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名前をつけてやる

最初は、

「えっ!」っと、思うわけですよ。

で、

「何をおっしゃっているのかしら?」

と一瞬言いかけるんですけれども、

そこをグッと堪えますと、後に確実に「楽しい思い」が手に入るんです。


うちの電化製品は、我々がお金がないのと物持ちがいいとの両方の理由で、『ベテラン選手』が多数在籍しています。

中でも『ロートル』の域に達している2選手。

『炊飯器』選手と『ドラム式洗濯機』選手が、経年劣化による引退の危機に迫られているんです。

それぞれ、具体的に症状を申し上げます。

炊飯器は恐らく我々夫婦の結婚祝いにもらったものなので、10年選手。

最近は蓋のストッパー部分がバカになってきまして、

炊飯器のストッパー部

たまに炊飯途中に「パカッ」っといっちゃうんですよ。

と、結果仕上がりがどうなるかはご想像いただけるかと思います。

ドラム式洗濯機は、現在居住のマンションに引っ越してきたあたりに購入して長男と同い年くらいな筈なので、8年目ですかね。

こちらは『洗濯』の方は現役バリバリで頑張ってくれているんですが、『乾燥』力の方がだいぶ弱まっているんですよね。

わたし的には両方とも、「そろそろ替え時かなあ」なんて考えていたんです。

ただ、ママはそうじゃないみたいなんです。


先日、例の洗濯機の方からママと息子たちの声が聞こえてきました。

ママ「何がいいと思う?」

息子たち「そうだねえ」

★★★★★

しばらくすると3人が笑いながらこちらに向かってきました。

パパ「どうした?」

ママ「では、発表しま~す」

パパ「んっ?」

ママ「洗濯機のお名前で~す。Kちゃん、Yちゃん発表してください」

息子たち「は~い。『せんちゃん』で~す」

パパ「どした(笑)?」

ママ「洗濯機や炊飯器にも随分活躍してもらってきたからさ~。感謝を込めてお名前を付けてあげて、家族としてもうちょっと頑張ってくれないかなと思って」


私は聞いてすぐは冒頭のような気持ちになったのですが、

少し時間が経つと、「ママの『思いつき』に従っていれば大概良い(面白い)方に転ぶので、ここは流れに乗っかろう」

と、楽しい気分になってきました。

引き続き、私を除く3人の話し合いで、炊飯器の名前もめでたく『しろめしうますぎくん』に決まりました。

そして、ママがしっかりとそれぞれの『家族』のボディーに名前を刻みました。

ドラム式洗濯機の『せんちゃん』
炊飯器の『しろめしうますぎくん』

実際名前がついてみると、案外可愛く感じられてくるのも不思議ですよね。

以前よりも「大事に使わないと」って思いますものね。

気のせいかもしれませんが、心なしか洗濯機も炊飯器も、ママたちに応援されて以前より調子が良くなった気がしています。

我々だって、ただ「頑張って!」と言われるよりも、「○○さん、頑張って!」と名前付きで応援される方が頑張れますでしょ(笑)?

そういう理屈かと思います。


おやっ!

私、大丈夫ですかね?

『天然』のママに引っ張られて、おかしなこと言ってます?

いや、いいんです。

ささやかな日常に、大切な潤いが加わりましたから。

ここら辺はやっぱり、「ママは天才かよ!」って思いますね。

では最後に。

私の「座右の銘」を何度でも発表させてください。

「天然は世界を救う」

ではまた😊

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