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乳房全摘後、初の旅行&大浴場に行ってきた

以前、温泉に行きたいという旨の記事を書いた。

そして予告通り、温泉に行ってきた。
といっても宿泊先のホテルの大浴場で、いわゆる有名な温泉どころというわけではない。

間もなく抗がん剤治療に入るため、元気なうちに旅行に行きたかった。
これから大きな治療に挑むのだから、パワースポットでパワーをもらったりお参りしたりしようと思い、行き先を長野に決めた。

初日は長野駅近くの善光寺でお参り。
真っ暗なお寺の下を歩いていく「お戒壇(かいだん)巡り」に挑戦したのだが、想像を遥かに超える暗闇っぷりにめちゃくちゃ驚いた。
思っていた以上に真っ暗というか、完全なる闇で、最初から最後まで何ひとつ見えない漆黒の世界だった。
善光寺に行く機会があれば、絶対にやったほうがいい。

展示物もなかなか興味深く、その中でも写経コーナーで好きな文字を一文字選んで願い事を書くやつが良かった。
病を治してくれる「びんずる」様の絵馬にも願いを書いて掛けてきた。

翌日は長野駅からバスで戸隠へ。
パワースポットとして有名な戸隠神社をお参りするためだ。
奥社を始めとする5つの神社からなるが、全部回る人は多くないようで、基本は奥社を参るらしい。
私は奥社と中社の2つを巡った。

奥社は険しい山道を30分以上かけて登った先にある。
トレッキングシューズでも相当キツく、途中何度かへこたれそうになったが、苦労した末に辿り着いた奥社はとても神聖に感じた。
奥社でも願い事を書いて納めてきた。

奥社から中社までは大自然の荘厳な景色を堪能しながら向かった。
中社は三本杉がとても幻想的だった。

節操がないように思われそうだが、善光寺でも戸隠神社でもお参りできるスポットがあればすべてお参りして願い事をしてきた。
これだけお願いすれば、私の乳がんもきっと消えてなくなるはず!

その日の夜、松本へ移動。
ここのホテルで大浴場に入った。
手術からわずか1ヶ月半でいきなり大浴場に行くことになるとは、手術前は思ってもみなかった。
そのうちいつか気持ちが落ち着いたら、ぐらいに思っていたのに。

最初はいささか緊張したが、ここまで来たらもうやるしかない。
まずは手術した側の肩に身体を洗うタオルを掛け、うまく隠しながら服を脱いだ。
脱ぐ時にタオルが一瞬まくれて、隣にいた女性に平らな胸を見られたんじゃないかとヒヤリとした。
ヒヤリとした理由は恥ずかしいからとかではなく、男だと間違えられて騒がれたら厄介だと思ったから。
とっさに手術していないほうの胸をその女性に見せつけるように向けてしまい、ただの変態のようになってしまった。

服を脱いだら、そそくさと浴場へ。
タオルを肩から掛けたままで腰掛けに座り、シャンプーをして身体を洗った。
自分の平らな胸が見られてないか、チラッチラッと周りを見てしまい、自意識過剰な人みたいになってしまった。
変態のようになったり、自意識過剰の人みたいになったり、完全に挙動不審である。

身体を洗い終わると、再びタオルを肩から掛けて湯船へGO。
タオルを掛けたままで湯船に入り、お湯の中に身体が入り切る瞬間にタオルをサッと頭の上に乗せた。

あ〜〜極楽、極楽!!!
久々の大浴場は本当に気持ちよくて、神社巡りでガクガクになった脚の疲れも癒やされた。

湯船から出る瞬間、頭に乗せていたタオルをさっと肩に掛けた。
うまい具合に隠しながら大浴場を楽しむことができて自信になったので、抗がん剤治療が終わって落ち着いたらまた温泉に行こうって思った。

でもやっぱり、タオルで隠さなくても行けるようになるといいなぁ。

翌日は松本城を観光し、奈良井へ。
松本城はなかなかアクロバティックな感じで、キツイ階段を上り下りして楽しんだ。
長野はどこを訪問しても肉体的にハードだ。

奈良井宿は江戸時代の町並みがそのまま残されており、心底気に入ってしまったのでぜひまた行きたい。
帰り際に二百地蔵を訪ね、最後のお参りをしてきた。
二百地蔵はとんでもなく幻想的で、涙が出そうになった。

長野の旅は総じて楽しく、本当に行って良かった。
抗がん剤治療が終わったらぜひもう一度訪れようと思う。

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