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認知症の母:デジタル遠隔介護 介護する家族のためのアプリはこれ。資産の調査も大事。誰か作って!介護専用アプリ

2022年4月以降、アプリを探す機会も増えた。

遠隔介護にデジタルツールは必需品だ。
認知症はそもそも医者にも治せない病であり、どんな症状が出るのかも人それぞれだとも知った。母の変化を記録しておく必要があると思った。

そこで記録用に使ったのが、「10年日記」。
介護日記としてつけるようにした。
後でまとめて見返せるので便利だと思う。

「みてねGPS」のアプリは本当によくできていて、毎月528円では安すぎると感じている。2024年5月現在も、毎日のように母の動きを見ている。

「家計簿」は3つくらいインストールしてみて、使い勝手の良さで選んだ。
食べ物や花など、何を買ったかを簡単に書き添えて記録する。
工夫として、『交通費』にその日の介護の目的を書いた。
何をするために訪問したのかを記録すると、経過がよくわかる。
『交通費』だけでまとめて表示することもでき、訪問回数や介護内容の変化などがわかって便利。

「病気履歴」も、病気別に病院と担当医、診療日などを一括で確認できるのも、ケアプラン会議や家族間での連絡に役に立った。

「時間記録」というアプリは、私の労働時間を計算するために試しに入れてみたものだ。
親の資産を調べることは想像以上に大変だ。
・アクティブな口座がいくつあるのか
・民間の保険に入っているか、それはいくつか
・どんな金融商品を持っているのか
・不動産はいくつあるのか
・相続税を支払う必要がありそうか
何から何まで最初からわからない。
幸い借金がないことはわかっていたが、3ヶ月以上かかってA3サイズで12ページにわたる資料を作った。
大変な労力だった。
終わってホッとした後、どれほどの時間を使ったのか知りたくてこのアプリで調べた。100時間以上だった。
さらに相続と贈与に関することは、勉強に次ぐ勉強が必要だった。
これはまた別にまとめたいと思う。


この頃、私は「介護に対応したアプリ」があるに違いないと想像していた。

あれこれ便利なアプリがたくさんあって、デジタル対応が可能なものはどんどん生まれているので「介護アプリ」の存在を信じて疑っていなかった。
でも、一生懸命探したが全然見つからなかった。
介護を仕事とする会社とスタッフを繋ぐアプリがあるくらいだった。
遠隔介護にアプリは絶対必要だと思っていたので、ものすごくがっかりした。

介護は、家族、ケアマネ、ヘルパー、デイサービスの連携がとても重要だ。
連絡に次ぐ連絡、
指示に次ぐ指示。
それが毎日の介護の仕事の中心になる。

母は一人暮らしで、どんなに急いでも母の家に行くまでに1時間はかかる。
緊急の呼び出しはできるだけ避けたい。
だからこそ次に起こるかもしれない事態を予測するために、母の変化を細かく知ること、それを共有できること、また後からでも見直せる意味でも、記録に残るメールでの連絡が必須だった。

私はメールなど記録の残るツールで連絡が可能なことを条件として、それぞれと契約した。だから
・ケアマネ、ヘルパーさんとはメール、
・デイサービスとはショートメール、
・弟とはLINE、メールのCC.
でそれぞれやりとりをしていた。
1つのツールで済まないのは面倒だったが、電話よりはマシだ。
電話では記録が残らない。
家族も含めて介護現場の平均年齢は高い。「言った言わない」のトラブルになりがちだ。だからこそ、家族、ケアマネ、ヘルパー、デイサービス間での連絡記録が共有可能なアプリがあればいいのにと思う。

1社だけ、2022年の10月から契約したヘルパー派遣事務所では、LINEで社員間の連絡をとっていた。いちいち報告書を書かずに済む仕組みなのかどうかは知らないが、おかげで家族との連絡もLINEを使ってもらえた。
写真の添付もでき、返信も早くてとても助かった。
これが普通になって、便利な介護アプリができるといいなと願っている。

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