見出し画像

【映画感想?】コナン劇場版をみた後の人生

私という鑑賞者スペック
・小学生以来ちゃんとコナン君をみていない(映画もアニメも)
・灰原さんが仲間になったところくらいまではなんとなくわかる
・ミステリー好きとかではない
・推しは鈴木園子さん

(不用意なネタバレがあります)

毎年GW頃、新作が上映されていることは知っていた。毎年何かしら話題になり、動員数や興行収入を更新している。
気にはなるが、かれこれ二十年はまともにコナン君のストーリーに触れていない。観ても楽しめるか、わからなかった。
しかし、人生で一度はコナン映画を劇場で観てみたい。
そんな気持ちはどこかにあって、何年か機会を伺っていた気がする。


別の映画を観に行った時、予告でコナン君が流れた。
舞台は函館。土方歳三が出る。平次もキッドも知ってる!
時は来た。ちょっと前に函館旅行したばかりだし、知ってるキャラクターがメインっぽい。


さっそく観に行こうとしたところ、コナンアニメを日常のBGMとして使用する人にとめられた。

「今回の映画は過去に放映された話題が散りばめられている。それを踏まえてみれば、より楽しめる」

関連するタイトルのリストが送られてくる。
結構あるな、とは思ったが約半年前に映画「ハイキュー!!」を観るために全シーズンと映画のシーン前までの原作を履修したばかりだったので、これであきらめようとはならなかった。
むしろ、こうしてネタバレはせずに梯子を用意してくれるファンの人がいることに感謝である。


こうして、毎日少しずつ、コナン君を鑑賞する日々が始まった。

子供の頃と見方が変わったのは、事件を解決しようという気持ちで見ないことだ。
小さい頃は自分もコナン君になって頭を悩ませ、誰が犯人かつきとめようと真剣だったが、大人になった私は人が死ぬことよりもキャラクター同士の人間関係の方が気になるし、推理ではなく「なんとなく犯人ぽく無いけど実は犯人」を当て勘で突き止めることに喜びを見出している。


奇しくも昨年、ホームズを読み直す企画を(自分の中だけで)開催していた。
今回コナン君をみて、彼は推理の仕方もホームズ的なのだと思った。
天才的に何かと何かを紐づけ関連させて、答えを導く。

「いやその推理で導かれる答えって本当にそれだけ?」
ホームズとコナン君に私は心の中で叫ぶ。コナン君はこっちを指さして、「真実はいつも一つ!!」と宣う。
私のような凡人が推理をしても、真実には到達しない。

(と、思っていたが先日ナゾ解きイベントに参加したところ「なんか今日冴えてるね!」と言われ、自分でも不思議だったがきっとあれはコナン君のおかげだった。コナン君を見続けると、凡人にも多少の推理力が備わります。)


古いものから新しいものへ、飛び飛びではあるが話を追っていく。
と、ちゃんと人間関係に進展があるのだ。変わらぬ時空に居続けていると思っていたから、驚いた。新しいキャラクターも次々と出てきて、各地に県警がちゃんといたり(そりゃそうだ)、FBIまで関わっていたり(安室さんが誰かを理解)する。

完全に浦島太郎状態の私は、だんだん不安になってきた。何話か予習したとて、こんなにわからないことだらけで観て、大丈夫なのか。


そうしてやっと劇場に足を運んだのは、公開から約一カ月後だった。
結構時間が経ってしまったのにも関わらず、シアターが大きい。人気作なことを実感する。


結論から言うと、本当に観にいって良かった。
なにが良かったって、冒頭にコナン君のメインテーマが流れるところ。
大音量で聞きなれた曲(絶妙なアレンジあり)を浴びると、懐かしさも相まってテンションが爆上がる。

知らないキャラクターももちろん出てきたのだが、勢いのまま殴られるのであまり気にならない。私は平次君を追いかける財力高めのお嬢が初見だったのだが、自信強めのキャラと脇に控える執事(?)っぽいふたりの関係が好きすぎて、これからこの二人の関係を探る旅に出なければと思っている。
あと、『YAIBA』も読み直します。


たくさんキャラクターが出てくるお祭り感で、あっという間だった。
確かに予習をして楽しんだ点も大いにあるけれど、何も知らなくてもそれなりに楽しめた気もする。
あと園子さんが出るとは思っていなかったので出てきてくれて本当にうれしい。作画かわいい。仕事できる女という描かれ方、ありがたいが過ぎる。


軽率に発生する爆発に次ぐ爆発とか、人間離れした身体能力や、超人的スケボーさばきは、映画館でみるとよりデトックス効果が高いこともわかった。

年に一度のお祭りにふらっと立ち寄るような感じで、来年も映画館に行こうかな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?