第46回『大滝エージェンシーの大滝社長から学んだ「正しさより楽しさを優先」はホストもお笑いも同じという話』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

先日の投稿で、大滝エージェンシーの大滝社長について少し触れさせてもらいました。

2020年10月に芸能プロダクションの3PEACEを設立してから、僕ら大阪男塾はお笑い芸人として精力的に舞台へ上がり続けてるっす。

ありがたいことにテレビやラジオなど、メディアへの露出もだんだん増えてるっすね。

「お笑いをやりたい!」ってなったとき、正直、右も左もわからへん状態でした。

その頃の僕は「ホストを引退したあと、何に情熱を注ごうかな?」って考えてたんすよ。ほんで結論は「やっぱりお笑いがしたい!」だったんすね。

そもそもホストになった目的は、NSCの入学金を稼ぐため。

たまたま適性があったんで、そのあと10年以上ホストを続けることになったんすが、つまるところ結局、本心からやりたかったのはお笑い芸人だったんす。

「大阪で芸人活動を始めよう」となったとき、お笑いのいろはを教えてくれたのが大滝哲雄社長でした

大滝社長は数年前にご病気で亡くなられましたが、ほんまに生前めっちゃお世話になりましたね。

伝説のお笑い番組『爆笑BOOING』に関わるなど、関西の名物社長だった人なんすけど、大滝社長が常々掲げていた理念が「正しいことよりも楽しいことをする」だったんすね。

これって僕がホスト時代に考えていたことと、ぴったりおんなじなんです。

ありがたいことに今、僕はたくさんの仲間に恵まれてるっすけど、それは楽しさを追い求めてきた結果なんすよ。

内情をぶっちゃけると「ホストになりたい!」って、野心を抱いて業界に入ってきたほとんどの人間がやめていくっす。

ホストはたくさんの女性顧客にワクワクを提供する仕事なんすけど、ときに負の感情もぶつけられるんで決して楽しいだけではないんすよ。

生々しい感情をぶつけられた結果、病んでいくホストも少なくないすからね。

でもそんな環境で僕が10年以上、トップホストとして走り続けられたのは楽しみ続けたからなんすね。

楽しむ、楽しまないって自分の意志っす。

例えばその環境を牛耳ってる人間が「お前らが楽しむことを一切禁ずる」と一方的に言ってきたところで、こっちが楽しもうと本気で思ったら楽しめるはずっすよ。

僕は「どんな環境でも楽しんだるわい」というスタンスで、ずっと生きてきました。だからまるで病むってことがないんすね。

ちょっと話が飛ぶっすけど、楽しいのが好きなのは、人間だけやなくて神様もおんなじ。

ほら日本神話に岩戸隠れっていうのがあるんすけど、聞いたことあるっすかね。

ざっくりどんな話か説明すると高天原っていう日本の神様たちが住む世界があったんすが、そこでスサノオっていうやつが迷惑系ユーチューバーみたいに、はた迷惑なことばっかりしてたんすね。
嫌気がさしたアマテラスが「アホか! やってられへん!」ってブチぎれて、とうとうある日、岩の中に隠れたんす。
これを岩戸隠れっていうんすけど、アマテラスは太陽の神様なんで、隠れた瞬間、世界から光がなくなり、作物は育たへん、病気は流行する…と散々な事態に。

ちょっと長くなってるっすが、ここからが大事なんで、もうちょい読み進めてもらえるとありがたいっす。

なんとかアマテラスに外へ出てきてほしい神様たちが何をやったかっていうと、どんちゃん騒ぎ。

アメノウズメという神様がストリップを始めたもんで、外は大盛り上がり。アマテラスにも、どんちゃん、どんちゃんと楽しそうな音だけは聞こえてくるっすから、やっぱり気になるっすよね。

耐えきれなくなったアマテラスが「みんな、何してるんやろ?」と岩から少しだけ顔を出した瞬間、アメノタヂカラオっていう神様がむんずとアマテラスを掴まえて、外の世界に引き戻し光が戻ったというのが岩戸隠れの話なんすよ。

何が言いたいかっていうと、結局、神様ですらも人が楽しそうにしてると「何してるんやろ? 私も一緒に参加したい」ってなるもんなんすね。

これはもう全員に共通する人間心理っす。

幸い、僕は多くの人が病みかねないストレスフルな状況でも楽しむスキルとマインドを持ってるっすから、気づくと「一緒に楽しみたい」っていう仲間だらけになってることが多いんすよ。

僕の現役ホスト時代でいうと、秀吉やシムケンも僕と似た考えの持ち主でした。
自分の好き嫌いや「何をしているときが楽しいか?」をしっかりわかった上で「何があっても人のせいにせず、人生を積極的に楽しもう!」という自分軸がある人間は、ホストだけでなくどんな仕事をしても結果を出してますね。

僕は今、ホストを指導したり3PEACEに所属する若手芸人を育成するポジションにいるんすけど、常々「楽しむことの重要性」「どうしたら楽しめるか?」を説いてるっす。

ホストもお笑い芸人も、楽しんだもんがち。

「楽しい」は絶対に伝染します。そして人を笑顔にさせます。好循環を生むきっかけは、やっぱり自分が率先して先に楽しむことなんすね。

最近、東京へ出張に行って舞台に立つなどの仕事をさせてもらってるんすけど、売れている芸人さんからは「本番をしっかり楽しみや」って絶対言われるっすね。

もちろんこれからも僕は、全てを楽しみながら生きていくっすよ。

そりゃあ生きてりゃ逆境もあります。辛いこともあります。でも、そういった状況の中でも「どうすれば楽しめるか?」を、このnoteを読んでいる人にも考えてもらえると嬉しいっすね。

楽しむか楽しないかは自分次第。

どんな状況でも、自分をマンガの主人公だと思ってこの先の成功のための試練だと思えば、乗り越えることを楽しめるはずっすよ。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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