GRAPEVINEと真夏
何十年も前
地方にいた頃
テトラポットから
テトラポットに飛び移るのが
マイ・ブームだった
真っ昼間
真夏の岸壁で
それをニヤニヤしながら
見ていた友達
“その距離は無理やろー?怪我するよー”
当時、世間的にも
そこそこ人気があった
グレイプバイン
なんだか切なくなる美メロ
(特にドラマーである亀井亨の
メロディーメイカーとしての資質は
スピッツの草野正宗に匹敵すると思う)
加えて音楽通を唸らせる
オルタナやブルースの要素
独特な歌詞の文体、表現力
“スロウ”とか“白日”
そして
“光について”
少しはこの場所に慣れた
余計なものまで
手に入れた
あのセンテンスが
あの頃の自分に響いた
一番好きなのは
このアルバム
美メロは健在のまま
より深みを増した演奏と歌
トータルで聴いても
ダレることなく
何度聴いても
新たな発見が
ある名盤だと思う
最近、音楽好きの友人が
“懐かしー
グレイプバイン
まだやってたんだ”
ちゃんとコンスタントに活動して
定期的にアルバムも出してますよ
ついこの間
イベントで久しぶりに
彼らのLIVEを観た
ルックスも音も
より渋くなってきたなぁ
そして何曲目かで演奏された
“光について”
彼らの歴史を知っている人は
わかると思うけど
決して順風満帆ではなかった
“Lifetime”の頃から
何年も経ち
こちらも色んなことを乗り越えて
なんとかやってる
彼らには世間の流行は
放ったらかしにして
ずっと解散しないで
自分達の音楽を続けてほしい
ひたすら渋く深くマニアックに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?