃えますが」


・・・なんだこの最大級のエロい会話(爆)。


正直、この会話のため真面目に深読みする気が
めちゃくちゃ削がれました(苦笑)。

この二人はこう言う意味で(笑)失いたくないキャラクターな筆頭ですな。
彼らがいなくなったら、この作品あとは
媧燐とバミュウの過激プレーしかなくなる(爆)。


こんなわけで、戦況予測は本当にザルな私ですし、
色々気づきはあったものの、今回の記事で触れることはしません。
私的には実質考察はお休みなつもりです。


で、今回は。
前回「中途半端」と書いていた、李牧とカイネに関するフラグが、
今回やっとちょっと進めて書けると感じたので、
そっちを独立した形にしました。

前回の記事から該当部分を抜き出し、
今回の記事にリニューアルしております。
なので前回も読んでくださった方にとっては大半は
目新しくはないと思います。
ご了承ください。


なお、それに伴って前回の記事も修正を入れているわけですが、
何気に、他の記事も結構公開以降、ゴリっと修正や追記を
しれっとやっちゃっております。
ひょっとしたら以前とは見たことない文面も追記されているかも
しれないので、他の記事に関しても再びお読みいただければ嬉しいです(笑)。


考察前提:李牧が史実通りの運命を辿ること

まず、今回の考察は、
「李牧が史実通りに謀反人として牢で死ぬ」ことを前提にします。

なんでこう言うかと言うと、キングダムでは、
李牧のキャラクター的な重要度で考えて、
実は史実通りに死なない可能性も高いと思っているからです。


実際、皇太后の隠し子2名、呂不韋、いずれも表向きは死んだことにし、
実際のストーリーでは「こっそり匿う」(40巻210ページ)
・「影武者を殺して自分は逃げる」(60巻44ページ)ような
描写の前歴もあるわけです。


史実では趙滅亡と同年に、
以前李牧が59巻で亡命を助けた太子嘉が代と言う国を建国するんですよね。

なんらかの形で李牧が牢から脱走し、
名前を変えて太子嘉のさらなる亡命を助け、
代が滅びる時のオリジナルストーリーで李牧が信に討たれる
とする可能性がすごく高いような気がするんです。


信が「王騎から受け継いだ矛で李牧を討つ」と
李牧本人に宣言(49巻126ページ)してますし、
ファンとしてもそのシーンは是非是非見たいところです。

「三大天の首、この矛で絶対俺が取ってやる」と127ページの
信の描き方のフラグ感だったり、大事なことなので2度言いました的な
感じもフラグ的ですしね(笑)。


また、代が滅びるのは中華統一の前年になりますし、タイミング的にも、
キングダムのエンディングを感動的なものにするために、
この流れの方がいいような気もします。
最後に滅ぶのは斉ですし、斉王は既に秦王の中華統一を黙認してますし、
ここで最大級の戦争があるとも考えづらいですしね。


でもそれはあくまでもファンの妄想にしか過ぎないので(苦笑)
現在はあくまでも史実に従って予想するのみです。
もっともストーリー上でも「李牧」と言う立場の人間は、
必ずなんらかの形で史実通りの退場はあるはずですしね。


考察:李牧とカイネ各種フラグ

その1:李牧死亡フラグについて

うん、李牧が扉越しに「番吾戦が無事に終わったら」(71巻75ページ)
と言っているのが
微妙に「無事に終わらない」ようなフラグのようにも確かに
聞こえはしますね(苦笑)。


もっとも、李牧は史実もそうですが
ここ以前ですでに死亡フラグが立っていると私は考察しています。↓

なので私的に、もう新たに李牧生死に関するフラグは対象外です。
ま、またボロボロになるとかが現実的なところでしょうか。


その2:カイネの生死に関するフラグについて

他の考察や感想で、めちゃくちゃよく目にした、このフラグ。
正直、私はそんなふうに感じないフラグでした。


死亡確定な李牧が、
「彼女の気持ちがどうなのか分かりませんが」(74ページ)とか
「雁門に赴任して一番の幸福は彼女と出会ったこと」(75ページ)とかと
直接「カイネ」の名指しをしていないのは「死亡っぽくはない」
と感じました。

これが、最終的に李牧の末路(=戦国時代の中での死)に付き合わせない、
と言う匂わせな描き方に見えるんです。


確かに以前、尭雲の夢見の予知(54巻46ページ)でも、李牧亡き後、
カイネが生き残るみたいなことも言われた、
色眼鏡もあるんでしょうけどね。


キングダムの死亡フラグの目安として、
キャラが「背中で語り出した」ときをチェックしております。

事例としてはこんな感じ。↓
松佐は、54巻16ページ以降、小出し小出しで背中を写してます。
雷土が62巻165ページ、
去亥は一応、直前ですが57巻118ページにて(「語り」か?)。
那貴も、直前の69巻53ページかな?。

ただ、桓騎はありすぎ(!)て分からなかったり、
岳雷もなかったタイプでした。
敵の将とか兵とかについても全然確認してないし、精度は悪いっす。
背中語りがなく逝かれた方については、
走馬灯をプレゼントしてくれてる感じなのかもしれない。

一応カイネをはじめ、亜光、倉央、糸凌、そして尾平については
まだその「背中語り」はないので、とりあえずまだ安心しときます。


その3:二人が結ばれるかのフラグについて

これ、・・・うーん難しいなあ・・・。


李牧の気持ちは、上述の以前の死亡フラグ時に明らかになっている
(李牧的にはプロポーズのつもりで言っている)として、
前話ではカイネと第三者にその意思を示すって言うシーンですが。

キングダムにおける「フラグ」は「描かれ方」が一番重要だと思う中で

前話、先ほど書いたように直接李牧からの「カイネ」の名指しはなく。
「妻にしたい」「生涯共に生きたい」など李牧主体の意思の言及もなく、
「ずっとそばにいてくれたら」(71巻74ページ)と
受け身の希望の発言に留まっており。

ただ扉越しのカイネの受け止め方はしっかり真正面向いたカットだったり。
なんだか描かれ方が中途半端だったんですよね。


個人的には二人に結ばれてほしいとは思っています。
番吾戦が紀元前232年で、李牧退場の229年まで、一応まだ3年あるし、
番吾戦後無事に結ばれ、すぐに結婚・出産するならば、
前話ではっきりと李牧がカイネが相手だと示してくれたことにより、
一応史実通りに李牧が3人の子供に恵まれる可能性は出来たのかなー、
とも思いましたしね。


3年あるからって、1年目に1人・2年目に1人・3年目に1人、・・・と
全部を年子で出産するのは流石に大変でしょう(苦笑)。

身も蓋もない言い方ですが、李牧が死ぬ年は種さえ仕込んでおけば、
必ずしも最後の子供は生まれている必要はないですよね。

むしろ、番吾の戦いの終わった年に二人の男女の双子を授かり、
李牧が亡くなる年には妊娠中、と言う方が現実的かな、と。


もっともこの案?は、65巻45ページの、
カイネの予知夢的な妄想夢のシーンを参考にしました。

次の46ページは彼女らの生活シーンの妄想夢の様子ですが、
少し大きな二人の子がカイネにまとわりつく中、一番小さい坊や
(「安ちゃん」と言う名前の子)が李牧の肩に乗っかっている描写があり、
これは末っ子にあたる子は、生きている間に李牧に会うことが
現実では出来ないから、せめて夢の中ではパパにくっつきたいと言う
「安ちゃん」の希望を叶えてもらったのかな
・・・とかと読んじゃいました。

なんかよく言うじゃないですか。(「よく」は言われないかな?苦笑)
子供は生まれる前にお空の上から親を選んで降りて来るって。。。


そう考えると、カイネの今回の
嬉しくても悲しくてもひたすら涙な描写は、
そんな彼女の「涙にくれる未来」へのフラグ
なのかもしれません。


いずれ滅亡する趙側のフラグにはいいものがないはずなので、
こういう考察は本当に胸が痛みますね。。。


あとカイネは以前、「李牧が死んだら自分も死ぬ」(54巻46ページ)
と断言しているため、李牧の忘れ形見を守っていくと言う使命を
与えた方が、この先生存してくれる可能性を高めてくれそうですよね。


その4:結果的に今話で立ったフラグとは

今話にて、カイネが開戦前の決意の前に、前話の回想をしていました。

李牧「私が雁門に赴任して一番の幸運は・・・」(71巻100ページ)

後ろ「・・・」と、肝心な言葉の部分をぼかしており、
しかも回想なのに李牧の姿をわざわざ後ろ向きに描いてます。
(おまけにめっちゃ小さい苦笑)

回想後、大きくしっかりな眼力のカイネが
「李牧様と一緒に雁門に帰るんだ!」(101ページ)
と誓っているのがなぜか痛々しく見えてしまう。。。


これは、李牧の未来に関する消極的な描写と、
カイネの力強い誓いの描写が、
対比的に表現されている描き方だからであり。

結ばれるか否かを判定するには今回のも中途半端に変わりないですが、
前回からこの一環した
「李牧側:消極的、カイネ側:積極的」な描写に着目した場合、
二人の向かう方向が逆と言う表現に思えます。


これ、カイネと李牧が、結ばれるかどうかは別として、
カイネが決意している「一緒に雁門に帰る」の否定型である
「一緒に雁門には帰れない」フラグだと考察しました。


彼らの関係は、
馬南慈が前話で「お二人は師弟のような感じ」と言っているのが象徴的で、
彼らはまさに「王騎と摎」(主人と従者)の関係の二番煎じに感じます。

王騎と摎の距離感については、以前、
河了貂が信に対して抱いている気持ちの考察(↓真ん中の項)
で触れたことがありました。

このような乱世では、お互い戦いに身を置いている場合、
片方が目上の立場だったら尚更、
気持ちのやり取りが限定的にならざるを得ないでしょう。

自分に仕える者が自分のために命を懸けるのは当然の状況ですし、
自分の主人が自分を大切に思ってくれるのは
主人の人間性の賜物だと思い込んでしまう。


その心のフィルタはともすると、もしかして、
心を通じ合わせた後でも外すことは容易ではないかもしれません。
彼ら二人だけではなく、周りの人も含めても。

よく考えると李牧もかなり自己中で、
まだカイネの意思も確認しないうちに、第三者の馬南慈なんかに
縁談断る口実で、自分の「嫁」は彼女と断定して話している。
控えめに言えばいいってもんじゃない。
修学旅行の夜談義で「誰が好きか」で彼女を挙げるレベルではない笑。
これは見ようによっては「外堀を埋める」行為ですぞ。

馬南慈もカイネとの恋バナで彼女の気持ちを知っているわけでもなく笑、
自分でも「二人は師弟に見える」と言っておきながら、
「カイネだったら有無を言わさず嫁になるだろう」
な前提で感激しながら話をするのはどうなのか。

現代だったらこれ、立派なセクハラですよ。

結局は、主従関係からの恋愛では、
本当の意味で寄り添え合える関係性は難しいのではないか
とのテーマに繋がっていきそうです。


ここら辺くっきり、王騎と摎の例も含めて、
今後一緒に進んで行こうとしている主人公カップル↓
と差別化して描いている気がします。

最初から互いに対等だった信と羌瘣は、
それこそめちゃくちゃ遅い歩み寄りだったけど、
確実に二人の距離を「戦い」の中で縮めることが出来ていました。
そんな二人が、乱世における「強さ」においても、
最終的に優位となる流れになっていくのでしょう。


ただもちろん、主従関係からの恋愛関係成就は、
実例も沢山あるわけで。
ここで本当に「結ばれない」ことで、この関係性自体を
否定しないようにしていただきたいと個人的には願っております。
王騎と摎、結ばれることがなかった二人の将のためにも。

せめて作中で早く、カイネが李牧に、
軍議室の話を聞いてしまったことを打ち明けるシーンを描いて欲しい。
そして早めに、心を通わせてほしい。

そうしたらせめて、一緒に雁門に帰れないかも知れないけど、
「結ばれる」希望は持てるはずですから。


最後に

個人的に興味があるのは、李牧とカイネが結ばれるとするならば、
その後傅抵はどうやって描いていくんだろうなーと言うこと。

カイネのことを「将来の俺の嫁」(31巻204ページ)とか言ってたしな。


それにしても、しばらく見ない間に、
ちゃんとした将軍として崇められているのはある意味感動しました。
(あ、前年の宜安戦(66巻9ページ)で
 すでに将軍になってたのは知ってるけどね笑)

「傅抵が落ちるぞぉー」(207ページ)と叫んでも
誰にも反応されなかったから全然人望がないと思ってた(笑)。


傅抵についての生死フラグは今回描かれてないし、
そもそもこいつを退場させる意味もあまり感じないし(ひどい苦笑)、
むしろお笑い担当(肥下戦でちょっといい奴になりかけて焦ったけど
本音を言えばこれで変わってほしくないw)で生き残るんだろうけど、
カイネの幸せ?をちゃんと喜んであげられるんだろうか?。

きっと無理だな。
取り乱して泣きまくるところが見たい(爆)←ほんとひどい苦笑。


そんなささやかな要望が渦巻く(笑)李牧とカイネのフラグ考察でした。

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