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桜木志乃さん『傑作』!

直木賞作家の桜木志乃さんの作品はほとんど読んでいる。
傑作が多い。
新作の『孤蝶の城』は前作『緋の河』のいわば続編。というか『前・後編』といえようか。
『カルーセル麻紀』さんをモデルにした作品だが、流し読みしたので所詮
しっかりとした作品評ではない。
『雑破な感想』と言ったところだ。しかし『後編』は傑作と思う。
『前編』は無論『カルーセル』さんへのインタビューを元にした『聞き書き』なのだろうが、作品の中ではむしろ『カルーセル』さんが手動で桜木さんの小説は『従』であった。
しかし後編は完全に『カルーセル』さんは桜木志乃さんの『掌』にあってうまくそして魅力的に転がされていた。
特に最後の章の『映画編』は比類なき傑作といえようか。
芸能界のそれらしき人物がそれらしく登場し『裏の芸能界』を垣間見た気にもなった。
桜木さんには『一作』でもいい。作詞をしてもらいたいものだ。

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