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「何か良いこと」を期待していた親の背中

「何か良いことないかなー」が口癖の親だった。
今の自分と同じくらいの年齢で。
子供心にも(なんかいやだな…)と思っていた、
「何か良いこと」を待っている姿勢が。
いつも文句を言っていて、「それ」を常に待っている態度が。
毒親という言葉もなかったし、知らなかったけれど
じわじわと今でも痛む傷がある。
もう年金暮らしの親自身も、自分の親から受けた傷を未だに引き摺っていると言うのだから、親子のキズナとは時にひどいものだ。
他人とはなかなか分かり合えないから、自分の心に仕舞い込み、膿んでしまいがち。
親に与えてもらえなかったものは、大人になっても、なんと老人になっても、ずっと欲しくて欲しくてたまらないままなのだ。

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