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水子を「remember and honor」どう訳す?

もしかして、あなたは
通訳や翻訳の不自然な日本語を
まぁ訳だからしょうがない、こんなものと
妥協したことはありませんか?

  

あるかも…?

 

あらららら!

 

もったいない!!

 

あきらめなくていいんです!!

 


「ちゃんと辞書を引いたのに
ピンとくる訳語がなくって…」


それって、
辞書の使い方が問題です。

 

でも、練習して解決する方法は
あるんです。

 

 /
それは
英語で語られた
日本文化紹介のビデオを
訳してみること。

 

 

例えば先日のYさんの
通訳の稽古でのことです。

 

 

あるアジアのご家族が
死産で生まれたお嬢さんを
日本の水子地蔵の前で
「rememberand honor」
すると語る場面がありました。

  

すでにベテラン通訳者のYさんは
一瞬でrememberに「偲んで」という
ドンピシャな美しい日本語を
思い起こされました。

そしてhonorのところでしばらく
考えこまれたのです。

  

「たたえる、じゃないですよねえ。」


そこで水子を供養するときの
仕草をしてください、と
お願いしました。

 

するとYさんは静かに
手を合わせられたのです。



「今、何をなさいました?」
と聞くと…



「手を合わせました。

あぁそうか!
『娘を偲んで手を合わせます』ですね」



Yさんの自然で美しい訳が
響きの良いお声で語られました。

この日本語は頭でっかちに
英和辞書を引いても出てきません。

  

私たちの身体の方が
ドンピシャな日本語を上手に
見つけることもあるのです。

 

自分の通訳翻訳のぎこちなさが
気になる方はぜひ
英語で語られた日本文化の通訳翻訳に
身体を活かして
チャレンジしてみてください。

 

しぐさから言葉を釣り上げる方法は
いい加減ではありません。

世界的な演劇理論にも通じます。


あのシャーロックホームズの
当たり役で知られる
ジェレミー・ブレットを育てた
スタニスラフスキー・メソッドです。

では、Have a good week ahead!

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