発達の遅れに気づくまで

うちの息子は、言葉が遅かった。
2歳まで主に単語でやりとり。私も遅いかな?と感じて保育園の先生に話のついでに軽く話していた。
ある時、園長先生が区の相談窓口の電話番号が書かれたメモをくれて、気になるのでしたら相談してみて下さい、と教えてくれた。

今度行こうと思いながらも日々の慌ただしさに延び延びになってしまったが、周りからも男の子は言葉が遅いからね、と気遣われ、私もそのうち追いつくだろう、と思っていた。

3歳前になり、担任の先生から、
言葉が遅いようだから、3歳児検診の時に聞いてみて下さい、と言われた。

そこで初めて、早く行動しなければいけなかったんだ、と気づいた。
メモをくれたのも、遠回しに教えてくれていて、それでも行かないから、はっきり言われたのだろう。 
先生方はこういう話って言いづらいし、気を遣うのによく言ってくれたと感謝している。

本当は子供が3歳になるまで働かずに家で育てたかったのだが(両立がきつすぎたし)、家にずっといたら相談に繋がるのが遅れていたから、保育園に行って良かったと思う。

思えば、一歳過ぎても、おかあさんといっしょを見せても分からないみたいで反応がなかった。知人のママが、おかあさんといっしょを見せっぱなしですよーと言っていて、不思議に思った。

自宅では親子だけなので、コミュニケーションの問題は感じられなかったが、外で集団で過ごすと困り事が出てくるようだった。

今は幼稚園の後に療育に通っていて、色々な制作や体験を通して、たくさんできることが増えた。
好ましくない行動もただ叱るのではなく、できた時にすかさず褒めるなど、療育的に指導していただいている。

子供が集団のなかでの行動が分からず辛い思いをさせてしまったなら、もう少し早く繋がってあげれば良かったと今は思う。
けれどその時は療育の世界がどんなところかの理解がなく、一歩踏み出すのに勇気が必要だったので、それがその時の精一杯だった、いまはやれることをしっかりやろう、と思っている。


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