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この映画を見ろ!

今回はタビターが思い入れを語ります。


ピエロの赤い鼻
この映画はクラウン自身の目から観れば一般の人とは全然違って見えるんじゃないでしょうか。なぜなら戦地で兵士が赤いチラシの切れっぱしをクルクルっと丸め赤い鼻を作ってしまう姿に自分を重ねて観てしまうからです。


物語は「なんでお父さんクラウンなんかやってんだよ、格好悪い」と思っている反抗気味の少年と毎週末、公民館でクラウンを演じ続けている学校教師の父との話が主軸なのですが「なぜクラウンをやっているのか」というサイドストーリー部分に皆さんも心を掴まれると思います。

第ニ次世界大戦下、ナチス軍兵士が赤い鼻をつけた瞬間にクラウン魂を思い出してしまい、上官に背き敵人の捕虜を守ろうとする。捕虜の為に歌を唄ってあげたり命を張ってクラウン魂を貫くところが格好いいのです。
「クラウンとは何ぞや」私はこの映画で赤い鼻に込められた想いをとても重く受け取りました。

そして今、ロシアとウクライナの戦争が始まってしまったり、まだコロナ禍という事もあり舞台を離れ、意に削ぐわないお仕事に就いている方も多く、世の中が目まぐるしく変わっています。古い映画ですがなんだかタイムリーに感じるのです。

そんな中、この兵士のように長い物に巻かれずにクラウン・スピリッツ貫けるかな、自問自答を繰り返しています。この手元に本物の赤い鼻がある事を誇りに思えるようになりたい。そんな映画だと思います。



今回書いたのは、

■タビター
国立音楽大学卒業。フルート、ピアノ、ミュージックベルが得意。観て楽しい聞いて楽しいパフォーマンス性の高いコンサートや遊園地、商店街のパレード制作を手掛け好評を博す。近年はバロックダンスにのめり込み300年前のアルルカンの踊りを習得。
https://twitter.com/nokosogoose

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◇クラウンマガジン編集部 担当 まるせい
300年前のアルルカンの踊りほほぉ、これは改めてお話を聞きたいかも、ですね。


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