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キングダム考察 70巻 信と羌瘣の付き合っている確証&羌瘣の里に行く約束のツンデレについて

【考察その17+α】

以前、本誌が778話進行中&70巻発売されたタイミングで
勢いで書いた記事をリニューアルしました。

以前はこちら、羌瘣が「ずっと告白したかった」と言った
「ずっと」とは具体的にいつかの考察と2本だての記事でした。
この70巻記念のおバカ考察を単独で記事にする勇気がなかったためですが
(苦笑)、上記の考察を少し深く書きたくなったり、
でも元記事が度重なる追記でめちゃくちゃ長くなったのも決定打となり
(苦笑)、今回この考察と分ける決心をした次第です。


と言うわけで当記事、以前の再掲のため前半は目新しさは無いですが、
バカ考察だけにするつもりは流石になく、
中で触れてる「羌瘣ツンデレ」に関連する考察を後半書き下ろしました。
なので以前の記事を読んでいただいた方もまたあらためて
お付き合いいただければ幸いです。

そんなわけでこの記事もガッツリ長くなっちゃってます(汗)。


なお、元の記事はこの記事アップと共に削除しました。
元前半の「ずっと告白したかった」考察も無事に
リニューアルして別記事になりました。
この記事の最後に紹介します。




考察:ハグで両想いになった後、二人は付き合っていたのか


見出しがゴシップ誌の見出しみたいなってしまった(笑)。

↑上記の考察のおまけ項にて、肥下戦での2人のハグ後、
飛信隊の隊員たちの中で2人は
付き合っていると捉えられている認識なんだろうと考察していました。

で、実際どうだったのか?、と言うことに言及してなかったので
改めて書いとくことにしました。


つーか言うまでもなく「付き合っている」関係になったんでしょうね。
見合うスキンシップ(笑)があるかは知らんが笑。


付き合っている確証は以下2つの場面から得られました。


■確証場面その1


その場面はまず、
信が韓への使節団に同行し、韓非子と王宮で問答を行ったところでした。


信の問答の中で、以下のような言葉がありました。

「桓騎は”悪”か?」(70巻36ページ)
「桓騎のことを一家の奴らは本当の悪と思ってなかったぞ、多分
「桓騎こそ光と思ってたはずだ、多分」(37ページ)

この語尾に「多分」とつける話し方は、実は羌瘣の口癖だったりします。

(河了貂を自分の代わりに昌平君の元に向かわせたことについて)
「推薦文的なものも書いた、大丈夫だ、たぶん」(10巻106ページ)

(千人隊の戦い方会議にて)
「第一隊が回り込めば、勝ち、たぶん」(19巻124ページ)

(朱海平原秦左翼の蒙恬の指揮下にて)
「馬呈本陣をここ(中央)から引き離せばいいんだ、多分
(49巻159ページ)

信と羌瘣が戦場で戦ってきた時間自体が13年としっかり長いから、
これが付き合う・合わないの指標になるわけではないかもですが、
これまではそういう兆候はなく(多分笑)、
今頃やっと口癖がうつった描写がされたことは、
すなわち口癖が移るほど信と羌瘣は対面の会話が急激に増えたと言う
現れに取れると思います。


70巻181〜184ページの城戸村までの道中、
礼と信3人でいる時は相槌以外ほぼ何も言葉を発しない羌瘣ですが、
早朝、里典小屋に向かう信と2人きりの馬2ケツ時(203ページ)では
「なんでこんな早くに?」「遠いの?」「何で馬?」と、
寝ているはずなのにやたら饒舌
なことがかなり印象的でした(笑)。
きっと信と2人きりの時はかなり羌瘣の口数は多いのでしょう。


■確証場面その2


次の場面、個人的にはこちらが決定打でした。
城戸村に行く前に羌瘣の家に信が迎えに行った時です。

羌瘣「え、今日だっけ?」
信「今日だよ!」
羌瘣「参ったな」
信「まいったじゃねーだろ、さっさと準備しろ!」
羌瘣「朝からうるさい」
信「はぁ!?」
(70巻180ページ)

ここらへんの一連の恋人同士的な「空気感」、どうよ(笑)。


・・・え、匂いません??、
私、深読みしすぎですかね??。

ま、私の深読みしすぎは否定しません、その通りです。
とりあえず、実際にどのへんから匂ってくるかを
具体的に書いていきますね。


まずは、羌瘣サイド。


羌瘣、寝ぼけ顔で信を出迎えます。明らかに寝坊してた模様。

尾平の結婚式があまり興味がないのは理解できますが(笑)、
道中羌礼は「瘣姉は(この日を)すごく楽しみにしていたんだぞ!」
(70巻183ページ)とぶっちゃけてました。
これは、信と一緒に信の故郷に行くと言う
完全デートなシチュエーションですし、きっと本当なんでしょう。


・・・なのに寝坊すると言うのはそこそこな違和感でした。


と言うのは私、個人的希望でしかないですが、
現在の羌瘣は
絶対にガチな寝坊をするような設定ではない
断言したいのです。

何故ならば、羌瘣は昔、
意図的に眠らされたとは言え
自身の寝坊のために祭に参加しそびれ、
そのせいで羌象を亡くしている
からです。

寝坊は確実に彼女のトラウマになっているはずだと思っています。

彼女にとって欠かせない大切な用事を控えて寝坊するなんて
もうあり得ないでしょう。

(ま、トラウマを克服するくらい、今が幸せだと言う設定も、
 それはそれでいいと思いますが(笑)。)


私はここは、羌瘣がわざと日を間違えて寝坊したと想像してます。


「ワシが何度も(明日が一緒に城戸村に行く日だと)言ったろうが」
(180ページ)と羌礼にしつこく言われてて、
リマインダーもバッチリだったようですし、
しかも自身が楽しみにしていたことじゃないですか。

で、自分がとぼけて日程を間違えるふりをすると、
リマインダー(礼)が責任を感じ、きっと自分の準備もしてくれるだろう、
と見込む狡猾さもきっと羌瘣は持っており(笑)。

だから多少寝坊でごねたところで、大きく遅れることはなく、
信にそんなに迷惑をかけることもないだろう、なんて
目論んでいたのかもしれません(笑)。


確かにこの、
「大事な用事のある日にマイペースに寝坊」や、
「自分の気分尺度でツンデレる」感じは、
単なる羌瘣の素の姿に見えはするのですが、

「元々まじめな方ではなかったからな」(14巻169ページ)

と言いつつも

「仕事はきっちりすませて行く」(19巻137ページ)

のように、基本的には他に迷惑をかける不真面目が通るとは思わない
性根を持っている子のはずです。


一旦「参ったな」と一応悪かった的な自覚を見せながら、
一転してその直後の信の言葉に「朝からうるさい」と
全然悪ぶれてないツンデレ的な返事をしたのは、
今回の寝坊が本気で悪いと言うレベルではないよね、と
信への甘えが通じる確証を持っている印象でした。


プロポーズ直前、信と2人きりで話しているシチュエーションで
羌瘣の里に一緒に行く約束をした際(70巻209ページ)にも
「殺されても知らない」とツンデレてましたが、
信もその返事として「カカカそこは守ってくれよ」と
流し的なツッコミが即座に出来ていると言うことは、
ツンデレが羌瘣としての日常的な(愛情)表現なんでしょう。
(正直な話、リアルでそう言う女は私は嫌い爆。)

この日、わざとした寝坊の理由は、
信が家まで迎えにきてくれると言う記念すべき?貴重な機会に、
信に甘えのツンデレをしたかったからだと思います(笑)。


一方、今度は信サイド。

↑羌瘣が信の「羌瘣」と言う呼びかけで反射的に起きる
パブロフの犬状態な考察を以前してましたが、
なんとこんな直前に、その布石がここで出てたんですね(笑)。


信が第一声で

「羌瘣、準備できてるか!?」(179ページ)

と声を張り上げているのは、
羌瘣がまだ寝てることは実は想定内なので、
もし寝ててもこれで起きればいいと思っている現れのようです。

実際、ここの「え、今日だっけ?」の羌瘣のボケに対し、
信は「今日だよ!」というシンプルな突っ込みしかしていません。

日にちを間違えていたのは流石に想定外だったようですが、
「まだ寝てたのか」等、寝坊に驚いているわけでもなく、
「間違えるなよ」等、時間管理の甘さに対する非難でもなく、
「早くしろ」等、急かしているわけでもありません。


「準備できているか?」の問いかけは
暗に「命令・要求」を含む意味合い
(「準備出来ている」との答えが当然返ってくるもの)
のように一見思えるのですが、
一方で「準備出来ている」には程遠い(笑)緩すぎる羌瘣の
出迎えに対しての非難はむしろ少なすぎであり、
また、「さっさと準備しろ」と、寝ぼけた羌瘣本人に
これから準備をさせようとしているあたり、
本気で怒っていたり、めちゃくちゃ急いでいるようには見えないのです。

もし本当に急がなくてはいけないなら、
こんなぬるい会話している場合ではなく、
準備はまともに目覚めているらしき羌礼に任せ、
寝ぼけててもなんでも身支度だけさせ首根っこ捕まえ、
羌瘣を馬に乗せて出発するべきでしょう。
(それはそれで見てみたい気もする笑。)


(36巻184ページ:著雍戦3日目凱孟軍本陣と激突することについて)
羌瘣「正直、厳しいな」
信「ざけんな、やるんだよ!」
羌瘣「また怒った」
信「・・・怒ってねぇ!」

この時の2人のやりとりはさりげないながら印象的でした。

信の場合、怒り口調が必ずしも「=怒っている」ではないことが
この時の会話で証明済みでしょう。


現在のように誰もが時計で秒単位を把握できるわけではなく、
厳密に「●時間後開始」「●分前行動」とか難しい時代だったはずです。
なので「この日の朝出て昼に着く」とか、
その尺度での時間感覚だったのでしょう。

で、多分元々が「この日の朝」と言う枠での約束だったはずで、
おそらく信が訪ねた時間は約束の枠内の範囲で収まっており、
実は今回「遅れそう」に類する言及はどこにもなく、
実際に本当に遅れるような時間帯ではまだなかったはずです。

その確証は、この日の用事を理解しすでに起きていたと思われる羌礼が、
彼女自身も信を出迎えたとき、まだ部屋着だったからです。
礼の「準備してるぞ、ほめろ」と急ぐ様子ない余裕綽々な発言は、
彼女の感覚的にも、準備さえ出来ていれば、
これから身支度しても全然OKな時間帯だったからでしょう。


そもそも、46巻174ページとか、59巻186ページとか、
信自身が遅刻の常習犯であり笑、
「遅れる」ことへの罪悪感は人より少ないはずでしょう。

実際、城戸村に3人で馬を並べて向かってるシーンは、
村に着いた場面(70巻181ページ)で一旦馬の足を緩めたり、
むしろ村をのんびり眺めつつ、やいのやいのと歓談しながら馬を進め
(183ページ)、道中それほど急いでいる様子がありません。


あ、そうか、ここもそうだった、「付き合っている」確証は。
むしろこっちだろと言われそう笑。

歓談時、突如礼が悪そうな顔で
「で、隊長は瘣姉をここに連れて来れて嬉しいのか!」と
明らかにからかい100%な質問を投げてました。
それに対して信は、照れることもなくからかいを流す感じで
「あ?、んーそうだな」とサラッと返したようです。
(表情が見えないのでホントに照れてないかは分かりませんが笑。)
また、礼がすぐさま「瘣姉はすごく楽しみにしてたんだぞ、なぁ瘣姉」
と羌瘣に振りましたが、羌瘣も即座に「う、うん」と返しました。

これは礼が日常的に、
2人にラブラブな返事をするような質問を投げかけている
現れに見えます。

信と羌瘣が即答しているのは、
「どうせ言わされるのならさっさとこいつの最適解を言っておこう」
(笑)な態度に見えますし、
返事前の口ごもりも「またか(面倒くさいな笑)」感が醸し出されてます。

ただし、それぞれの相手がいる場で
彼女(第三者)にお互いを想い合う返事を言い合えるところが、
しっかりな「すでに恋人同士」感ですよね。
ホントいい仕事する子ですなぁ、羌礼ちゃん。

・・・確証場面その1で述べた
「2人きりの時羌瘣は饒舌」説がもし本当ならば、
信と羌瘣の会話の機会を奪っていると言う意味で
単なるお邪魔虫にしか見えないことは・・・スルーする笑。

話が脱線しましたので戻ります。


婚礼の儀の到着時間も安定のぎりぎり到着っぷり(184ページ)
のようでしたが、「もうみんな集まってんなー」と、
さぞ皆の方が早いじゃないかと言わんばかりで、
信自身、自分らが遅くて悪いと言う自覚は薄いようです。

誰かが「ギリギリすぎるぞ信!」と言った返事には、
信が「いやそれは羌瘣が」と、いかにも
一応羌瘣に責任を押し付けるような言及をしたかと思いきや、
すぐ羌礼が「そーそー瘣姉が」と続き、
さらに羌瘣が「うるさい」と2人にツッコミを入れると言う、
3人の絶妙な戯れ漫才を見せつける始末笑。
信的にはむしろ羌瘣いじりネタが言えて嬉しいとか思ってそう(爆)。


もとのシーンに場面を戻します。

このシーンは、迎えを口実に信が羌瘣の家に来られる機会でしたが、
前ページ(179ページ)で「田有めまた羌瘣の家増築しやがった」とあり、
増築(結構期間は必要なはず)以降の久しぶりの訪問だったのでしょう。

なので折角だからと信的に気持ち早めで到着し、
ネタ的に急がせるテイをよそおって、
寝ぼけている羌瘣と怒り口調で戯れよう(笑)とした現れに見えます。

実際、準備はすでに珍しく気を利かせた羌礼が済ませてしまってて、
信は寝ぼけ羌瘣と戯れる時間が減って本気で不機嫌になったのか(笑)、
礼を誉めるどころか、空気読めよと言わんばかりに
「馬回してこい!」と別の仕事を押し付けました笑。

ここで「ふあ」とあくびする羌瘣がめっちゃかわいい(笑)。
上記の礼とのやりとりのせいで可愛い瞬間の直視を逃し、
「いいからすぐ出発するぞ!」とそっぽを向いて拗ねる信もかわいい(笑)。


どうでしょう?、結構熱々じゃないですか?。
2人の特色がよく出た、アハハウフフな描写じゃないですか?(笑)。


それにしてもこんな考察する自分のこと、変態かと思っちゃいますわ笑。
これこそ考察じゃなく妄想以外の何ものでもない(爆)。

70巻で個人的に一番ニヤニヤする(笑)シーン、
馬乗り2ケツでもプロポーズでも肩掴みでもなく、
このページのこのちっこいコマだったりします(爆)。


考察:羌族の里に行く約束でのツンデレの正体


前考察で少し触れた、羌瘣にとってツンデレが愛情表現との考察は、
信のプロポーズ直前で2人が約束した、羌瘣の里の家を一緒に見に行く件で
ツンデレてたことが確証だと書きました。

もちろんそうである意見は変わらないのですが、
ここの場面のツンデレは、別の意味もあると思っているため、
それを書いていこうと思います。


「・・・私もなぜか、象姉と過ごしていた羌族の村の家を・・・」
「いつかお前に見せたいと、今思った
(70巻209ページ)

これ、最初読んだ時・・・、リアルに泣きました(涙)。

かつては人の気持ちの考慮なんてしない(出来ない)羌瘣だったのに。。。

自分がしてもらって嬉しいことを信に自分もしてあげたいと、
義務でも義理でも建前でもなく、自然に思える
くらいまで
いつの間にか成長してくれちゃってました(感涙)。

今まで羌瘣が分からないと言っていた「人を好きになる」ことは、
このように相手に対する心の殻が剥がれていくことであることに、
羌瘣が自覚するのももう遠くないと言うことなんでしょう。
あれ、もしかするともう自覚しているのかな?(ニヤリ)。


ただこれ、本当に羌瘣も、
何も考えないで口からついて出ちゃったんでしょうね。
すぐに彼女は冷静になり、
もしかすると「しまった」と後悔したのかもしれません。


おそらくですが、羌瘣は羌族の村には帰ることが出来ない自覚があります。

幽連の仇討ちを終え、自ら

「里へは戻らない」(34巻61ページ)

と宣言しているのもありますが、
それ以前に羌瘣は「掟を破っている裏切り者」だからです。


16巻おまけ漫画で礼から「瘣姉は羌族の面汚し」(206ページ)と言われ、
バァからも「一族を裏切ったお前」(207ページ)とも言われていました。

礼が蚩尤となって羌瘣を襲いに来た時、礼が言った

「私ら蚩尤族で外で生きられるのは、一人だけだ」(61巻164ページ)

は暗に、外で生きている蚩尤以外の存在を認めないと言う意味であり、
直近においても、これが里の羌瘣に対する正式な評価であると
想像することが出来ます。


信が尾平の婚礼で村の子供たちに囲まれている場面
(70巻193ページ)を眺めている羌瘣が笑っていないのは、
自分が決して得られないであろう「故郷の村での賞賛」を得られた信が
羨ましかったからなのかもしれません。


直後に羌瘣が
「家と言ってもこの小屋と同じくらいなんだけど」(209ページ)
と言ったのは、
もしかすると「家を見せたい」と言った発言を取り消したく思ったゆえに
実は「見に行ってもしょうがない」または「見る価値ない」を
伝えたい意図だったのかもしれません。

ですが信は羌瘣が先に言った「家を見せたい」に思考がロックオンされ、
「へーそっかそっか」と全然意を汲み取る様子ありません(笑)。

追撃のつもりで「男が(村に)入ったら皆に殺されるかも」と、
絶対諦めさせるべく、生死をかけた覚悟せいや(笑)的な
とんでも発言に羌瘣が及ぶも、
やっぱり信は「カカカこえーな、大丈夫だろ礼もいるし」と
もう信の中では行くこと前提で楽観的に捉えてる様子。


と言うか信には礼の同伴がすでに当然になっているんですね。

前半考察で礼を「単なるお邪魔虫」(笑)扱いしちゃいましたが、
素の(愛情)表現がツンデレな羌瘣だから、
言わされている感満載とは言え
羌瘣の直接的な気持ちを聞ける機会を作ってくれている礼は、
信にとってはありがたい存在なのでしょう。

城戸村の道中礼が明かした
「この日を楽しみにしていた」ことの羌瘣の相槌には、
朝の寝坊の件で「嘘つけ!」と拗ねるもその直後、
羌瘣が楽しみにしていたことがわかった信の、
「まー、後で連れて行きたいとこはあるけどな」と
嬉しそうにこぼす様子の可愛さよ(爆)。。。

私は信のこれら一連の描写にはニヤニヤが止まらないんですけど(笑)、
キングダムに恋愛不要と言う男性の大部分は、
この描写が同性としてやっぱり可愛い感覚に思えないからなんですかね?、
私が羌瘣のようなツンデレ愛情表現女に嫌悪感を示すような感じで。


あと、羌瘣は多分今まで、軍議の場合は除き、
羌瘣から信に寄っていくことがそんなになかったんだろうと想像します。

羌瘣は、仇討ちの後の飛信隊復帰時に、尾平が
「前より話しやすくなった」(34巻71ページ)と言ってくれましたが
相変わらず羌瘣からコミュニケーションを取っている、
までにはなってなかったようでした。

66巻のカラー内表紙or726話扉絵(67巻26ページ):同じ画、は、
信が蛇甘平原での初陣仲間(沛浪・尾平・澤圭・羌瘣)と
一緒に集うというなんともほんわかするカットなのですが、
これが多分、羌瘣と(信を含めた)仲間との立ち位置の象徴なのでしょう。
他3人が談笑する中、信が羌瘣を仲間に呼び寄せる、的に、
信から羌瘣に寄っていくと言う人間関係が根本なんだと思います。

尾平の婚礼式で、羌礼が「お、瘣姉、隊長がおったぞ、オーイ」
(70巻189ページ)と信を羌瘣のもとに呼び寄せていました。
前半の考察で、信と羌瘣の会話の機会が増えたと書きましたが、
礼が羌瘣に代わって信に寄って来てくれることで、
その機会を作ってもらっていることもきっと多かったのでしょう。

話がだいぶ逸れたので戻します。


「礼が一緒だから大丈夫」と信が言ったことに対し、
羌瘣は「どうかな・・・」と返しました。
羌瘣はそもそも礼と一緒に里に戻ることもあり得ないと思っていそうです。

礼が現在、羌族の里とどんな繋がりを持っているか原作では描かれておらず
確かなことはわかりませんが、少なくとも現・蚩尤である羌礼が
「裏切り者」と一緒に里に戻ることは、
羌族の里の村民にいい印象を持たれるとは思えません。
むしろ「裏切り者を制裁出来ない蚩尤」として礼が制裁されかねません。


そんな心配をよそに、信はすっかりノリノリで
「俺も見てーよ、お前の生まれ育った場所」とその気でした。
羌瘣は元々が自分のこぼした「見せたい」からの結果でしたし、
今更信の膨らんだ期待を萎ませることもためらわれたのでしょう。
少し困った顔をしつつ、とにかく会話を終わらせようと
「うん、いつかね・・・」と答えました。

そして「約束な」と念を押されてしまい、
意を汲み取ってくれなかったもどかしさもあったのでしょう、
拗ねと、諦めて欲しい一利の願いも込めた最後の足掻きとして
「うん、殺されても知らないけど」とツンデレた
のでしょう。


羌瘣は「いつか」と、約束の時期を濁して
うやむやに終わらせられたと思ったのでしょう。
とりあえず一息やっとつけると安心していたかもしれません。

一方、信の中ではこれが
「2人が期限を決めない約束が出来るようになった」
確信となったため、
このタイミングでプロポーズに踏み切ったと以前考察しました↓。

羌瘣としては息をつく暇もなくプロポーズをブッ込まれたものだから、
そりゃー混乱は大きかったでしょう(苦笑)。

そして、↑上添付の考察でも述べた通り、
これが「羌瘣の生存フラグ」の一つであるとも私は捉えてます。

信がきっと「羌瘣の里に行くタイミング」を何らかの機会で決定し、
エピローグか何かでここを収束させてくれると信じてます。

羌瘣が里に行かないのは、里との確執があるからです。
これだけ長いドラマなんですし、
確執を残したまま有耶無耶に完結させるのは許せません。
(何様だお前笑。)

私は少なくとももうそのつもりでこの先この作品を読むつもりです笑。


終わりに(おまけ漫画について笑)


息抜きの意味でちょうどいいネタがあってよかったです。
最初の考察は、久しぶりにサクサク書けました。

何はともあれ、累計1億部達成、本当におめでとうございます。
極々わずかでも貢献できたこと嬉しく思います。
70巻は久しぶりに、
予約購入&日付変わった瞬間ダウンロードやっちゃいました。
(いつもは予約なしでポチってました。)

それは実はおまけ漫画をネタバレなしで読みたかったから
でもあります(笑)。

で、そのネタバレ、今から書いていいですかね?、書きますね(笑)。


おまけ漫画1本めで、
騰が「呉鳳明の髪が意外」と発言していたのですが、
騰はいつ兜を脱いだ呉鳳明を見たのか
めちゃくちゃ私気になっているんです(爆)。

どなたかご存知ないでしょうか・・・。

騰の軍は描かれてないですが、主に魏との前戦に張っている感じで
魏軍との対峙はそこそこ多く行っているとは思うのですが、
著雍戦では会わなかったはずでしたし、什虎城の戦いが終わった時に
初めて顔を合わせたような描写だったり(61巻78ページ)で、
しかもこの場には録鳴未いたし、
そもそも鳳明も兜を被ってましたよね・・・。

で結局、追求するのはやめました(笑)。
騰のことだからハッタリな可能性があるしと思ったし(笑)。
よく見ると騰だけシラフじゃなかったっぽいしな。


それにしても、本編が重くなりつつあるので、
こういうお笑い系の話は癒されていいですよね。
今回の考察も、私自身の癒されツボにちょうどハマったのが
サクサクかけた理由なのかなぁと思いました。

またネタを掘り起こせたら
今回のようなお気軽系考察を書きたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。


余力ありましたら、元片割れの考察記事も、読んでやってください。


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