ただおもいだす

空に向かって
手紙を書いた

今年の
クリスマスには

機関車の模型が欲しいって

サンタクロースに読めるように

メモ用紙を
ガラス窓と
カーテンの間に
そっとおいた

朽ち果てた
屋敷

野をこえ
山こえ
谷こえて

今もそこにあるのだろうか


夢の
光速列車


水底に

手を伸ばせば
触れそうな

しかし

光は
屈折する


浅そうに見えて
実は
深い


リアルを
解釈して

どこまでも
幻想的な

水彩画


酢昆布を
食べた手では

小さな
ブロックを
組み立てることは困難で

子供用のはずなのに
子供の手では
つけ外しが困難で

意気揚々と

究極に
オシャレで
大正義のお土産

ブロックを組み立てて

お城の
門のようなオブジェにして

真ん中に
時計が

本当に
時を刻むんだ


あれ
秒針が長すぎて
テーブルにつっかえるよ

設計ミスってやつ?

台から少し
乗り出すように
オブジェを置けば

長すぎた秒針も
つっかえずに
チッチッと進んでくれた


やれやれ
失敗しちゃったかな


お土産は難しい


そんなことないよ


その情景ごと


酢昆布の
パウダーで

いつもよりも
さらに不器用になった
自分の指の感触ごと


一つも忘れていない


リアルと
思い出と
幻想と


目に焼き付けてあるから
写真は
撮らないんだよ


・・・・・


フィクションです

なんとなくの
つぶやきでした



いつもおつきあいいただき
ありがとうございます
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


ではまた!


まきのしょうこ

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