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『がんが自然に治る10の習慣』ケリー・A・ターナー、トレイシー・ホワイト著を読んで、自分が変えるべきは何だろうかと考えさせられる。

Radical Remission(邦訳『がんが自然に治る生き方』)の、いわば続編。前著では、自然寛解を経験した人たちにインタビューをし、共通する9つの治癒要因を紹介していた。今回は新たに10番目の治癒要因、運動を付け加え、それぞれに章をあてて個人の事例とともに紹介している。この大勢の個人の寛解の実例からは、奇跡のような驚きと、多くの気づきが与えられる。以下、メモ。各章に実践のステップが載っているので、気になった方は本書をお読みいただきたいと思います。

第1章 運動を生涯の習慣にする

・高強度インターバル・トレーニング(HIIT)はがんの有無にかかわらず様々な面で有益。
・メアリーの物語より
 がんは「あなたにはもっとたくさんのことがある」と目覚めさせる呼びかけとしてやってくることがある
 マインドセット(心の持ちよう)も重要。抑圧された感情を解放。

第2章 スピリチュアルなつながりを深める

私はスピリチュアル系はあまりピンとこないほうなのでこの章のメモは少ない・・・
・心の中であれこれ思いをめぐらせるのをやめることの重要性
・瞑想やヨガを取り入れる。アプリもいろいろある。

第3章 自分自身に力を与える

・受け身の患者は死ぬ。うるさい患者は生き残る
・PubMed.gov アメリカ政府は、世界中でおこなわれたほぼすべての医学研究を今賦活的なウェブサイトに掲載している。知識を得よ!
・ストレスは力を奪う感情。ロンドンの大学の研究では、ストレスを感じやすく、対処が下手、ネガティブな感情で反応してしまう、生活の質が低い患者は、癌の罹患率が高く、癌からの生存率が低く、死亡率が高い。
・行動を起こす、助けやサポートを受ける、物事を前向きにとらえるといったポジティブな対処スキルを持つとよい
▶この章は総じて、医師の勧める治療法をそのまま受けることなく、自分で決めた人たちの寛解がつづられていた。

第4章 ポジティブな感情を高める

・1日5分の幸せを日常生活に取り入れる。
・スマホと発がん性の知られざる関係
・罪悪感や恐怖、恥などの感情は免疫系の効果を妨げる
・幸せホルモン、オキシトシンががん細胞を除去する
▶体の健康と治癒には喜びが不可欠!

第5章 直感に従う

劇的寛解者たちは、回復の鍵になったと思われる直感の3側面を以下のように説明している
・私たちの身体は生来、治癒する方法を知っている
・直感にアクセスする方法はたくさんある
・必要な変化は人それぞれ異なる
・筋肉テストなるテストがある
・自分の身体に耳を傾ける
・決断が必要な時、直感に耳を傾けたいときは、気が散るものから離れる

第6章 抑圧された感情を解放する

・がんは身体的な滞り(身体的なもの、感情的なもの、精神的なもの)
・抑圧された感情の解放に関する最近の動向として、「タッピング」「EMDR」

第7章 食生活を変える

私たちは食べたものでできている。「悪い燃料」を入れたら身体は最適に機能することができず、「いい燃料」を入れれば、健康状態を根本的に変えることができる。
・砂糖、肉、乳製品、精製された穀物・食品、加工食品を大幅に減らす、または完全になくす
・野菜を大幅に増やす(ときにはくだものも)
・有機食品を選ぶ
・ろ過された水を飲む
※読んでいて驚いたのは、霜降りよりずっとヘルシーと思っていた赤身肉はNGらしいこと
・人気急上昇のケトン食は、長期的な研究はないが、短期的には一部の患者の寛解を助け、化学療法や放射線療法の副作用を緩和することが示されている。(アルツハイマー病などの神経疾患の患者にも助けとなった)
・ある研究によると、早期乳がん(糖尿病を患っていない)約2500人を追跡。一晩に絶食時間が13時間より短いと、そうでない場合に比べて乳がん再発の確立が36%高くなった。

第8章 ハーブとサプリメントを活用する

劇的寛解者がサプリメントを摂取する理由は主に3つ
1.免疫システムと健康全般を高めたい(不足を補う)
2.寄生虫や重金属、有害な細菌、毒素などを解毒したい
3.プレバイオティクスやプロバイオティクス、消化酵素など、食べ物の消化を助けるため
※上記2に関しては、日本ではふつうに売られている商品が、アメリカでは発がん性物質を含むと認定されていることも紹介されている。

第9章 生きる強い理由を持つ

・生きる強い理由が幸せホルモンを生む
・「生きる理由がある」ことと「死にたくないこと」は大きく違う
・身体は心が言っていることに耳を傾ける
・劇的寛解者たちは、人生の真の喜びと目的の源を発見すること、場合いによっては再発見することが必要だったと報告している。
・がんの診断は、人生の目的を再定義するよう促す警告だった、と。
・優先順位を見直し、別のレンズを通して自分の人生を見ることを余儀なくされるため
・がんを克服するための第一の要因は、その人の生きる意志。
・長期的な願望や日常の喜びが原動力に(人それぞれということ)
・大人の塗り絵なお、遊びで内なる子どもの心を取り戻す

第10章 周囲の支えを受け入れる

・ペットを飼っている人は長生きする
・他社から愛情を受けると、感染の撃退や身体の回復に役立つ
・長期的にみると、社会的なつながりが強い人は、弱い人に比べて圧倒的に長生きで、癌の発生率も低い
・孤独は1日15本の喫煙と同じくらい寿命を縮める
・ストレスはがんだけでなくアルツハイマーにも影響を及ぼす(!)
 人の気持ちに敏感で気遣えるような対人スキルは、代償を支払うことになるかもしれない・・・


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