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樹堂骨董店

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怪しい骨董屋店主イツキとその関係者が遭遇するナゾの世界にまつわるお話
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2024年1月の記事一覧

樹堂骨董店へようこそ⑲

「…まぁまずは温まろうか」 七緒からあたたかいミルクティーのたっぷり注がれたカップを受け…

丸井 もち
7か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑱

那胡はほうづき屋の「もののけタクシー」を呼ぶつもりで、夕暮れに沈みかけた桜杜神社の前の大…

丸井 もち
7か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑰

タヌキが応接室から出て行くとイツキは店番に声をかけた。 「りんさん、この後ちょっと出てく…

丸井 もち
8か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑯

当時の森は霧が発生していた。その地に住む者さえげんなりするほどの濃霧だった。明るいが視界…

丸井 もち
8か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑮

その後しばらくの間イツキ邸は落ち着いていた。先日のごたついた休日を境に家の中の状況が一変…

丸井 もち
8か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑭

1622文字あります 「え…まさか…」 「ご神体を呼ぶってこと?!」 「それこそ力技じゃないか…

丸井 もち
8か月前
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樹堂骨董店へようこそ⑬

目視で確認ができないが、イツキはリリアに何かをしているようだ。リリアはカラダを上手く動かせないような動きをしている。 「イツキ!私は何もしないわ!こんな力技で私を拘束しないでくださる?!」 リリアが苛立ちを隠せない声色で叫んだ。 「なら今すぐ部屋に戻ってくれ」 「いやよ。私はそのお二人とお話がしてみたいの」 七緒にはリリアの背後に巨大で黒い煙のようなものが見えていた。 あれは…いろんなものが集まって絡まってしまってる… 亡くなって間もない人の霊、動物の霊、生きている人間の