vol20. 早く帰る技術⑪見て見ぬふりする力〜5時に学校を出たら人生が変わった話〜
指導のための指導
「先生」になった時は「先生らしく」するために指導していました。「子どものため」とか言いながら「他の先生の目を気にしつつ」怒っていました。
気持ちとしては取り締まりをする「警察官」のような感じです。
でも、ある時やめました。お互いにしんどいからです。
見逃せることで気持ちが楽に
「見逃す」と聞くと
「指導放棄」
「放任」
のように聞こえるかもしれませんが、指導はしていました。
では、どうしていたかというと
「その場では指導をしない」
ことにしました。
いつどんな指導をするか
「よくないなー」と思うことをしている児童を見かけた時にも何も言いません。
帰りの会や雑談の中で、
「廊下を走っていて救急車で運ばれた子の話」や「時間を守らなかった結果よくないことが起こった話」をします。心当たりのある子どもは、その時点で「ドキッ」としています。それ以上は言いません。
その次の指導がポイント
言いっぱなしにしません。そのような話をしたあと、指導のきっかけとなった当該児童がその行動をしていない場合に「廊下歩いてるやん」とか「時間守れているね」などのように声をかけます。増やしたい行動をしている時にその行動に対して、具体的に、それをしている時に声をかけるのが大切です。
その場で指導することのデメリット
子どものメンツがつぶされる
子どもと言い合いになった時にこちらも引けなくなる
(個人的に指導されると)責められていると子どもは感じる
疲れる
いい関係性が構築できない
警察になるために教員になったのではない
以上のようなことがデメリットでしょうか。
もちろん、以下のような場合には即時対応します。
まぁええやん。それくらい。
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