見出し画像

『60年前』の『研修』!

入社というか入局は昭和三八年四月。
この時期砧の『研修所』で『基礎研修』を受けていた。
そして一週間後には北海道帯広局への『現地研修』。
上野発夜行列車で夜中の青森駅。そこから青函連絡船で函館。
まだ薄暗い函館。国鉄にのり換えて『帯広』。
上野から23時間かかった。
初めての北海道行きは研修の旅であった。
帯広放送局には映画監督の木下恵介さんのいとこという方が『放送部長』だった。映画監督志望の私としてはひどく新鮮な思いで接した。だがそれだけのことだった。
帯広では二ヶ月ほど過ごし帰路は上位局の札幌で3日間仕上げの研修を受け
砧に戻った。
『然別湖』『糠平湖』『帯広畜産大学』『藤丸デパート』『十勝農民の家』など今も懐かしい場所が思い浮かぶ。『期待なし』『不安ばかり』の現地研修であったが多分自分では気付けないところでその後の『血肉』になったのであろうか。
『新人研修』とは『即効性』より『将来性』のものかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?