対人恐怖症を克服した過程〜高校を中退してからの初めてのアルバイト〜

とりあえずアルバイトを始めようと思い、喫茶店で働くことになる。
まだ当時は自分がコミュ症という自覚がなかったため客商売に対しても抵抗がなかった…

コミュ症というのは自覚さえしなければ問題ないが自覚しだすとそれが芽生えてゆきドツボにハマる。

なのでまだお客さんにも一緒に働く人にも抵抗感なく普通に接していたと思う。

しかし、しばらくすると一緒に働く主婦から毎日小言というか仕事での注意を受けるようになる。

それが嫌でどうしたら注意されないようになるのか?を考えてその主婦に言われたことを忠実に守るようになっていた。

今考えると多分ほんの些細なことだっただろうし、何が正解なんてないから自分がそれは違うと思う事を言われればやらなくてもいいし、それを指摘された場合、なぜそれを自分がやらないかしっかり説明すればいいし、なんだったら、へーそうなんすかー。とか言って適当に流しておけばいい。

でも当時はそれができなかった…その主婦のいう事も多分毎回気分によって変わるし、なんか言いたかった。それだけだと思う。

些細なことだけど普段のコミュニケーションをそれなりにとっておけばその主婦ともそれなりな関係を築けていたんだろうなぁと思う。

自分の場合、仕事で注意を受けないためには会話ってものをもっとスマートにしなくては!という思考になり、必要最低限のことしか喋らないようにしようという謎な、独特なロジカルを組み立てていった。

もともと距離感を測ってゆっくりと縮めるということは苦手だったが、その謎ロジカルがエスカレートしていったこともありだんだんと人と喋るということ自体に違和感をもつようになってきていた。

…つづく

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